公演内容、全開で全部かと思いきや、もうひとつ追加が出ました。仙台なんですけどね。そして仙台の受け持ちも分かりましたのでVer.4をあげる次第です。
もうお世話に成りっぱなしのアーツカウンシル東京さんに、改めて御礼申し上げます。

●萩原朔太郎と室生犀星 出会い百年 記念行事
日時/11月1日18時30分~
演目/『アッシャー家の末裔』、『アンダルシアの犬』 注・『アンダルシアの犬』はピアノ演奏のみ
出演/片岡一郎、柳下美恵(サイレント映画ピアニスト)
会場/シネマまえばし
料金/前売 1,500円 当日1,800円〔定員制〕※100名
予約・問い合わせ/
前橋市文化国際課歴史文化遺産活用室
午前8時30分~午後5時15分
電話 027-898-6992
ファックス 027-224-1188
主催/前橋市文化国際課歴史文化遺産活用室
前橋市歴史文化遺産活用委員会
協力/前橋芸術週間
東京国立近代美術館フィルムセンター
ちょっとお久しぶりの柳下美恵さんとの共演で御座います。
上映の目玉は朔太郎が絶賛した『アッシャー家の末裔』です。今回は上映素材をフィルムセンターさんからお借り増しますが、ここで重要なお知らせが二点。まず一点目は回転数を当時の速度で上映するために、素材はフィルムではなくデジタル素材です。映画ファンの方ならば、なぜフィルムが有るのにデジタルなのか、と思われるでしょうが、それには訳が有ります。実はフィルムセンターが保存している『アッシャー家の末裔』は当時の日本で上映された版なのです。つまり、今回上映されるのは、まさに朔太郎が見た『アッシャー家の末裔』そのものなのですね。となるとこれは上映速度にもこだわりたくなるじゃありませんか。どっちみちフィルムといっても可燃性フィルムを映写機に掛けられる訳ではありませんし、デジタル素材もきちんとおこしたものなので、画質は不満のないレベルではあると思います。
てなわけで、お知らせ二点目は、今回上映されるのは朔太郎が見た物と同じだよって事なんです。
さらに併映として柳下美恵さんの演奏で『アンダルシアの犬』もご覧頂きます。
も一つおまけに朔太郎のエッセイ『アツシヤー家の末裔を観る』を私が当日朗読します。
萩原朔太郎と室生犀星のご遺族もいらっしゃるとかで、中々にブンガクな一日になる事請け合いです。
●笑いと懐かしの大活劇 IN 仙台
日時/11月2日11時~、14時~、17時~
演目/『キートンのセブンチャンス』『チャップリンの冒険』『豪勇ロイド(短縮版)』
出演/片岡一郎、山城秀之、山内菜々子
会場/仙台・桜井薬局セントラルホール
料金/無料
落語芸術協会さんの主催です。受け持ち担当は『キートンのセブン・チャンス』がワタクシ、『チャップリンの冒険』が山城秀之、『豪勇ロイド』が山内菜々子です。公演情報リンク先を見ると凄いです。告知の九割五分が「山崎バニラの活弁大絵巻 IN 仙台」であとの二分五厘が僕、さらに二分五厘が澤登翠です。いやー、売れにゃいかんね。ちなみに「山崎バニラの活弁大絵巻」は11月1日、師匠澤登翠の出演が11月3日です。
無料らしいので、お気軽に遊びにいらして下さいませ。

●笑いと懐かしの大活劇 IN 仙台
日時/11月3日11時~
演目/『キートンの探偵学入門』『血煙高田の馬場』『子宝騒動』
出演/片岡一郎、山城秀之、山内菜々子
会場/仙台・桜井薬局セントラルホール
料金/無料
11月3日は師匠澤登翠の日ではありますが、何分多忙な師匠でして、一回目のみ弟子が受け持つことになりました。ああっガッカリした顔しないで!一回目と二回目を立て続けにご覧いただければ、弁士の違いで映画が変わるという事を体験できる、なかなか有意義な内容になる、予定です。受け持ちは『キートンの探偵学入門』『血煙高田の馬場』を私が、『子宝騒動』を山城秀之、山内菜々子が掛け合いで説明いたします。どうぞお運びくださいませ。

●EAST MEETS WEST日墺サイレント映画特別試写会
日時/11月8日12時~、17時~
演目/『雷電』『Sodom and Gomor(ソドムとゴモラ)』
出演/片岡一郎、Gerhard Gruber(ピアニスト)
会場/赤坂区民センター 区民ホール
料金/前売 1500円、当日 2000円
予約/FAX 03(6434)0248
Email jun3280@yahoo.co.jp
公演/オーストリア大使館
リンク先には「イケメンのサムライ弁士」とか書いてありますが、そこは気にしないで下さい。
オーストリアにおける無声映画伴奏の第一人者Gerhard Gruber氏を招いての特別公演です。
EAST MEETS WESTというのはGerhardさん考案による東西文化交流プロジェクトの名前でありまして、昨年はオーストリア、チェコ公演を致しました。今回とうとうEast上陸で、まずはオーストリア映画『ソドムとゴモラ』(1922年・墺)でご機嫌を伺います。日本ではめったに見る機会のない作品ですので、ひとつよろしくお願いします。会場は400席あるそうです。そこで昼夜二回公演です。うふー。

●EAST MEETS WEST日墺サイレント映画特別試写会
日時/11月10日13時~、18時~
演目/『子宝騒動』『Virtue(近衛士官と踊子)』
出演/片岡一郎、Gerhard Gruber(ピアニスト)
会場/麻布区民センター 区民ホール
料金/前売 1500円、当日 2000円
予約/FAX 03(6434)0248
Email jun3280@yahoo.co.jp
公演/オーストリア大使館
リンク先には「イケメンのサムライ弁士」とか書いてあります。繰り返しますが、そこは気にしないで下さい。こちらでは『子宝騒動』と『Virtue(近衛士官と踊子)』(1931年・墺)の日本でありますね。『Virtue』は数年前にGerhardさんと東京で共演しておりますが、これは面白いですよ。ちょっとルビッチを思い出させるというか。こちらも日本では、というかオーストリアでもあまり見る機会のない作品です。併せてお楽しみくださませ。

●小田原地下街ハルネ小田原オープン記念無声映画上映会
~プロ活動弁士による『戦国時代』の夕べ~
日時/11月12日15時~
演目/『戦国時代』
出演/片岡一郎、益子侑(ヴァイオリン)、藤高理恵子(筑前琵琶)
会場/小田原宿なりわい交流館
料金/1500円(1ドリンク付き)
予約・問い合わせ/0465-44-4656(定員30名)
小田原城ゆかりの小田原で悪麗之助の『戦国時代』を上映します。楽士はヴァイオリンの益子侑さん、筑前琵琶の藤高理恵子さんです。お二人は初顔合わせですが、私が非常に信頼している方々なので、きっと素晴らしい『戦国時代』を奏でてくれる事でしょう。映画だけでなく、ちょびっとそれぞれの演奏も聞かせてよ、とお願い中。
●シネマの冒険 闇と音楽 2014 from ウィーン
フィルムアルヒーフ・オーストリアの無声映画コレクション
日時/11月13日19時~
演目/『カフェ・エレクトリック』
出演/片岡一郎、Gerhard Gruber(ピアニスト)
会場/東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホール
料金/1,050円/高校・大学生・シニア840円/小・中学生600円/障害者(付添者は原則1名まで)は無料
問い合わせ/03-5777-8600(ハローダイヤル、8時~22時) ※チケット販売は当日のみ
ようやくのフィルムセンター大ホールですよ。やっぱり憧れが有る場所ですから嬉しいですね。憧れてる間に、シドニーオペラハウスだの、ポルデノーネだのに出ちゃいましたけど。そういう可愛くない事言うから面倒くさがられるんですね。でもやっぱりフィルムセンター大ホールには憧れますよ。『カフェ・エレクトリック』にはオーストリア時代のマレーネ・デートリッヒが出ております。でもフィルムが最後までありません。DVDは日本では出ていないので貴重な上映です。

●シネマの冒険 闇と音楽 2014 from ウィーン
フィルムアルヒーフ・オーストリアの無声映画コレクション
日時/11月15日13時~
演目/『芸術と手術』
出演/片岡一郎、Gerhard Gruber(ピアニスト)
会場/東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホール
料金/1,050円/高校・大学生・シニア840円/小・中学生600円/障害者(付添者は原則1名まで)は無料
問い合わせ/03-5777-8600(ハローダイヤル、8時~22時) ※チケット販売は当日のみ
お気づきでしょうか。この日は掛け持ちです。これが終わったら次の『喜びなき街』を見てキネカ大森に移動です。しかもですね、『芸術と手術』は数年前に試写で見て、これ演りたい、と思った作品なんですね。で、キネカ大森の『宇宙飛行』は去年のポルデノーネで見て、これ演りたい、と思った作品なんですね。僕にとっては凄い嬉しい日なんですよ。ちなみに書いてて思い出しましたが、僕の誕生日でもあります。誕生日プレゼントはフィルムセンター、キネカ大森のハシゴで決まり。

●初冬ノ夜ノ活動弁士達
日時/11月15日19時30分~
演目/『Космический рейс(宇宙飛行)』
出演/片岡一郎
会場/キネカ大森
料金/1300円 ★キネカ30周年ピンズ提示割 1,100円
チケット販売11月8日より
今年もキネカ大森に活動弁士がやってきます。
私の担当作品はソ連製1935年のSF映画『Космический рейс(宇宙飛行)』です。この映画、去年のポルデノーネで見て、なんて変な映画なんだろう。機会が有ったら是非やってみたいと思っておりましたら、なんとIVCさんがソフト販売してくれていたのね。現在は販売してませんが。どうしてもこれを演らねばならんと交渉したらOKが出まして、説明を担当出来る事になりました。やれめでた。
そして活動弁士達と名乗っている様に、公演は一回だけではありません。翌週11月22日には『キートンのセブンチャンス』を山城秀之、山内菜々子のリレーで、さらに三週目、企画のトリは『男達ばやり』を坂本頼光さんの説明でご覧頂きます。ソ連のSF、アメリカのスラップスティック、日本の明朗時代劇って素晴らしい作品選定じゃ御座いません?
●-秋麗- 無声映画ライブ
日時/11月16日11時~「チャップリン日和」、13時20分~「和製日和」
演目/後日発表
出演/片岡一郎
映楽団-Filmusik-
益子侑(ヴァイオリン)、市川仁志(オーボエ、口笛)、上屋安由美(ピアノ、作曲、編曲)、田中まさよし(パーカッション)
会場/赤坂ステラ
料金/各回3000円、通し券5000円 (各回40名限定)
予約・問い合わせ/映楽団事務局 eigakudan@gmail.com
ここ数年、一緒にやっている映楽団-Filmusik-の主催公演です。ポルデノーネでも神崎さんと話したのですが、無声映画は映画という側面だけではなく、もっと音楽ファンにアピールすべき世界ではないかと思っております。弁士の美学としては映画が主で、語りは従なのですが、場合によっては音楽が主役でも良いのではないかとも思うのです。この公演では勿論映画を楽しんで頂きたいとは思っておりますが、それよりもむしろ音楽ホールで音楽を楽しみながら映画を見てしまう楽しみを追ってみたいと考えているのです。
また一時帰国最終日でもあり、上映作品にチャップリンも御座いますので私の渡欧中間報告公演ともさせて貰っています。ポルデノーネのお話や、ドイツでのトラブルのお話、そして現在進行中のちょっと凄い話などを致します。お値段ちょっと高めですが、洒落た赤坂の音楽サロンに、少し気取ってお出かけ頂ければと思っております。

さあ、帰国した次の日から四日連続でお仕事だ。乗り切れるのか、俺。