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 先日、イオンモール春日部でオペラ『カルメン』のナレーション担当をしてきました。
 一日二ステ。それはもう疲れました。本番時間の長さどうこうよりも『カルメン』という作品の重量感でお腹いっぱい。
 そこに持ってきて現場までの移動時間が片道二時間半で、帰った時にはクッタクタ。
 でも素敵なオペラ俳優の皆さんと楽しく過ごせたのでプラスマイナスで言えば大いにプラスの後援で御座いました。

 たまには写真でも撮ってこのブログにも掲載すべきなんでしょうね。
 といってしないわけですが。

 さて、そんな『カルメン』が今度は愛知県長久手に出現します。


●オペラ de イオンモール 「カルメン」ハイライト版 in 長久手
日時/9月15日13時30分~
演目/カルメン
出演/カルメン:島木弥生(メゾ・ソプラノ)、ドン・ホセ:笛田博昭(テノール)、エスカミーリョ:三浦克次(バス・バリトン)、ミカエラ:西本真子(ソプラノ)、ピアノ:浅野菜生子、ナレーター:片岡一郎
会場/イオンシネマ長久手
料金/2000円(全席指定)
ご予約/イオンシネマ長久手ホームページ内「e席リザーブ」もしくは、イオンシネマ長久手チケット窓口にて
お問い合わせ/0120-907-626(平日10:00~17:00)

2018,09,09 オペラdeイオンモール(1)
春日部のチラシですが日付以外の内容は同じです

2018,09,09 オペラdeイオンモール(2)

 手前味噌ですがね、結構面白い企画だと思いますよ。
 フルで見るオペラ程の豪華さは残念ながらありませんけれど、分かりやすさは本家を超えます。
 こういう企画で親しみを持って頂いてからガッツリとオペラを楽しむのも一つの方法かもしれません。
 私の様な楽譜も読めない人間がオペラの仕事をしているのも、なんだか芸の面白さです。
 いつか『ピーターと狼』なんかもやる日が来るんでしょうか。

 そしてそして、オペラの次の日はヨーロッパ凱旋公演です。
 こちら、是非ともお越しくださいませませ。

●映楽四重奏ヨーロッパツアー凱旋公演
日時/9月16日19時~
演目/『鞍馬天狗』
出演/映楽四重奏:片岡一郎、上屋安由美(ピアノ)、田中まさよし(太鼓)、宮澤やすみ(三味線)
会場/ワロスロードカフェ(上野・御徒町)
料金/3300円(1ドリンク、軽食付き)
ご予約・お問い合わせ/E-mail: waross@j-spirit.biz
                Tel: 03-6803-0508

凱旋公演
 
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|09/11| 舞台コメント(0)TB(0)
 アメリカへ今月末、行きます。
 依頼元の大学から「渡航費と宿代はビザなしでも払えるけど、ギャラはSSNとBビザがないと払えない」と言われました。アメリカどんどん厳しくなってます。SSNがないとギャラが払えないのが米国全土に広がったら、アメリカで商売できる弁士なんて僕だけになっちゃうじゃないですか、困ったなあ(悪笑)。
 現在ビザ申請中なんです。書類も揃えて、大使館に面接にも行きました。大使館からは「なぜJビザじゃなくてBビザなんだ?」と聞かれまして、こっちとしては、そんなの知らんがなそもそもお前ンとこの大統●▲□☆〇■◆▽★なのが悪い院だろうが、と悪態の限りを吐いてやりたいと思いましたが、そこは冷静になって「だって大学がBだって言ってるんだもん」と答えたところ、大学からメールを大使館に送ってもらうようにしれくれと命じられ現在に至ります。
 もしこれでビザが出なければ一週間、アメリカでタダ働きです。
 オソロチイ。

 さて、先月、オペラをダイジェストで上演する企画の語り部をやったばかりで御座いまして、しかもそこから派生したオペラ語り部企画がもうひとつ進行中で御座いまして、さらにお手伝いした『これにて、』では「恋はやさし」が重要な劇中歌として使用されておりまして、そんな状況で田谷力三先生の名を冠した舞台にお誘いを受けたわけで御座いまして。

 そんなこんなで舞台に出ます。お役者様として。

●浅草オペラ記念事業 田谷力三物語~恋はやさし、野辺の花よ~
日時/6月9日18時30分開場、19時開演
出演/
杉潤一郎(テノール)
二宮望実(ソプラノ)
小城龍生(テノール)
上田誠司(バリトン)
生駒侑子(ソプラノ)
李昇哲(バリトン)
松居美樹(メゾソプラノ)
大石将史(俳優)
片岡一郎(友情出演)
山下健一

ヴァイオリン 横山 久梨子
電子ピアノ 内海清佳

【協力】
ぐらもくらぶ
スタジオポリゴンズ

【スタッフ】
プロデュース 佐藤智恵              
台本・資料協力 清島(佐々)利典
舞台監督 下條高裕
音響・照明・大道具 花やしき
広報デザイン マーブルデザイン
制作 株式会社ムジカ・チェレステ 

会場/花やしき座(浅草花やしき内屋内劇場)
料金/5,400円(全席自由)
問い合わせ/株式会社ムジカ・チェレステ info@musica-celeste.com
TEL 03-6804-9702    FAX 03-6804-9750
チケット予約/Famiパス

浅草オペラ記念事業 田谷力三物語~恋はやさし、野辺の花よ~表

浅草オペラ記念事業 田谷力三物語~恋はやさし、野辺の花よ~裏

 噂ではチケットは僕から個人的にも買えるっぽいので、チケットバックらしきものが片岡に回る様にしてやろうじゃないかという方はご連絡ください。そういうのが面倒な方はネットで買ってくださいましー。

 弁士としても頑張っておりますよ(当たりまえ)

●“CONVERSATIONS IN SILENCE” vol.01 最前線無声映画 : アヴァンギャルド 『狂った一頁』衣笠禎之助
日時/4月5日18時30分開場、19時30分開演
演目/『狂った一頁』
出演/片岡一郎、菊地成孔アーロン・ジェロー
会場/晴れたら空に豆まいて
料金/前売り:3,500円、当日:4,000円+1D(600円)オーダー要

CONVERSATIONS IN SILENCE vol 01 最前線無声映画 アヴァンギャルド 『狂った一頁』衣笠禎之助


●陽春 怖いはなしの会
日時/4月8日13時~
出演(出番順)/三遊亭圓龍『骨違い』、せんだみつお「怪談実話」、一龍齋貞山『旅の里扶持』、片岡一郎「映画説明」、立川龍志『一眼国』
会場/お江戸日本橋亭
料金/前売:3,000円、当日3,500円
お問い合わせ/有限会社宮岡博英事務所:046-876-9227

陽春 怖いはなしの会


●沖縄国際映画祭 日本のコメディ世界のコメディ
日時/4月21日13時20分~(生れては~)、15時30分(セブン~)
演目/『大人の観る繪本 生れてはみたけれど』『キートンのセブン・チャンス』
出演/片岡一郎、鳥飼りょう(ピアノ)、髙平哲郎(解説)
会場/首里劇場
料金/1000円
チケット/チケットよしもと

沖縄国際映画祭2018


●伊能忠敬没後200年・明治150年記念 映像で見る「昭和」「佐原」「香取」 16ミリ記録映像と活弁による無声映画上映イベント
日時/4月22日13時開場、13時30分開演
演目/『鞍馬天狗』(短縮編集版)、『チャップリンの冒険』
「松田光雅氏撮影 昭和の記録映像」(内容)佐原の山車祭/小見川の祇園祭/府馬の屋台祭り/伊能忠敬百五十年祭/香取神宮と鹿島神宮/東京オリンピック聖火リレー/戦前戦後の水郷風景/昭和天皇の行幸/近衛文麿首相と香取神宮/力道山・朝潮・安芸ノ海・羽黒山/いにしえの観光地/昭和16年生れの乳児たち/戦争の足跡/ほか(予定)
出演/片岡一郎、上屋安由美(ピアノ)、保利透(アーカイブ・プロデューサー)
会場/与倉屋大土蔵(千葉県香取市佐原イ1730)
料金/無料
問い合わせ先:ぐらもくらぶ(090-2653-6960 gramoclub78@gmail.com)
主催:ぐらもくらぶ
協力:活動写真実演会
後援:香取市教育委員会


●無声映画音楽祭 ~松村牧亜一時帰国記念~
日時/4月27日19時~
出演/松村牧亜(ピアノ)、上屋安由美(ピアノ)、丹原要(ピアノ)、川嶋信子(薩摩琵琶)
会場/両国門天ホール
料金/2500円
予約・お問い合わせ/syoseibusi@yahoo.co.jp(片岡)

無声映画音楽祭1


●第六回 片岡一郎の活動写真勉強会
日時/4月29日14時~
演目/当日発表
出演/片岡一郎、上屋安由美(ピアノ)、伊藤さとり(映画パーソナリティ)
会場/綜合藝術茶房 喫茶茶会記
料金/3000円(1ドリンク付き)
予約・お問い合わせ/syoseibusi@yahoo.co.jp(片岡)

第六回 勉強会

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 全然更新してませんでした。
 どどどっと公演情報のみ更新します。

●初めてのオペラ
日時/3月3日 13時15分開場、14時開演
上演演目/『かぐや姫』『椿姫(ハイライト)』 ※短編無声映画の上映もあり
出演/片岡一郎、佐藤亜希子(ソプラノ)、田村麻子(ソプラノ)、丹呉由利子(メゾソプラノ)、澤崎一了(テノール)、清水良一(バリトン)、仲田淳也(ピアノ)
会場/世田谷区民会館ホール
料金/(全席自由)
子ども(3歳以上小学生以下) :500円、大人:2,000円、親子ペア(大人1名、子ども1名):2,000円
チケット取り扱い/・世田谷区民会館 管理事務所03-5432-2837
・三茶しゃれなあどホール 1F受付03-3411-6636
・梅丘パークホール1F窓口03-5300-3220
※上記3カ所の販売時間10:00~19:00(毎月1日、休み)
・チケットぴあ Pコード 782-965
お問い合わせ/株式会社世田谷サービス公社 イベント事務局 電話:03-3418-5599(平日9:00~17:00)

はじめてのオペラ

 子供向けという事になっていますが、ガチで椿姫をやったりする剛速球企画です。
 料金もお安いですし、気軽に遊びにいらしてくださいませ。
|02/28| 舞台コメント(0)TB(0)
 突然ですが頭痛です。
 こういう時はモニターを見るのは大変に良くないのですが、仕事はあるもので困ってしまいますね。
 僕が頭痛を覚えるのは水分不足で体調がおかしい時が多いので、先ほど大目に水気を取ってみましたが、さてどうなりますやら。

 これから暑くなりますから、いずれにしても水分補給はマメにしないといけませんですね。
 お陰様でお仕事のご報告を連日出来る状況です。
 逆に言えばまだ告知をタラタラしている余裕があるって事かもしません。
 そんなんじゃいけませんですね、はい。

 今回はお芝居に出ます。
 何年振りだろか、演劇。黒子役です。黒子ですけれどセリフあります。

●セミとクジャクの「噺劇」
日時/2016年7月8日(金)開演14時 / 19時半   9日(土)開演14時 / 18時   10日(日) 開演14時
出演/桂九雀世弥きくよ柳家東三楼田森就太(演劇ユニットCoZaTo ×)、岡野鏡(三味線)
片岡一郎(8、10日)、坂本頼光(9日)
演目/『転宅』『鰍沢』
料金/3000円
会場/あさくさ劇亭
ご予約/あさくさ劇亭予約フォーム

セミとクジャクの「噺劇」1   セミとクジャクの「噺劇」2

セミとクジャクの「噺劇」3

 僕、演劇出身だって言ってましたっけ?
 高校時代が演劇部で、大学時代がミュージカル研究会だったんですね。
 これでもセリフ憶えは良い方だったんですよ。長ゼリフとかをパシッとやれたんですよ。
 弁士になってからは台本を見ながらやるでしょ。まぁセリフが入らないのなんの。
 今回だった大した量じゃないんですけどね、悪戦苦闘ですわい。
 どうなるか分りませんが、とりあえず頑張りたいと思います。
 六区に映画の灯を燈すも御座いますので7月上旬はかなりの確率で浅草におりますデス。

 どうぞよろしくお願い致します。


 そんな浅草芸人の私の活動はこんなのも御座いますよ。


●あるぽらんキネマ劇場 Vol.54
日時/6月19日 開場14時30分、開演15時
演目/『狂へる悪魔』
出演/片岡一郎、五十嵐正史(ギター)
会場/あるぽらん’89(阿佐ヶ谷)
料金/2000円(1ドリンク付)
ご予約・お問い合わせ/03-3330-8341(あるぽらん:18字30分以降)

6月19日 あるぽらんキネマ劇場 Vol54


●『折鶴お千』(活動弁士・楽士による上映会+解説)
日時/2016年6月20日(月)17時30分~
演目/『折鶴お千』(他、短編喜劇も上映予定)
出演/片岡一郎、上屋安由美(ピアノ)、Iris Haukamp(解説)
会場/東京外国語大学 アゴラ・グローバル、プロメテウス・ホール
料金/無料
主催/国際日本学研究院
素材提供/デジタル・ミーム

6月20日 表

6月20日 裏


●シアター13
日時/2016年6月25日 開場・13時 開演13時30分
演目/『吸血鬼ノスフェラトゥ』『極地征服』『モダン怪談100,000,000円』
出演/片岡一郎、黒嵜想(司会)
会場/ライト商會 2階ギャラリー
料金/2000円
ご予約/予約フォームより

6月25日 シアター13


●太陽天地寄席
日時/6月25日18時~
出演/ブラザ亭一夜(ヤブ医者→落語)
一龍齋貞弥(講談師→落語)
鈴々舎八ゑ馬(落語家→講談)
柳家喬の字(落語家→講談)
一龍齋貞橘(講談師→落語)
片岡一郎(ゲスト・活動写真弁士)
会場/スカイルーム太陽
電話/03-3295-4480(スカイルーム太陽)
料金/木戸・1800円、懇親会/3000円

6月25日 太陽天地寄席


●第695回無声映画鑑賞会 [大都&帝キネ 大衆娯楽映画バラエティ]
日時/2016年6月29日18時30分~
出演と演目/
澤登翠(『とろ八女日記』昭和13年・大都)
片岡一郎(『魚や剣法』昭和4年・帝国キネマ)
山城秀之山内菜々子(『切られお富』昭和12年・大都)
会場/日暮里サニーホール コンサートサロン
料金/一般2000円 学生1600円 前売、電話&E-mail予約1500円
子供(中学生以下)1000円 会員優待券1000円
電話&E-mail予約は公演前日の午後6時まで受け付けます
予約・お問い合わせ/無声映画鑑賞会事務局
電話 03-3605-9981 (受付時間 平日の午前10時~午後6時)
FAX 03-3605-9982
E-mail: katsuben@matsudafilm.com

6月29日 無声映画鑑賞会


●第二回 六区に映画の灯を燈す 三笑亭笑三レトロスペクティブ
日時/2016年7月9日 開場17時半、開演18時
出演/三笑亭笑三桂夏丸、片岡一郎
上映作品/『艶笑ねどこ亭』(昭和40年・トーキー)
監督・脚本・撮影・編集/三笑亭笑三
出演/柳亭痴楽、三笑亭夢楽、春風亭柳朝、三遊亭円右、橘家円蔵、玉川スミ ほか
『笑顔を絶やすな』(1928年・米国映画)
料金/前売、当日ともに2500円(全席自由席)
会場/浅草フランス座演芸場(元・三友館) 東洋館
ご予約・お問い合わせ/bokutoukinema@gmail.com (墨東キネマ)

7月9日 六区に映画の灯を燈す(仮チラ)


●「インチキ歌劇とは何ぞや!」 『浅草オペラ』の真相、そして活弁と無声映画 ~トーク・イヴェントと映画~
日時/7月12日19時~
出演/小針侑起(浅草オペラ史・浅草芸能研究)
片岡一郎
保利 透(アーカイブ・プロデユーサー 戦前レコード文化研究家 ぐらもくらぶ主宰)
小川真一(音楽評論家)
内容/~「浅草オペラ」は名古屋にも存在した!~
大正6年(1917年)1月22日、問題の女優・高木徳子が歴史ある東京・浅草常盤座で「女軍出征」を上演してから来年で100年!
輩出したスターは榎本健一・二村定一・田谷力三・浦辺粂子らが知られるが、今となっては100年の間に風化してしまった「浅草オペラ」とはいったいどんなものであったのか?関東大震災で浅草オペラが消滅したとされていたが、当時の新しいメディア「映画」の勃興についてとともに、その真相を浅草オペラの秘蔵写真と音源によって、最新刊『あゝ浅草オペラ・写真でたどるインチキ歌劇』(えにし書房)の著者らによるトークでたどり、そして更に活動写真弁士付きの無声映画上映で当時へタイムスリップ!
また、関東大震災前後のほんの短期間、名古屋にも足跡を残した「浅草オペラ」の真相にも迫る!
会場/Tokuzo - 得三 - 朝5時までやっている呑み屋
料金/前売2000円  当日2300円
チケット取扱い/ローソンチケット Lコード:41522/0570-084-004
チケットぴあ Pコード:632-798/0570-02-9999

2016年5月31日 出版記念パーティ&交流会『あゝ浅草オペラ 写真でたどる魅惑の「インチキ」歌劇』


●小津映画にユーモアを学ぶ ~活弁映画の面白さ 第二回
日時/7月23日13時30分~15時30分
演目/『大学は出たけれど』『落第はしたけれど』
出演/片岡一郎、森下伸也(関西大学人間健康学部教授)
会場/関西大学堺キャンパス SB301教室
対象/堺市民、その他
定員/300名。応募者多数の場合、抽選。抽選時には、当選者・落選者ともに通知いたします。
お申し込み方法/郵便番号・住所、お名前・ふりがな、電話番号をご記入の上、FAX、ハガキまたはEメールにて、7月8日(金)必着でお申し込みください。後日、聴講券を送付します。
お問い合わせ・お申込み先/関西大学堺キャンパス事務室 地域連携担当「小津映画」係 
TEL:072-229-5024  FAX:072-229-5082  Eメール:sakai-info@ml.kandai.jp

小津映画にユーモアを学ぶ ~活弁映画の面白さ 第二回 表

小津映画にユーモアを学ぶ ~活弁映画の面白さ 第二回 裏
|06/11| 舞台コメント(0)TB(0)
 無声映画祭の途中ではありますが、ちょっと優先順位の高い舞台が御座いましたので、今日はそちらへと向かうのであるます。何も無声映画祭と同じ時間にやることもあるまいと思いますがね。それでも両方それなりに集客があるんですから、やっぱり文化的なんでしょうか、この辺りは。
 そして内心大変尊敬申上げている山梨牧子さんが拙宅に遊びに来てくれて、舞台もご一緒したのでした。
 なかなか日本でお目にかかれない方とドイツで再会とは、これまた嬉しい出来事であります。そういえば去年は春風亭一之輔さんとデュッセルドルフでご一緒したのですから僕にとってドイツは不思議と知人に再会できる国なのです。

 本日見に行ったのは『Chaplin』というパントマイムでした。

パントマイム チャップリン1

パントマイム チャップリン2

 今年がスクリーンデビュー100周年のチャップリンに関するイベントは世界各地で盛り上がっております。しかしこの公演はことさらにアニバーサリーを主張すると事もなく、この舞台を務めるのが演者にとっての日常であるかのように当たり前に行われ、当たり前に我々は客席に座るのです。

 劇場は我がから徒歩十分ばかりの距離にあるKleines theaterという小さな劇場です。オペラ劇場を小さくしたような品の良いデザインの舞台と客席を持っています。座席数は161席。まず外見が可愛いんですよ。

バッドゴーデスバーグ 劇場

 おとぎの国から抜け出たような、という表現がありますが、この劇場はまさにそんな感じ。チケットも€20~30ですので、手ごろな金額です。しかもここはこんなに小さな劇場なのにちゃんとクロークサービスがあるのです。上演の無い日もスタッフさんがいて、チケットの販売もしています。また上演の休憩時間にはドリンクを頼む事も出来ます。
 つまり舞台の見た目だけではなく、サービスも大きな劇場の小型版を受けられる訳です。結果として客層も実に良いんですね。余裕と教養のある方がゆったりと地元の劇場で舞台を見ている感じ。

 日本には各地に劇場やライブハウスがあって、連日連夜夥しい数のパフォーマンスが行われていますが、こういう地元の大人がゆったりと過ごせる劇場はあまりないのではないかと思われます。おそらくはKleines theaterにも行政の支援があるんじゃないかとは思います。でないとクローク用の人員なんて小劇場じゃ確保できないものね。
 あと関係ないけど、日本の小劇場の支配人さんて、貸してやってるんだって態度の方、多くありません?
 いやとても良い方も居ます。そちらの方が多いかもしれない。でも目立つのは貸してやってる系の方でした。僕が小劇場界隈をうろうろしていた時代は。

 本日の舞台でチャップリンを演じるのはPeter Mimさん。
 良い舞台を見せて頂きました。公演内容は朝、チャーリーが目を覚ますところから始まって、あれやこれやのドタバタ、そして舞台の最後にメイクを落としてチャーリーからPeterに戻る所までが描かれます。所々に映画の名シーンが再現されていて、上演中に気付いたお客さんが隣同士で「モダンタイムスだ」とか「これは黄金狂時代」なんて思わずぼそぼそと言葉を交わしてしまうのもチャップリンというモチーフがあるが故の楽しみ方。
 演技や構成にもちゃんとチャップリンへの敬意が溢れていて、笑えるだけでなくとても良い気持ちになれる舞台でした。



 カーテンコールで盛大な拍手を受けると、Peter氏、耳を天に向けて何かを聞くしぐさ。それで「ああこの拍手はチャップリンにも届いているんだな」と観客が感じられるのです。もちろん前提としてちゃんと笑えて楽しめる、まっとうな芸の持ち主でありました。
 自分の好きな芸、やりたい芸を思い出しましたね。

 劇場のある市立公園は天気のいい日は散歩に最適なのです。

バッドゴーデスバーグ 公園

 この渡独はアーツカウンシル東京さんの御支援を受けて行われております。

アーツカウンシル東京ロゴ

|08/10| 舞台コメント(0)TB(0)