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 いよいよ本格的に告知が始まりました。
 といっても実質半月ね。頑張らないとね。

 今回は出版記念も兼ねているので河出書房新社さんもバックアップしてくれています。
 何たって河出書房新社さんのサイトに特設ページが!

 そしてチラシも配布開始しました。

「戦前日本SF映画小回顧」前夜祭

 以前見て頂きましたね。相変わらず可愛いチラシちゃん。
 今回のメイン作品である『霊の審判』のスライドショー編集、頑張っております。
 そして様々な画像資料を突き合わせていると、色々気付くことがあるものです。
 掲載した媒体の印刷の癖とか。
 何より興味深いのが『霊の審判』の画像資料の多さ。普通、どんなにヒットした作品でも無声映画だったらスチールが方々からかき集めて四十枚が限界でしょう。『霊の審判』は違います。新聞に映画公開を前提とした原作が連載されてい為に、画像資料が百を越えます。それら全てをスライドショーに盛り込むべく、編集に次ぐ編集をしている訳。

 ただここで一つ問題が出てきました。
 『霊の審判』にはスチールだけでなく、田中良先生による相当な数のイラストが存在します。そう百を越える画像資料の半分以上はイラストなのです。未完の野心作『霊の審判』を現代に呼び起こすためには先生の手によるイラストも是非使用したい。使用したいが著作権管理者が全く分からない。
 晩年に挿絵を描いていた出版社に問い合わせをし、日本美術家協会にも連絡しましたが全く分からず。
 現在も鋭意調査中です。もし何かご存知の方がいらっしゃればお知らせ下さいますよう、お願い申し上げます。
 
 権利者がどうしても見つからない場合は、探している旨をきちんと表明して、事後に判明してもきちんと対応すれば法律上は問題ないのですが、やっぱり事前に御挨拶しておきたいのが人情。もし可能ならご覧頂きたいのが芸人の性であります。

 だってね、イラストが良いんですよ、また。

●「戦前日本SF映画小回顧」前夜祭
日時/6月30日19時~(開場18時30分)
演目/『霊の審判』『無敵三剣士』
弁士/片岡一郎
ギター/五十嵐正史
トーク/高槻真樹、永田哲朗
会場/ザムザ阿佐ヶ谷
料金/3000円
ご予約・お問い合わせ/TEL:03-3336-5440(ラピュタ阿佐ヶ谷

 この企画の前提になっている本が御座います。それが『戦前日本SF映画創世記 ゴジラは何でできているか』でして、僕はこの大労作をまとめられた高槻真樹さんから、戦前の映画について幾つか問い合わせを頂いた事があったのでした。その時は結局、大したお役には立てなかったにもかかわらず、完成後になんと見本を送って下さったのです。読んでびっくり、面白いじゃないか、これは関連上映会をした方が良いに決まっている、と思いましてアタクシ方々に暗躍をした結果、8月10日からラピュタ阿佐ヶ谷さんで「戦前日本SF映画小回顧」がモーニングショー上映される事になったのであります。


戦前日本SF映画創世記
戦前日本SF映画創世記

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|06/13| 活弁コメント(0)TB(0)
 たまには自分の告知以外の事もしないとね。
 この間も某所で折角ブログをやってるなら告知だけじゃ勿体ないと言われて成程そうかと思ったんです。
 これでも昔は告知以外のこともちょいちょい書いてたんだけど、最近はぱったりですね。

 で、今日は師匠の告知です。
 結局告知です。
 なんという事でしょう。

●銀座活弁倶楽部
日時/6月28日14時~ 
演目/『キートンの探偵学入門』『椿姫』
弁士/澤登翠
ギター/湯浅ジョウイチ
ヴァイオリン/古橋ユキ
会場/銀座・十字屋ホール
料金/4200円
ご予約・お問い合わせ/十字屋ホール:03-3561-5250 (土日祝/休業日)

十字屋2

十字屋1

 まあ分かるんだ、正直映画としては料金高いよねってのは。
 良い事ばっかり書いても却って嘘くさくなるから、あえて書きますけどね。
 でも映画のフィルム上映で、当代のトップクラスが語りと音楽をやって、しかも会場が銀座だから。
 そう思うと適当な金額ではあるんですよね。
 だから映画を見に行く感覚よりも、銀座に良いのもを見に行く感覚で捉えて頂けると良いんじゃないかと思うのです。

 チラシにはグランド・オープンの文字が躍っております。 
 きっと一回だけの企画ではなく継続的に開催する意図が十字屋さんにもあるんじゃないかと思うのです。
 こうした良い場所で良い作品を見られるイベントが継続的に行われる事は、単に師匠の仕事の枠を越えて業界全体にも必要な事なんですね。あとに続く弁士も良い仕事、したいもの。
 
 という訳で内容は保証しますので、お時間のある方は是非お運びください。
 じゃあその日、オマエはどうしてるんだと言われると、ウクライナにいるんで行けないんですが。
 しかもウクライナ公演、実はいまこのブログを書いている、まさに今、大変なトラブルが。
 どうしましょって感じですよ。行きますけどね。

 あ、それから「戦前日本SF映画小回顧」前夜祭のチラシが出来上がりました。 
 明日あたりから、各名画座さんでご覧頂けると思います。

 
|06/12| 未分類コメント(0)TB(0)
 渡独前最後の仕事になりそうな「戦前日本SF映画小回顧」前夜祭でありますが、準備はちゃくちゃくと進んでおります。
 チラシも現在じゃんじゃん刷っておりまして、来週には実際に手に取って頂けるかと思います。

「戦前日本SF映画小回顧」前夜祭

 いいね、かわいいね。ロボットからビームが出てるところとか、もう最高ね。
 今回、片岡頑張っております。著者の高槻さんとラピュタ阿佐ヶ谷さんと繋いで、作品解説を書いて、惹句も考えて、動画編集もして、説明台本書いてと八面六臂とまではいきませんが、それなりに暗躍しております。

 お陰様で、先日の告知開始から二日でアマゾンの『戦前日本SF映画創世記 ゴジラは何でできているか』は一時売り切れたほか、河出書房さんの在庫も好調に動いているとの事で御座います。僕も弁士業を12年ばかりやってますが、上映会と本の売り上げがこんなに直で繋がる事はあまり見た事がありません。それだけ密かに求められていた内容だったという事でありましょうか。
 ネット上の前評判を覗いておりますと、前夜祭もさることながら本編のモーニングショーのラインナップを気にされている方も何人かいらっしゃいます。そちらは現在ラピュタ阿佐ヶ谷さんがフィルムを管理している各機関に問い合わせて上映の可否、及び日程を調整しておりますので、近いうちに発表になるでしょう。

 現在、僕は『霊の審判』のスライドショー編集真っ最中で、一日中阪妻の写真と睨めっこしております。
 なんと阪妻の全身黒タイツ姿が見られます。それから阪妻の学生服姿も見られて、SFファンのみならず阪妻ファンも目の保養間違いなしの本企画、さらに豪華トーク陣でご機嫌伺います。
 客席数はおよそ100だそうです。
 ぎっちり満員か、あるいはスッカスカかまだ分かりませんが、ご予約の上お運び頂ければ幸いです。
|06/07| 活弁コメント(0)TB(0)
 ウクライナ公演について掲載して頂いております。

 【産経デジタル5月23日】窮地にこそ娯楽を!日本人「弁士」、混迷のウクライナで国際映画祭出演へ
 同じ内容でYahoo!ニュースライブドアニュースmsn産経ニュースにも掲載されておりますよ。同じ内容だから、見比べる必要はないけれど。

 そして本日、東京新聞夕刊でも記事にして頂きました。
 【東京新聞6月5日夕刊】平和を願い、弁士は語る ウクライナ無声映画祭 出演へ

 Web版にも載っていますが、紙版にも掲載されておりますよ。僕はまだ入手してませんが。
 まあ、あの、本音を言えば平和の為に、なんてそんな大仰な物じゃないんです。
 呼ばれたから行く、それだけ。
 その結果として行った先の人が楽しかったり、笑ったりして、結果として平和に繋がれば、それは当然のことながら嬉しいです。でも弁士が行ったから平和になる訳じゃないものね。日本から芸人を呼ぶには最低限治安をなんとかしとこうぜ、みたいな意識を持つ人が増えれば結果として呼ぶ側の生活も良くなるんじゃないか、そしたら双方が嬉しいんじゃないか。

 分かってますよ、ウクライナとロシア、そして諸外国をも含めた現在の状況が簡単ではない事は。
 だからこそ、文化とか芸能とかが頑張らないといけませんね。頑張りたいですね。
 
 ちなみにウクライナ公演については他のメジャー紙にも情報を送ったんですが、今の所取材なしのようです。
 リリースの書き方が下手なのかな。それともまだ話題として弱いのかな。単純にタイミングが悪かったのかな。
 ひとつだけ言えるのは、僕がもっともっと売れてる弁士だったら、このウクライナ行はもっと話題になるだろうなという事です。売れるって大事だなあ。

 映画祭の公式サイトはこちら→「НІМІ НОЧІ(Mute Nights)」映画祭

Mute Night

 ウクライナ語なんでなんて書いてあるか分かんねえけど、全く分かんねえけど。
 サイトの中で僕の事を紹介してくれいている部分も見つけました。
 片岡一郎ってウクライナ語だとこう書くのね。

 Ічіро Катаока

 リンクから紹介文に飛べます。
|06/05| 活弁コメント(0)TB(0)
 仕事の谷間で御座います。
 細々とやってはいるんですが、表向きに公表できる仕事が無いのですね。
 暇な芸人なんてのは価値がないですからね、存在してる価値がないですからね。
 ちゃんと仕事を、特にこんなことやりますと告知が出来る仕事を増やさないといけませんね。
 とはいえ、この谷間のお蔭で棚上げしていた、これからの準備がどうやら出来ているので、それはそれで良かったのですが。

 とかなんとか言いながら告知で御座います。

●「戦前日本SF映画小回顧」前夜祭
日時/6月30日19時~(開場18時30分)
演目/『霊の審判』『無敵三剣士』
弁士/片岡一郎
ギター/五十嵐正史
トーク/高槻真樹、永田哲朗
会場/ザムザ阿佐ヶ谷
料金/3000円
ご予約・お問い合わせ/TEL:03-3336-5440(ラピュタ阿佐ヶ谷

 この企画の前提になっている本が御座います。それが『戦前日本SF映画創世記 ゴジラは何でできているか』でして、僕はこの大労作をまとめられた高槻真樹さんから、戦前の映画について幾つか問い合わせを頂いた事があったのでした。その時は結局、大したお役には立てなかったにもかかわらず、完成後になんと見本を送って下さったのです。読んでびっくり、面白いじゃないか、これは関連上映会をした方が良いに決まっている、と思いましてアタクシ方々に暗躍をした結果、8月10日からラピュタ阿佐ヶ谷さんで「戦前日本SF映画小回顧」がモーニングショー上映される事になったのであります。


戦前日本SF映画創世記
戦前日本SF映画創世記

 モーニングショーでは本で紹介されている作品から上映可能なものをピックアップして皆様にご覧頂こうという趣向。
 とはいっても、上映が様々な理由で出来ないものが幾つもあるのも事実です。版権の問題とか、フィルムの状態が映写機にかけられないとか、そしてお馴染みのフィルムそのものがない、とか。

 折角なので上映が出来ない作品も上映してしまおうと、トンチンカンな野心的なイベントも企画することになりました。それが本日ご案内の「戦前日本SF映画小回顧」前夜祭なのです。

 上映作品は二本。
 一本目は『無敵三剣士』です。オリジナルは三流映画の雄、極東キネマ制作ですが、既にフィルムは消滅していると思って間違いなく、再び見る事が絶望的な状況です。そこで1985年に映画愛が暴走してしまった方々がテレビの企画でリメイク版『無敵三剣士』を作ってしまったのです。出演者はいずれも素人ですが、メガホンを取ったのは極東映画後期に活躍をした末崎精二監督です。全篇リメイクではなく、後半の数十分を一日でぱぱっと撮ったもので、決して映画的に優れている訳ではないのですが、現存する作品の極めて少ない極東らしさが感じられる愛すべき一篇であります。
 ただ残念な事に、リメイク版も完全に残っている訳ではないのです。オリジナルのフィルムを持っている方は行方知れずで、今回上映できるのも僅かにテレシネしてあった約四分間のみ。
 でも滅多に見る機会のない、作品ですのでこの機会にご覧頂きたいのです。

無敵三剣士1   無敵三剣士2

 画像を見るだけでワクワクでしょ?

 そしてメインが『霊の審判」です。
 こちらは朝日新聞で脚本のコンクールが行われ入賞した作品を阪東妻三郎プロダクションで映画化しようとしたものの、様々な理由から歓声を断念。脚本と何枚かの写真、そして脚本に付されたイラストが残るのみです。
 でも脚本が残っていて、画像資料もそれなりにあるのなら、スライドショーで上映できるんじゃないか?弁士が説明をすれば筋も分かるんじゃないか?と。本作は阪東妻三郎にとって初の現代劇となる予定だった映画で、かなり気合をいれて撮影に臨んでいたらしく、完成しなかったのが全くもって悔やまれる作品でありまして、アタクシの説明でどうにか楽しんで頂ける様に現在鋭意上映用素材を制作中です。
 弁士は自分が喋る台本を自分で書きますが、今回はスライドショー編集も私が担当しておりますので、お楽しみにどうぞ、というかお手柔らかにどうぞ。

 霊の審判

 初の現代劇に挑んでいる阪妻です。
 完成しなかった、誰も見なかった映画を語るなんて、弁士としてもドキドキする企画です。
 そして6月30日は僕がウクライナから帰ってきた直後で、ドイツに行く直前です。ウクライナで空港が封鎖されたら帰ってこられないんです。ドキドキする企画です。

 大丈夫だけどね。

 冗談はさておき、こうした意欲的な企画に関われるのは芸人として実に嬉しい事であります。
 しかもトークゲストには『戦前日本SF映画創世記 ゴジラは何でできているか』の著者である高槻真樹さん、戦前時代劇研究で大変に重要なお仕事を幾つもされている永田哲朗さんをお迎えします。永田さんは「何か資料を持って行った方が良いのかな?」と行って下すって居ますので、物凄くレアな資料が見られるかもしれません。
 『戦前日本SF映画創世記 ゴジラは何でできているか』は当日会場でも入手できる筈ですが、アマゾン河出書房新社Web siteでもお求め頂けます。

まずは6月30日の御来場をお待ちしております。
 
|06/03| 活弁コメント(0)TB(0)