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 立川文都師匠がお亡くなりになりました。何というか、言葉が一瞬出ませんでした。

 世間では圓楽師匠の訃報の方が大きいでしょう。そりゃそうです、知名度が違う。

 でも、私は文都師匠と舞台でご一緒させて頂いておりますもの。志らく師匠の劇団「下町ダニーローズ」で共演させて頂きましたもの。

 私が高校時代、生きている最大の楽しみは月に一度、国立演芸場の談志ひとり会に通うことでした。それを頼みに日々を送っていたと言ってもいい。そのひとり会に談志師匠の前によく出ておられたのが当時談坊だった文都師匠でした。

 何ていうか、好きでしたね。

 凄い売れたって師匠じゃないかもしれません。その事をご贔屓のお客様と話している席に何故か同席してしまった事があります。

 あと、いつだったか池袋でばったり会った時に「あんたの師匠と楽屋一緒だった時あるよ」と仰って下さいました。「会の連絡頂戴ね」とも。恐れ多くてそんな案内は出せませんでしたが。

 いつか私が『御誂治郎吉格子』を再演する時には上方言葉を稽古して頂こうと勝手に思っていたのに、それなのに…。

 文都師匠、どうか安らかに。

 文章がまとまんねぇや。
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|10/31| 携帯よりコメント(0)TB(0)
結局さ、人生に必要なのは愛だと思うわけよ。例え私の携帯で「あい」と打ち込んで変換しようとしたら、愛の漢字が第五候補だったとしてもさ。
問題なのは、必要な癖に伝え方が難しいって事だね。もう少し理解できると思ったんだがなぁ。
さて、それはそれとして、昨日DMメールをどどっと発信しました。きっとあなたの所にも届いている事でしょう。

 11月は私にとってビッグな月になりそうです。なので友人知人には是非いらして頂きたいのです。ごっつい方々と共演します。うはぁ。
で、DM送り終えて気付いたんですね。文面に「ご来場頂ける方はこのメールに返信でOKです」てきなものを書き添えるのを忘れたって。なのにご丁寧に各公演へリンクはったりしてさ。そっちから予約されたらどうするのさ。チケットバックとか、色々あるですよ。
皆様、チケットのご用命は直接片岡まで。
ま、その前にここにもアップしろって話ですよね。しますともさ、ええ、しますとも。
|10/28| 携帯よりコメント(0)TB(0)
 腰が痛ぇのです。

 PC向かうのが辛いのです。だからブログも更新がおっくうでねぇ。

 来月のチラシが手に入りだしました。近々に公開します。


 それと、12月の仕事が凄く薄い事に昨日気が付きました。年が越せない…。
|10/21| もやもやコメント(0)TB(0)
 腰がおかしくなってから早2週間である。そのうち良くなるかと思っていたらこれがちっとも良くなりゃしない。これから観劇の予定もボツボツあるというのに。

 という訳で近所の接骨院に行ってきましたよ。いや~凄いね、医学は。なんだか落ち着いちゃったもの。あんまり間を空けずに来て下さいと言われましたがね、頑張って通いたいですよ。

 個人的にね、接骨院て好きなの。マッサージ屋に行くより安上がりでしょ。良い所だよね接骨院。秋葉原にはメイドマッサージもあるそうですが、メイドマッサージに通う人の事は理解出来ません。メイド喫茶に通う人は理解できます。耳かき屋も何か分かります。

 で・も

 メイドマッサージに行く奴は本当は肩も腰もおかしくないだろ、と分かりきった事をあえて指摘してしまうのです。行くなら接骨院ですよ。

 腰ってさ、月の要って書くじゃあないですか。月偏は身体の事ですから、腰は身体の要なのです。腰を悪くすると実感します。何するにも恐るおそるなのさ。だからね、世界中の偉い人が全員腰痛になれば戦争が無くなる気がするよ。ファイトがなくなるんだ、腰痛って。

 最近、活弁士の皆さんが自伝の類を頻繁に出しているので、今日はその事を話題にしようと思ったのですが、ファイトがないので止めました。腰がよくなったらチクチク書きたいと思います。
|10/13| もやもやコメント(0)TB(0)
 なんというか、話題にしたい社会的話題がないよね。芸能人のホレタハレタはどうでもいいし。

 本日は気付いたら小津と田中絹代の日でありました。

①『非常線の女』(昭和8年・松竹蒲田) at NFC大ホール
 監督/小津安二郎
 主演/岡譲二、田中絹代
 
 弁士/澤登翠 ギター/湯浅ジョウイチ、フルート/鈴木真紀子

②『彼岸花』(昭和33年・松竹大船) at 新文芸座
 監督/小津安二郎
 主演/佐分利信、田中絹代、有馬稲子

 どちらも某所でガメて頂いて来た招待券ですけれど。

 『非常線の女』は先日私も新文芸座で演らして頂いた作品であります。田中絹代がずべ公の役どころに合ってないと評判の作品ですが、演ってると意外と楽しいですよ、この作品。個人的には田中絹代のずべ公も嫌いじゃないのですが、むしろ気になるのは絹代姐さんの二段あごでゴザイマス。サイレント時代とはいえ、既に小津監督もやや下から狙ったショットがあるんですな、その時に「絹代さん、あご!あご!ヒロインなのにあご!」とか思っちまうのです。むしろ『非常線の女』では水久保澄子の方がヒロインらしかったりなんかします。

 で、それから25年の時を隔てての『彼岸花』では相変わらずの二段あごでした。驚異的だったのが絹代さんてば25年前と同じあごでやんの。プロポーション保っていらっしゃる。なんかスッゴイなぁ・・・。

 フィルムセンターから出ようとした、ちょっとした出会いがありました。良い方向に転がるといいな。
|10/11| もやもやコメント(2)TB(0)
 相変わらず腰は痛いです。いい加減病院に行かねばなりません。

 注文していた本が届きました。加えて寄稿した「NEW映画と私 Vol.11」も届きました。これについてはまた後日。

 私は結構な寂しがりでして、帰宅して郵便受けを見た時に手紙が来てると嬉しいのです。来客は面倒がる性質ですが、手紙は歓迎なのです。田舎に住めよって感じですね。


 昨日行けずに恨み骨髄(大げさ)の田中絹代特集に顔を出しました。
NFC 田中絹代(1)

『感激時代』(’28・松竹蒲田)
 監督/牛原虚彦
 出演/鈴木傳明、松井千枝子、田中絹代
 
『金色夜叉』(’32・松竹蒲田)
 監督/野村芳亭
 出演/林長ニ郎、田中絹代

 2作品とも説明/澤登翠、ギター/湯浅ジョウイチ

でした。


 基本的に文句を言うつもりはないし、文句を言っても仕様がないんだけれど、少しだけ文句を言います。昨日が『進軍』で今日が『感激時代』と『金色夜叉』、明日が『非常線の女』で、来週末が16日『晴曇』、17日『若者よなぜ泣くか』、18日『恋の花咲く 伊豆の踊子』で全て弁士はウチの師匠なのです。でもね、師匠だってやりつけてる作品は「伊豆の踊子」だけなのさ。それ以外はネタ下ろしか、もしくはそれに近い状態で演るのですよ。

 スケジュール無茶過ぎだって。

 これは自分を出してくれって意味で言うんじゃありません。そうじゃなくて、これだけのスケールの作品群を連日初演なんてやっちゃいけない事なのよ。だからさ、依頼する側も、本人との間に入る人ももう少し考えようよ。芸ってそういうもんじゃないんだ。週に一本にしようよ。

 芸人に仕事依頼するなら、芸をある程度は知ってるほうが良いじゃない。そういう事やろうよ。無声映画業界で現役弁士全員の語りを聴いた事ある人って居る?そういう事ちゃんとやろうよ、ホントにさ。そうすりゃ理不尽なえこひいきとかも見破れるじゃん。そういう事ちゃんとしてこなかったから……。

 いいけどさ。
|10/10| 活弁コメント(1)TB(0)
 オバマ米国大統領にノーベル平和賞ですってよ。やぁねえ。

 日本人てさ、ノーベル賞好きじゃない。世界的にはノーベル賞ってどれ程の権威と栄光のある賞かは分からないけれど、日本人にとってノーベル賞は大変な事じゃない。だからさノーベル賞には硬派でいて欲しい訳よ。とりあえず有名人にやっとくか、っていうベストジーニスト賞みたいなのはやって欲しくないのよ。

 ベストジーニストってこの国でも最大の茶番じゃないですか。ベスト○○賞の多くが茶番ですが。あれって何の為にあるんだろって思うけど、あげたり貰ったりすると良い事あるんだろうね、きっと。


 今晩は都内で私の切る限り三つの活弁関係イベントが御座いました。

①生誕百年 映画女優 田中絹代 at フィルムセンター大ホール
 『進軍』 弁士/澤登翠  ピアノ/新垣隆

②第10回 谷中まつり 前夜祭 at 谷中防災広場「初音の森」
 『豪勇ロイド』『雷電』『瞼の母』 弁士/坂本頼光  ギター・三味線/湯浅ジョウイチ、フルート/鈴木真紀子

③桜井麻美の活弁ライブ at BABACHOPシアター
 『争闘阿修羅街』『荒武者キートン』 弁士/桜井麻美


 アタシが知らないだけで他にもあるかも知れない。
 一応データとして書いておきます。3っつも公演があるというのは良い事なのでしょう。俺のが無ぇので正直どうでもいい寂しいですが。

 私は当然、師匠のに行きたかったのだが、それが叶わずでした。おかげでご機嫌斜めよ。
 
|10/09| 活弁コメント(0)TB(0)
 久しぶりに他人に対して「くたばれ!」と思ったりしてますね。そんな事、書かなきゃいいのにネ。

 そういや先日の報道で、ハッスルが酒井法子に熱視線を投げかけているというのがありました。それに対し「不謹慎である」との意見も多数だそう。でもね、アタシャ芸人だからね素直に企画した奴に馬鹿だねぇお前さんは、という言葉を送りたいね。不謹慎結構じゃないですか。実現するしないは別にして企画に携わる人間がそういう事を考えられなくなったらイカンと思うのよ。薬物の害を訴えた無声映画ってないかしらね?

 そもそも謝罪会見の視聴率が43,3%だったんでしょ?人の人生の暗がりを高みの見物決め込んで、あぁだこぉだ言う方が遥かにフキンシンであろうに。不謹慎でないとすりゃ下品だね。プロレスに出る位、なんだってのさ。

 罪を犯した者はお金を稼いではいけない、人前に出てはいけない、みたいな事をネット上だと平然と主張する人が多いのが怖いですね。あのさ、その昔は村八分ってあったでしょ?あれは差別の構造として捉えられがちだけど、二分は付き合うって事なの。生存権を認めてるの。現代は罪人に「生きるな」と言えてしまう人が多いような気がするね。

 実は今日書きたかったのはこんな事ではないのです。

 どなたにも人生に大きな影響を与えられた人がいると思いますが。私にとっては高校の先輩で通称HさんことB.Mさんが、その人に当たります。

 どう影響を与えたかというと、立川談志を俺に教えたのがその人なんですね。あれさえなけりゃ、適当に演劇部で演劇やって、でも趣味は趣味として、夢は夢として芸人になぞならずに極普通のサラリーマンかなにかになって、程ほどの暮らしをして、安月給を奥さんに怒られながら、自分の娘にどうしても敬語以外で会話の出来ない、そんなオイラになっていたと思うのです。

 上記のifはF氏の仮定を採用してみました。

 なので私にとってB.Mさんは全くの恩人でありながら、最大の仇でもあるのです。そりゃ現状に不満はありますよ。くたばれ!って思いますよ。でも幸せも感じてるんだ。それは先輩のお蔭でして、不満は先輩のせいではないんだ。だから先輩にご恩返しをしたかったのです。それが昨夜叶いました。自己満足だけれども、でも多分喜んで貰えたと思うのです。

 だって、そのブツを渡した時に表情が動いたんだ。

 という事情がありまして、今日は実は比較的心穏やかなのです。

 おっと藝能往來もよろしくお願いします。
|10/08| もやもやコメント(0)TB(0)
貧乏なのは仕方ないけど、心が貧乏な奴ってヤだね。

心が貧しい奴じゃないの(それもヤだけど)。心が貧乏な奴。

経済状況が貧乏な人は全然ヤじゃないんだ。我ながら。
|10/07| 携帯よりコメント(0)TB(0)
台風が近づいてますね。最初に台風に名前つけようと思った人って誰なんでしょうか。ちなみに私は台風といえばジェーンという名前が連想されます。キャサリンではないですね。



 実は私、電車などで右手と左手に一つづつ携帯電話を持っている奴、いやさ方を見ると「道具に使われやがって」とか若干軽蔑してしまうのですよ。
しかし、5年前は電車の中で一心不乱にメールを打っている奴、いやさ御仁を見ると「道具に使われやがって」と思ったものです。
さらに、10年前は携帯電話を持ってる奴、いやさ……お分かりですね。
こんな文章を現在私は電車の中で、携帯を使って書いてるのですから噴飯ものではありませんか。
たまに携帯を忘れて外出する事がありますが、その気分の良さときたらないのであります。電話は便利だけど、やっぱり鎖でつながれているような気がしてならんのです。
鎖に不快感を感じ続けて生きるのと、鎖を当然のものと認識して生きるのと、どちらが幸せなのでありましょうか?目下の関心はそこにあるのです。
一つ言えるのは鎖に繋がれている癖に、それを自覚できず、狭い世界で王様のような気になってしまう事は不幸であろうという事です。私の価値観では、ですが。
井の中の蛙 大海を知らず なれど空の青さを知る
誰が最後を付けたか知りませんが、詩としては良く出来てます。まったく共感できねぇですが。
少なくとも携帯電話に生まれ変わりたくはないね。待遇わるそうじゃない。せめて固定電話ですよね。

そういえばオリンピックは来ない事になりましたね。そりゃそうだ。東京はオリンピックを呼びたかったんではなくて、経済効果を期待してただけだもの。それに対してリオデジャネイロはお祭りがしたいだけだもの。どっちが健全かっちゅう話ですよ。
 
 ボルトだってさ、野っ原駆け回って速くなったんだから、会場整備なんかしないで、広い空き地でやりゃあ良いのさオリンピック。
|10/06| 携帯よりコメント(0)TB(0)
 いえね、更新の頻度を上げようかなってフト思ったんですね。

 つい最近、二日連続で更新した日があったでしょ?アレがソレ。つまり毎日更新を目指してみようかと…。結果が二日で終わったってそれだけの事なんです。心意気としては一月はやるつもりだったんです。なんで三日目に早くも折れたのか、もう覚えてすらおりませんが。

 世間は中川昭一氏の死去で大騒ぎですね。死ぬと弁護のコメントがボッコボッコ上がってくるね。でも弁護するならもうろう会見のときにするべきだよね。識者の仕事ってそこだと思いますが、私は識者ではないのできっと色々と事情があるのでしょう。

 識者でない私が気になって仕方の無いニュースと申しますとやはりキムタク・古代進で初の実写版ヤマト発進!で御座いましょうか。私は駄目邦画がたまらなく好きなのです。それも単館上映の駄目映画ではない、ロードショーの、大型配給の駄目映画が!『デビルマン』とか『最終兵器彼女』とか『鉄人28号』とか『ハットリくん ザ・ムービー』とか。今回の『SPACE BATTLESHIP ヤマト』はもう鼻血でそうな位楽しみですね。辛抱たまりませんね。劇場で見たいですね。ガラガラの地元のシネコンで。

 ただし、木村拓也を非難するコメントに「どの役をやっても同じ演技」ってのがよく見受けられますが、それはイチャモンというものです。観ても居ないのに判断してはいけません。それに昔の映画スターなんか、なにやっても同じってパターン多いよ。どれをやっても役ではなくて役者が出てしまうのはスターの特権でありまして、だからこそ映画会社とか事務所がキャスティングをしっかりする必要がある訳です。そういった意味も含め、今回のキャスティングは鼻血がでそうなのですがね。日本映画にイマイチ君な作品が多いのは事務所の利権やなにかにキャスティングが支配されている所為も多々あると思うのです。キムタクがスターかどうかはあたしゃ知りませんが。

 んで、7月末に取材していただいた記事をいまさらブログ記事にアップして頂きました。
 何とオドロキの共同通信でありますぞ。古くて新しい、無声映画 鑑賞会50年でファン若返り
 個人的には、古いものが却って新しいという認識には若干の疑問があるのですが、どんな理屈であれ興味を持っていただければ嬉しい事です。実際この記事はまとまってて良い記事だしね。問題は関係者が千年一日、同じ文言で無声映画の魅力を語ろうとしている部分にあるのですが。その責任の一端は自分にもあるしね。あんまり強い事言えないよね。言いたいけどね。

 いっその事、先日やった編みメーションみたいなのも平行して考えたほうが現代の無声映画を捉えるのは容易かも知れません。

 なんて論理で、むりくり編みメーションに話を持ってくる事が出来ました。

 えぇと、御来場頂いた皆様ありがとう御座いました。和田ファンの皆様、私にも気を使って頂いて本当に恐縮です。物貰ったから言ってるんじゃありません、断じて。

 今回はやたみほさんの新作編みメーション『Kni-Train』(2009)を中心に語らせて頂きました。プログラムとしては
 1、『Kni-Train』(ナレーション/和田カヨ)
 2、やた、和田、片岡鼎談
 3、『太郎さんの汽車』(昭和4年作品 弁士/片岡一郎)
 4、『Kni-Train』(弁士/片岡一郎)
 5、『もみの木』(朗読/和田カヨ、人形操作/やたみほ)
 6、『パンのまち』(ナレーション/和田カヨ)
 7、『Life Story』(2004 弁士/片岡一郎)
という流れで御座いました。

 こういうオリジナルな作品作りをしている方との会は楽しいですね。客席にも色々な方がいらして下さいました。ありがてぇ事です。ちなみに和田嬢は控え室で異常に緊張しておりまして、私はそのおかげで随分リラックスした本番を迎えさせて頂きました。ありがてぇ事です。

 次は一龍斎貞寿さんの勉強会にゲストでお呼ばれしております。お暇ならお運び下さいませ。

 おっと忘れちゃいけない。藝能往來も更新されました。今回は江戸太神楽の仙若さんと花仙さんにインタビューです。このお二人がとても良いんだ。藝もあるし、兄妹弟子関係もとても良い。そうだよな、兄弟子と妹弟子てこういうもんだよな、と私はインタビュー中ずっと感慨深かったのでした(←愚痴)。
|10/05| 活動コメント(0)TB(0)