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 公演のダブルヘッダーでした。(ダブルヘッダーってこの使い方で合ってる?)
 つまりかけもちでした。

 活動倶楽部では『好機逸すべからず』を根多おろし。
 死ぬまでにこの作品をあと何回やれるかというと良くて3回だろうと思うのです。

 弁士はどんな作品を手掛けるかで2パターンに分かれます。
 ひとつは、何度もかけられる汎用性の高い作品を集中的に手掛けるパターン。
 もうひとつが、とにかく色んな作品をやりたいパターン。

 前者は商売としては効率が良いんです。何度も同じ作品をやっていれば熟練度もあがるしね。
 でもアタクシは圧倒的に後者なんですね。願わくば全ての無声映画を1回はやりたいという、極めて効率が悪いやり方。前者が商売人タイプなら、後者はマニアタイプという事になりましょうか。でも商売の効率が良いのが、芸人としての正解ではない、というのも事実。ましてや活弁の場合は手掛けた作品の数に比例して映画に対する知識は増えますしね。

 んまあ、私は効率悪く生きるのが性質なので仕方ないんですが。
 共演は『怪賊退治』の説明を山城秀之君。音楽は2作品ともcoloridasさんの生演奏。
 とても良ぅ御座いました。


 そしてそして夜は戸野廣浩司記念劇場でチャリティー公演に参加。
 こちらもまたまた楽しかった!

 MARUさんプロデュース公演でしたが、演劇あり、マイムあり、歌あり、朗読あり、活弁ありのごった煮公演。中でも白眉は大衆演劇の愛望美さん、青山郁彦さんお二方の舞踊でありました。サービス精神たっぷりの青山さんの舞台、佇まいで引き込む愛さんの舞台。関西流と関東流というか、もうこれは贅沢な時間で御座いましたよ。

 チャリティー公演で大事な要素のひとつには出演者が楽しいでいるか、というのがあると思うんです。
 困っている人のために何かしてあげたい、これはとても高潔ですばらしい発想だと思いますが、長続きさせるのは大変です。自分がちょっと困れば、今は他人どころじゃないんだよ、テナ具合になっちまうから。しかしながら昨日の出演者は困っている人の為にとかじゃないんです。出演者だって困っている人達ばかり 何かしてあげたい、ではなく基本的には同じ立場の人達ばかり。ただ現状が違うだけだという感覚。だから楽屋が和やかだし、他の出演者の出し物を皆で見ている。

 良い公演でございました。
 でも疲れました。帰宅したら即寝で御座いました。
 身体は疲れますが、1日2公演やると精神的には充実します。
 どんどん数をこなしたいですな。
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|05/16| 活弁コメント(2)TB(0)
 みなさま、いかがお過ごしでしょうか。私はお煎餅を食べながらブログを更新しております。
 のんきなものです。

 ♪はは、のんきだね~ですな。

 吾妻ひな子先生の音源がどっかにあったと思うのですが、自宅から発見できません。
 困ったものです。

 お仕事告知です。
 「自粛」とやらも大分沈静化してきました。
 実はね、このふた月の間で各所で実行された自粛のほとんどは、この時期に何かやると周囲に叩かれるから止めとこうという他粛でしかなかったりします。いや、そうでないのも沢山ありますよ。でも、ことなかれ主義の自粛が沢山あったのも事実。それが証拠に、事態は特別好転していないのに自粛解除している所が多いではないですか。では何のための自粛だったのか。

 分かっていますよ、経済を回す必要等の行動する理由は。
 私だって仕事がなくなりゃ困るもの。

 つまり何かをする時に、何のためにするのかを考える事が必要なのです。
 被災者の方々に配慮する、亡くなった方の死を悼む。それらは当然の行為である訳です。
 事実を受け止めて、次になにをするか。
 その結果が自粛なら自粛すればいい、行動すべきと判断したならすればいい。
 表向き自粛といって、内部で愚痴をこぼすのはカッコ悪い。
 何となくの自粛、何となく自粛解除もミットモない。

 偽善でも善、という考え方もありますけれどね。

 さて、お知らせ2件。

●I&Iファクトリー(戸野廣浩司記念劇場)主催
MARUプロデュース東日本大地震チャリティーイベント第二弾

「自分に出来ることを!ただひたすらに。」



      
3月11日東北地方太平洋沖地震、それによる津波が発生…付随して起きた原発問題、
相次ぐ余震で今もなお日本各地にあらゆる被害がもたらされています。
被災者の復興に対し、同じ意思の元に集まった演者の協力により微力ではありますが、
2度目のチャリティーイベントを開催する事をここに告知させて頂きます。

私達に出来る事は何か?私達に出来る事・・・。それは伝える事・・・。
そんな意思の元集まった演者がそれぞれの武器を手に、舞台に立ちます。

■日時:2011年5月14日/15日17:30開場 18:00開演
■出演:五十音順
14日:秋山恵荒木智子うだしんや桜花由美風間寛治斎藤啓子野中美智子野辺富三広田さくらMARU
    吉川☆ミホカヨLILEBE
15日:愛望美/愛華萌恵/青山郁彦/荒木智子/うだしんや/エディー/風間寛治/片岡一郎/コマンドボリショイ/田中誠司/野中美智子/野辺富三/鞠/MARU

■会場:戸野廣浩司記念劇場東京都台東区谷中3-19-5結城ビルB1F
TEL/FAX 03-3823-1481
JR・東京メトロ・日暮里舎人ライナー「西日暮里」駅 徒歩5分

■チケットについて:このイベントはチケット料金を設けておりません。
ご覧頂いた後、お客様に金額を決めて頂き募金をお願いします。
お預かりした全額を日本赤十字社を通じ、義援金として寄付させて頂きます。
予約は承りません。当日は直接会場へお越しください。

■問い合わせ
戸野廣浩司記念劇場(I&Iファクトリー)tel/fax 03-3823-1481
e-mail tonogeki@iandifactory.com

■ご注意
※当日の交通状況により、遠方のお客様には御不便をおかけする場合がございます。
ご無理はなさらぬようお願い申し上げます。
※また状況によりイベントを止むを得えず、中止する場合がございます。御了承ください。
※あくまでも今回のイベントは、被災地救済を目的としているため、皆様の募金による参加型
となっています。皆様の参加が被災地救済に繋がります。ご協力お願いいたします。
当日演者はそれぞれの思いを胸に、舞台に立ち、自分に出来ることをひたすらにやらせて頂きます。
 
今回は照明を使い、もちろん過度なものではございませんが、さらにイベントとして楽しく面白いものにします!
一日でも早く、被災者の方々に笑顔が戻りますよう祈りを込めて、
皆様のご参加心よりお待ち申し上げております。



 14、15日続けてのイベントの内、15日のみの出演です。
 MARUさんプロデュースで(主に)14日が女子プロ人脈、15日が役者人脈っぽいですな。
 田中誠司さん、鞠さんのリンクが発見できませんでした。ご存知の方、教えて下さい。
 前回は告知期間が短かった為、集客は20人程度でしたが、募金は10万円を超える額を頂戴しました。
 今回はどうなるか?
 長期的支援が復興には必要と皆が分かっている中で、こういうイベントの内容や頻度、そして募金額は嫌な言い方をすればバロメーターになります。大金を投入したり、生活を投げ打つのではなく、どうやったら長期的に支援を出来るのか、なんて考えて頂ければ個人的にはウレシイのです。
 
 そうそう、この日は活動倶楽部との掛け持ちです。両方くる方・・・・居ねぇよなあ。

 にしてもアメブロ派、多いのね。


●地域で残そう映像史料 第2回

映画と文京区: 日本映画の初公開
2011年6月11日(土)開始 18:00 (開場 17:30)/20:00 終了予定[事前予約不要]

——日本映画の初上映は、文京区本郷で行われました。
明治32年(1899)6月15日付東京朝日新聞は、同年6月13日〜17日の本郷中央教会における映画興行を「評判甚だ宜し」と報じ、これが現在確認できる日本映画の最古の興行記録とされています。

本郷中央教会は、明治23年(1890)に宣教師 C・Sイビーにより創立されました。初の映画興行がなされた当時はテント型の大屋根を持つ木造建築でしたが、大正12年(1923)の関東大震災で焼失。現在の姿に再建された昭和4年(1929)以降、戦災を免れ、82年の時を刻む登録文化財です。今回はそのような史実にゆかりある会場で入江良郎氏の講演会を催すと共に、映画フィルムとして2009年に初めて国の重要文化財指定を受けた『紅葉狩』、文京区湯島で撮影された『史劇 楠公訣別』(2010年 重要文化財指定)など、明治大正期の貴重な映像*を、活動写真弁士の説明およびピアノの生演奏と共にご覧いただきます(*DVDでの上映になります)。

会場:本郷中央教会(東京都文京区本郷3丁目37-9)
参加費:一般/1,000円 文京区民・FPS会員/500円

プログラム
司会 片岡一郎(活動写真弁士)

第一部 講演

*質疑応答の時間も設ける予定です。

講師 入江良郎氏(いりえ・よしろう 東京国立近代美術館フィルムセンター 主任研究員)

【プロフィール】日本大学芸術学部映画学科卒業。早稲田大学大学院文学研究科修士課程(演劇学)修了。1995年より東京国立近代美術館フィルムセンター研究員として、映画フィルムと映画関連資料の収集、保存、上映、展示等の事業運営に携わる。論文に「最古の日本映画について-小西本店製作の活動写真」(2009年)など。

第二部 上映

〈上映作品〉
・紅葉狩[デジタル復元版](6分)1899年
・攝政宮殿下活動寫眞展覧會御台覧実況(3分)1921年
・ 史劇 楠公訣別 (17分)1921年

上映素材提供 東京国立近代美術館フィルムセンター(すべてDVDによる上映です)

説明 
特別ゲスト ピアノ演奏 柳下美恵(サイレント映画ピアニスト)

主催:文京映像史料館映画保存協会
後援:文京区(予定)
協力:谷根千工房CRATER design works

本イベントはご予約不要です。お問合せは映画保存協会(TEL 03-3823-7633/Eメール info@filmpres.org)までお寄せください。



 もうね、こんなにウレシイ仕事も珍しい訳です。他の仕事だって嬉しいですよ、でもこっちはウレシイのさ。分かるかな、この違い。
 会場が本郷中央協会、柳下さんが年に一回上映会を開催されている場所ですが、ここは何と日本映画が初めて上映された場所!!現在の建物は昭和4年の再建ですので、当時の建物がそのまま残っている訳ではないですが、それにしたって歴史ある教会です。
 しかも上映作品が
『紅葉狩』[デジタル復元版]1899年
『攝政宮殿下活動寫眞展覧會御台覧実況』1921年
『史劇 楠公訣別』1921年

の3本ですよ。国内で重要文化財指定されたフィルムたちですよ!!(この日はDVDですが)
 これらの作品が重要文化財指定されてから、弁士が語るのはワ・タ・シが初めて。
 会場の本郷中央協会だって登録有形文化財だもの。
 こんな名誉が弁士としてあろうか。
 いま告知文を書いていたって興奮するのです。
 『紅葉狩』はオーストラリアでも観ました。現地のピアニストによる生演奏つきでしたっけ。

 先日、頭脳警察のPANTAさんに「良い人生を送ってるよね」と言って頂きました。
 まさに良い人生です。
 クソッタレ過ぎてくたばれと思う奴ほんの少しソリの合わない方も居ますが、でも良い人生です。
 いや、本当に。
 柳下さんの演奏は楽しみだなぁ。
 入江さんの講演も楽しみだなぁ。
 映画保存協会さんが、ウチの師匠に招待状出すって言ってたなぁ。それはちょっと気が重いなぁ。

 娯楽イベントではないです。なので万人にお薦めはしません。
 世の中の多くの人にとっては退屈な内容でしょうが、それは仕方ない。どの分野でも最先端はそんなモンです。けれど映画史に携わる方々にとってはこの上なく刺激的な時間になるはずです。あと、歌舞伎研究の方、皇族ファンの方にも。
 万難を排してお運び頂けますよう、お願い申し上げます。

 本企画のチラシはこちら↓ クリックして頂くと大きくなります。

地域で残そう映画資料 第2回 チラシ表  地域で残そう映画資料 第2回 チラシ裏



|05/10| 活弁コメント(0)TB(0)
 もうあの地震からふた月経つんですね。
 私がオーストラリアにいる時に起こった天天災でした。
 この二ヶ月間はとてつもなく早く過ぎ去ったような、それでいてひたすらに緩慢な時間が流れたような、なんとも言い難い日々でした。

 被災地でも何かしたいと、現在画策中であります。
 決定次第こちらでもお知らせして、こんなあってもなくても良いようなブログを覗いて下さっている皆様のお知恵を拝借したいと思っております。

 というような事を書いていますと、地震以前が遠い昔のような気さえするのですが、やっぱりふた月はふた月でしかないのも事実です。不思議な感じが致します。

 実は私、オーストラリアに行く前にラジオ取材をして頂いておりました。
 現地の番組が国際電話で私にインタビューするという、これがワールドワイドというかグローバルというか、まあ我ながらエライ人になったもんだ、と(嘘)。国際電話のタイムラグを意識しながら話すのが若干難しかった記憶がある癖に、何を話したのかはテンで覚えていないというテイタラク。そんなに変な事は言っていないはずではありますが。

 そんなSBSラジオ日本語放送さんが、私の出演回をアップロードしてくれました。
 お時間御座いましたら聴いてやって頂けると嬉しいです。

 これをきっかけにオーストラリア公演の日記ブログも書こうかね。
 やっぱり地震だ原発だで、どうもその気にならなくて今日まできてしまったのですよ。

|05/09| 未分類コメント(0)TB(0)