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 まさかのその3です。うまいこと資料が手に入ったらその4も書きます。いや書くって言うか転載します。
 
 先日あるブログであきらかに拙ブログを参考にして須田貞明について書かれてしる文章を見ました。ありがてぇような、くやしいような不思議な気持ちです。参考にするのも転載もかまやしません。一言コメント入れて貰えるとやり甲斐が出ますのでよろしくお願いします。あ、でもそのまま書籍化はやめてほしいですが。学士諸君はレポートに利用するのはやめた方が無難です。私以外、少なくともネット上でこれだけ須田貞明、伍東宏郎、上田布袋軒について書いてる人間はいませんのですぐバレます。先生ってそんなに馬鹿じゃないよ。

 さて、本日の内容ですが、須田貞明が弁士になる前に黒澤遥村やむらはるかといったペンネームで活動写真館のプログラムに映画評を投稿していた事は以前紹介しましたが、本日はそうした登校のうちの一つで「キネマ旬報」大正11年4月11日号・通巻96号に掲載された『映画に何を見る』という文章が手に入りましたので全文掲載します。黒澤明研究諸君、未見であれば参考にされよ。

 旧漢字のみ直します。
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須田貞明について調べてる人がいるね。

参考になったかい?

はぢめての方の為に補足します。須田貞明っていうのは黒澤明の実兄で弁士だった方です。過去三回に渡って拙ブログでは取り上げています。現在ネット上で読める須田貞明に関する記述では私のが一番充実してます。
 心身ともにもう一歩な感じです。何ちゅうかどことなく風邪っぽいって言うかね。そりゃ風邪だよ旦那。でも今は薬でもなんでもあるからホントに辛いって事はあんまりないんでしょうな。今年の半ばに昔治した歯の神経が腐って大変な思いをしたんですが、あの苦しみといったらなかった。一日でネをあげて歯医者に駆け込みましたよ、ええ。

 今ほど医療が発達していない時代にはこうした苦しみの恐怖というのは現代の我々が想像するよりも遥かに強いものだったのでしょう。それ故に針山地獄とか焦熱地獄とか極寒地獄という世界観にもある種のリアリティを伴った畏れが存在していたのではないかと思うのです。地獄の存在を全肯定するっていうのではなくて、悪いことをしたらずっと痛い思いをしなければいけない可能性があるというだけで自分の行動に対するブレーキになった事でしょう。キレる子供も含めて現代に不足しているものは畏れではないかと思うのであります。

 この情報を扱いかねています。迷いも載せるのをモットーにしておるブログですので(言い訳)書いときます。
http://yubarifanta.com/archive.php?num=1992&langue=21010
 いえね、ゆうばり国際冒険・ファンタスティック映画祭'92の情報なのですよ。上映作品に阪妻の『血煙高田馬場』とありまして、ゲストに大野政夫と和洋合奏団が来てますから音声を消して活弁での上映をしたのでしょうけれど…。ちなみに、この形式は浜星波先生の吹き込みでビデオになっていますし、浜門下の井上陽一先生もこのスタイルで公演をされているはずです。

 そこまではいい。いいんです。しかし、ゲストに弁士らしき名前を探すと伍東宏郎の名前がある。はて?何者?二代目でしょうか?それとも三代目?こんな近年まで活動していた?田中映画社の人に聞けば何かわかるかしらねぇ。

 弁士の歴史を調べる時、往年の弁士と現在の我々の間に何人か現れては消えた泡沫(といっては失礼だけれど)弁士の存在はとても気になるのです。何しろ彼らの100%が売れなかった為に痕跡が殆ど残ってないのです。しかし、この伍東宏郎は、はたして正式な襲名なのか、それとも勝手に名乗っただけなのか。もっと言やぁまだ生きてるのか。

 私、実は弁士なんですって方、ここを見たら連絡下さいな。んな奴いねえとお思いですか?でも、こないだも香川で弁士やった人がいるみたいよ。http://muremure.blog35.fc2.com/blog-date-20070902.html
 極めて有効な資料が見つかったので弁士列伝 伍東宏郎その1 http://kaitenkyugyou.blog87.fc2.com/blog-entry-8.htmlを加筆修正致しました。興味のある方はどーぞ。