尊王攘夷

 ん〜、このカテゴリーは久しぶりなのです。まあ、興味のある人が少ない上に見せびらかしだから、わざわざアップするのもどうかと思うしねぇ。でも久しぶりの出物なのですよ。

 今回のレコードはこちらです。
尊王攘夷

 2枚組みでしてね。「オリエント 4055〜6 映画説明 『尊王攘夷』 伍東宏郎」です。

 日本映画史に詳しい方なら勿論ご存知の大作が『尊王攘夷』です。1927年ですから昭和2年、日活太秦作品、監督は池田富保、出演は大河内伝次郎、山本嘉一、谷崎十郎、岡田時彦などです。助監督に渡辺邦男が入ってるのね。今調べてて気付きました。この作品は壊滅的な日本無声映画においてまとまって残っている幸運なフィルムでもあります。ビデオも出ておりますのよ、廃盤だけど。

 ただちょっと珍しいのは、このレコードが伍東宏郎の吹き込みだという事です。近頃まったく更新できていない弁士列伝で伍東先生は扱っておりますが、この方が解説したのは松竹=阪妻プロ作品であります。「東山三十六峰…」の謳い上げで一世を風靡した『尊王』もそうですし、『雄呂血』の吹き込みもやっぱりこの先生であります。んが!がですね『尊皇攘夷』は日活なのですよ。あまつさえ大河内の出演とくればこの吹き込みは谷天郎が適役であろうかと思われるのです。その辺が珍しい盤なのです。いえね、伍東宏郎はオリエント、谷天郎はヒコーキと契約しているレコード会社が違うっていう問題はあります。ただなぜこの盤がオリエントで企画されたのか興味は尽きません。尽きませんと言ったって興味を持つのは世界で私くらいなモンでしょうが。

 はい、今日の話題についてこられた人、手を挙げて。

さっき

レコードが届きました。ここ2年ばかり探していた物が古書店の目録に載っていたので慌てて注文した物です。

 前回はヤフオクで出品されていたのですが競り負けてしまったのですね。もう少し正確に言うと、私以外に入札がいなかったから最低の金額だけ入れておいたら終了間際に突然、てパターンです。悔しかったのなんのってアナタ。よくあるけどね。

 物を集めていると競り負ける、一瞬目を放した隙にさらわれるというのは付き物です。こういう時、私は荒俣宏氏の言葉を思い出して耐えるのです。

 一度市場に出たものは必ずまた出る

 良い言葉ではありませんか。もっとも次に出るのが50年後、100年後の可能性だってあるんですが。

 今回手に入れたレコードは、そのなもズバリ「活弁」です。収録は以下の通り。
1、真白き富士の嶺 西村小楽天
2、金色夜叉 福地悟朗
3、佐土情話 西村小楽天
4、国定忠治赤城落 竹本嘯虎
5、吉良の仁吉 谷天朗
6、月形半平太 竹本嘯虎

 んでもってジャケットね。
活弁


 いいじゃんかよう。嬉しかったんだよう。自慢させてくれよう。

大漁々々

 オオクションで買ったレコードケエスが届きました。2つセットで1000円と値段もお手ごろ。拙宅には映画説明のSP盤が600枚程あるので管理用の箱は必需品なのです。ところが中々十分には揃いませんで100枚以上のレコードが段ボール箱に突っ込んである状況です。いつまで経っても片付きゃしないのです。でも、片付ける事をあきらめると乱れていく一方のなのでたまに整理を試みるのですね。どうやったって容積に対して物が多過ぎるので奇麗にはならんのですが。

 それでまぁケースが届いたのです。この買い物が大当たりで御座いました。ケースにレコードがオマケに付いて来たのです。その内容が素晴らしい。廣澤虎造はじめ浪花節が5枚、アザブラブ・伸の漫才が1枚、ミスワカナ・玉松一郎の漫才が1枚、極めつけは鳥取春陽の民謡が一枚に書生節が一枚。これだけ入っていればタダみたいなものです。私にとっては。

 この私にとって、という部分が大事でして、レコードを確認しながら私はウハァとか言いながら鼻息も荒く興奮していたのでありますが、これがクラシック音楽を専門に集めている方だったなら、この盤達はゴミの山にしか見えんことでしょう。しかし私には宝の山だった。

 何故こんな事を書くかといえば「価値観って色々ですね」みたいな解りきった事が言いたい為でなく、手持ちのレコードでダブったり必要の無いものを処分しようと検品しているからなのです。私が処分したいレコードも誰かが探しているかもしれない。私が価値を知らないだけで、専門の方からみたらウハァとか言っちまう物が混ざってるかもしれない。そう思うと処分の仕方を考えてしまうのですよ。誰か貰ってくれないかしら?映画説明、義太夫、レコードドラマ、軍国美談なんかがあるのです。送料だけ頂ければ差し上げるのですが。

 欲しいという方、アタシが弁士をやる11日のあるぽらんにいらっしゃいな。宣伝に無理があるネ。

道成寺と文治

 桂文治 ざる屋

昨日は明け方近くまで飲んでいたため昼頃起床。しばしぼんやりしてからラピュタ阿佐ヶ谷へ行く。見逃していた『道成寺 蛇炎の恋』をようやく鑑賞。学生の時に道成寺物にふれて以来、安珍清姫譚は最大のテーマなのです。出来ることなら無声映画で道成寺物を製作したいのだけれど…。

 ラピュタ阿佐ヶ谷では斉藤寅二郎作品を語らせて頂いた事がありまして、それからのお付き合い。小振りながも独自の企画を立てている魅力的な映画館です。

 終映後は阿佐ヶ谷の町でレコードと古本を見て廻ったのですが、ここで大当たり。八世家元・桂文治の「ざる屋」が300円、南龍美の映画物語「唄祭三度笠」が2枚組で200円で入手。その他含め3000円程の出費でした。掘り出し物に当たる快感はギャンブルの快感に似ていると思っております。

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プロフィール

Author:片岡一郎
ご用命・その他
syoseibusi@yahoo.co.jp まで

公演情報
●あるぽらんキネマ劇場Vol.33 片岡一郎・和田カヨ二人会
 『野ばら』(1932年 聯華影業公司)・朗読
 出演/片岡一郎・和田カヨ
 日時/8月10日 15時〜
 会場/阿佐ヶ谷あるぽらん'89 予約制先着30名
 料金/\2,000(1ドリンク付)
 ご予約/03‐3330‐8341(18:30p.m.〜2:00a.m.)
       aruporan@nifty.com

●百物語の夕べ ー第4回 怪談話と西洋怪奇映画ー
 三遊亭圓馬 怪談話『佐賀の夜櫻・鍋島猫騒動』
 片岡一郎   活動写真『カリガリ博士』
 日時/8月16日 18時〜
 会場/向島百花園 御成座敷
 料金/¥4000(お飲物付き・入園料込み)完全事前申込み制
 申し込み方法/お電話、FAX、メールのいずれかで、お名前、ご住所、お電話番号、参加人数をご連絡ください。
           受付確認後、下記指定口座へ会費のお振り込みをお願いいたします。
 電話・FAX/03−3619−4997
   メール /100ss@myad.jp
     口座/加入者名 百花園サポート士隊 00150−8−317047

●第601回無声映画鑑賞会 [なんてたってバスター・キートン]
 『キートンの大学生』(1927・米) 弁士/澤登翠
 『キートンの滑稽恋愛三代記』(1923・米) 弁士/片岡一郎
 『キートンの警官騒動』(1922・米) 弁士/斉藤裕子
 日時/8月25日 18時30分〜
 会場/門仲天井ホール
 料金/一般1800円 学生1600円 前売、電話&E-mail予約1500円
 ご予約/無声映画鑑賞会事務局
       電話/03-3605-9981 (受付時間 平日の午前10時〜午後6時)
       FAX/03-3605-9982
       E-mail/katuben@attglobal.net

●第602回無声映画鑑賞会 [第四回澤登翠一門会]
 『百万両秘聞』(昭和2年・マキノ御室)
 弁士/澤登翠、片岡一郎、桜井麻美、斉藤裕子
 日時/9月29日(月) 18時30分〜
 会場/門仲天井ホール
 料金/一般1800円 学生1600円 前売、電話&E-mail予約1500円
 ご予約/無声映画鑑賞会事務局
       電話/03-3605-9981 (受付時間 平日の午前10時〜午後6時)
       FAX/03-3605-9982
       E-mail/katuben@attglobal.net

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