その1 私は個人的に幾つかフィルムを所蔵しております。その中で一番商品になっているのが『太郎さんの汽車』で当時5万円程度で購入したフィルムですが、もう幾ら稼がせて頂いたか分かりません。私の虎の子です。他の奴らも使いますが、私のである事をたまには主張したいと思います。
↑のような事は本当はどうでも良いのです。これ以外にもフィルムがありまして、その事を書こうと思ったら何だかこうなってしまったのです。
さて、そうしたフィルムで9,5mmフィルムも私の収集したに中は御座います。しかも、これが桐の箱入りでした。嬉しいね、こういうフィルムが大切にされていた歴史が見えるというのは。さらに言えば、この桐の箱、どう見てもフィルム保管用の誂えなのですよ。誂え、分かりますか?オーダーメイドですね。
ところが、9,5mmはやっかいなフォーマットなので上映が中々難しいのです。テレシネは結構お金がかかるのです。そこで映画保存協会さんに持ち込みまして、有効活用の方法を探しているのですが、今回は映画保存協会会員の山梨牧子さんの御尽力でその内の一本『六甲登山』がテレシネされ、おまけにユーチューブにて公開されました。是非是非御覧下さいませ。
片岡コレクション・9,5ミリフィルムです。記事も併せて読んでいただければ幸い至極。
あ、ちなみにテレシネをしてくださった山梨牧子さんは10月3日の
活弁+朗読で楽しむ編みメーションでもお世話になります。お世話になりっぱなしだな、俺。ついでにこのイベントは
やたみほさんの個展の関連イベントです。
その2 ウチの師匠は改めて申し上げるまでも無く澤登翠ですが、先だって新弟子が2人入りました。1人は私の大学の後輩で山内といいます。まだ若くて未来があるのに弁士になろうという可哀相な娘です。
もう1人は、以前お仕事頂いた紙芝居屋の
廣島屋さんです。山城君といいます。歳は私よりもずっと上です。奥さんがいるのに弁士になろうという可哀相なおぢさんです。皆さんも山内、山城をどこかで見かけたら
石を投げてご祝儀をはずんでやって下さい。
私が入門したのが2002年2月です。月日の経つのは早いものです。師匠にとって弟子は私が初めてで、ここまでの何年間、師匠とは何か、弟子とはなにかを模索しながら来た様な気がしています。それだけに幾つものトラブルもありましたし、
あいつだけは生涯許さねぇ!と思う相手も出来ました。いつか、私がもっともっと弁士を続けて時が来たらあの事も、その事も全部ぶちまけてやると心に決めております。
とにかくさ、そんな色んな事がありながら今日まで来て、新弟子が入った事はやはり嬉しい事ではあります。なんとか発展させていかなければなりませんね。