てことは三日に二日は自分の年齢を忘れて生きてるんですね。我ながら酷いもんです。
ホントね、普通に就職でもしてたらどんな人生だったのか考えますね。
そもそも就職活動すらしなかった人間が何を言ってるんだって話ですが。
就職する気が無かったからこそ、就職活動をしておくべきだったと思っています。あるいはそれが一番の人生における後悔かもしれません、いまさらやっても色んな意味で遅いしなあ。
なんにしても他人を憎まずに(嫌いな人はいますけど)生きてられるのは仕合せなんでしょう。
もうひと踏ん張りしないといけませんが。
さて告知が続いております。
ここに載らない、載せられない、載せる程でも無い仕事もちょこちょこ御座います。
有難い事です。
●あるぽらんキネマ劇場 Vol.52
日時/4月29日15時~
演目/『ロストワールド』
出演/片岡一郎、五十嵐正史(ギター)
会場/あるぽらん’89
料金/2000円(1ドリンク付)
ご予約・お問い合わせ/電話:03-3330-8341(PM6:30以降) メール:aruporan@nifty.com
アメリカから持って来た演目です。恐竜大好きっ子の僕の念願の作品です。
こういう作品は弁士ならではですね。いくら講談が歴史物といっても恐竜が出て来ちゃうと、それってどうなの?みたいな感じになると思うんです。恐竜が出てくる講談をやってる先生もいらっしゃるかもしれませんが。
ともかく自分の好きな演目一本勝負です。このところ小ネタアンソロジー形式が多かったからね。ここらで普通の映画上映もやっとこうかな、と。にしても毎回演目選びには苦労しますよ。そんなに自由に使える作品も多くないからねぇ。どうしたもんかねぇ。『霊の審判』の再演とかも演りたい気もしてるんですが。
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●『逆戻りだよ!全員、集合!!』
日時/4月5日19時~
内容/『人生逆戻りツアー』朗読&ゲストトーク&無声映画
出演/松田光輝、下館あい
ゲスト/泉ウタマロ、下舘直樹、片岡一郎
会場/喫茶 茶会記
料金/3,000円(コーヒー付)
予約・問い合わせ/08035166887(下館あい)
朗読です。ライブです。考えてみれば俺、これ以外にはライブでしか朗読やったことねぇな。
一度、ちゃんと録音して作りこんでゆく朗読をやってみたいと思ってはいるのです。ライブにしかない良さはあるのですが、一方で録音にしかない良さ、難しさもあるのですよ。そういえば最近ゲームの収録もやってない。何故かというと日本に居ないからだね。
この日もライブです。無声映画もやります。時代劇をやることになりそう。

●黒澤明が愛した10本の映画
日時/4月11日11時30分~
演目/『アッシャー家の末裔』
出演/片岡一郎、湯浅ジョウイチ(ギター)
会場/新文芸坐
料金/◆一般1300円 ◆学生1200円 ◆友の会1050円 ◆シニア・身障者・小学生以下(3歳以上)1050円
黒澤明といえば徳川夢声が黒澤明を評して「君のお兄さんがネガなら、君はポジだね」というような意味の事を言ったと監督の自伝に書いてありました。とても含蓄のある言葉の様ですが、お兄さんの『須田貞明は弟よりも色が黒い、なんて意味だったとかいう笑い話もありますが、さて真実やいかに?
黒澤明監督はお兄さんの勧めで無声映画末期の秀作を立て続けに見ています。今なお日本映画の巨匠といえば小津、溝口、黒澤の名を挙げる人が多い訳ですが、いずれも無声映画の洗礼を受けているのは重要な要素なのではないかと無声映画業界の人間は身びいきで思うのです。
この特集で上映される『アッシャー家の末裔』はフィルムセンター所蔵版で世界で最も美しい『アッシャー家の末裔』でもあります。是非、あの筆舌に尽くしがたい、なのに弁士が喋っちゃう幻惑の世界をご覧になって下さい。弁士なんぞ要らんという方は別の回でも結構です。良い映画ですよ。


●1度はスクリーンで観ておきたい――ゴールデン名画劇場
日時/5月4日13時15分~
演目/『夜ごとの夢』
出演/片岡一郎、天池穂高
会場/神保町シアター
料金/1,500円 (◆トーキー作品 =一般¥1200/シニア¥1000/学生¥800)
成瀬は城戸所長に「松竹に小津は二人いらない」と言われて新天地を求めPCLに行ったとも言われています。けれど映画ファンに言わせれば「小津とは全然違うじゃん」ともなる訳です。でもやっぱり似てもいる。不思議な相似が二人の間にはあって、比べれば比べる程にていないのに、ぱっと見は似ている。
どう似ているのか、どう似ていないのか、そんな辺りを『夜ごとの夢』ではお楽しみ頂きたいと思います。主演は何たって栗島すみ子ですよ。田中絹代が恐れおののいて近づくのを嫌がったという、撮影所で若い所員がキャッチボールをしていて自分が通れば当然ボールを投げるのを止めるもんだと思って自然に所員の間をすり抜けて行ったという、あの栗島すみ子ですよ。大正時代の『不如帰』の頃はまだ可憐な娘役ですが、本作では相当な貫禄です。ちなみにお婆さんになってからの写真は貫禄が着物をまとっているかのような方であります。どう語るかね。楽しみだね。

●春のぐらもくらぶ祭り2015 『音と影』 ~戦前日本における映画と音楽の融合
日時/5月24日14時~(第一部)、16時30分~(第二部) *入れ替え無し
内容/
第一部 戦前日本における映画と音楽の融合・サイレントからトーキー、その成熟期
無声映画期の映画伴奏 / 紙恭輔と映画音楽 / エノケン映画とジャズ / 貴志康一と映画 / ミュージカル映画の世界ほか
第二部 夢想する無声映画の進化
現代における気鋭音楽家と活動写真弁士による伴奏つき無声映画の再現。
新垣 隆らによる無声映画音楽についてのトーク / 新垣 隆(ピアノ)、大谷能生(サックス)の即興演奏による無声映画上映 / 片岡一郎(活動写真弁士)、新垣 隆(ピアノ)による『己が罪作兵衛』(1930年・松竹蒲田作品)の上映
出演/大谷能生(音楽家) 、佐藤利明(娯楽映画研究家) 、 毛利眞人(音楽評論家) 、 保利 透(アーカイブ・プロデューサー) 、片岡一郎(活動写真弁士)、新垣隆(ピアニスト)
会場/江戸東京博物館ホール(両国)
料金/ 2.000円(当日券/ 入れ替え無し)
※博物館併設の駐車場の出庫は17時30分までとなっておりますのでご注意ください。
こういうトーク―ベントの難しいところは、本当に確実な事だけを正確に話そうとすると、たいして話せることが無いってことでしょうか。無声映画時代の事って、本当によく分らないんですよ。伝聞でこうだったらしい、は知識としては持っていても、本当にそうだったのかと聞かれればちょっと自信がない事も多々あります。こういうイベントで互いの知識を持ち寄って、意外な事実が確認できたら嬉しいですが、さてどうなりますやら。
『己が罪作兵衛』はネタおろしです。お客様の紅涙を絞る出来になるやならずや。乞うご期待。

●新垣隆の世界 Vol.2
日時/7月28日19時~(18時開場)
演目/『浮草物語』
出演/新垣隆、片岡一郎、アーロン・ジェロー
会場/晴れたら空に豆まいて
料金/前売り3,500円、当日4,000円+1D(600円)
予約/晴れたら空に豆まいて予約フォーム
新垣隆の世界 Vol.2はイベントタイトルが変わりそうな風向きです。別に揉めた訳じゃないんですが、色んな人が関わっていますから違うタイトルの方が内容に即しているんじゃないか、という意見も出たりなんかしまして。まあタイトルが変わってもやる事が変わったりはしませんので、そのまままっすぐにやるだけですが。
新タイトルが正式に決まりましたらこちらでも告知いたします。既に予約済みの方(いるのか?)はどうぞご心配なく。
ちゃんと新垣さんの音楽を堪能できる構成に致しますので。