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 七カ月のドイツ滞在も折り返し点を過ぎました。
 そこそこ仕事をこなしている筈なんですが、こんなんで良いのかという不安はぬぐえません。
 もっともっと色んな場所でやりたいのです。

 海外に居る間は基本的に楽しい事しか報告内容にしてますが、それなりに苦労もあるんです。
 ギャラ踏み倒されたり、出演の内諾を取り付けてこっちに来たのにいきなりキャンセルされたり、音信不通になったり……。
 異国で仕事をするってそういう事の連続で、助成金を貰うにしても、苦労の部分も判断材料にして貰えると嬉しいなと思いますね。
 上手くいった成果だけ報告しても、実際は次には繋がらないのです。
 トラブルをこそ共有するから次が良い物になるのです。

 しかしもうちょっとこっちでの仕事を数こなさないと、日本に居た方がよっぽど儲かったじゃないか!って事態になってしまうので、踏ん張りどころです。
 ここで公表しない公演もちらほらあるんですがね。

 本日は、先達てご案内した「映画探偵の映画たち ─失われ探し当てられた名作・怪作・珍作」の弁士&楽士出演情報です。
 私はかねてから演りたかった作品を説明できるのでご満悦です。
 ではどうぞ。

●「映画探偵の映画たち ─失われ探し当てられた名作・怪作・珍作」
日時/2016年1月16日(土)
演目/『何が彼女をそうさせたか』
出演/片岡一郎 ※音楽はフィルムへのアフターレコーディング版
会場/ラピュタ阿佐ヶ谷
料金/一般…1,200円 シニア・学生…1,000円 会員…800円 ※水曜サービスデー…1,000円均一

●「映画探偵の映画たち ─失われ探し当てられた名作・怪作・珍作」
日時/2016年1月21日(木)
演目/『何が彼女をそうさせたか』
出演/片岡一郎、上屋安由美(キーボード)
会場/ラピュタ阿佐ヶ谷
料金/一般…1,200円 シニア・学生…1,000円 会員…800円 ※水曜サービスデー…1,000円均一

●「映画探偵の映画たち ─失われ探し当てられた名作・怪作・珍作」
日時/2016年2月14日(日)
演目/『海援隊快擧』『天保泥絵草紙』
出演/坂本頼光宮澤やすみ(三味線)
会場/ラピュタ阿佐ヶ谷
料金/一般…1,200円 シニア・学生…1,000円 会員…800円 ※水曜サービスデー…1,000円均一


キャプチャ tanntei



 『何が彼女をそうさせたか』は日本映画史上の重要作でありながらフィルムが失われたと考えられていた物の、ロシアのゴス・フィルム・フォンドに所蔵されていたのが判明し、関係者の努力により日本に里帰りした作品です。残念ながら監修を熱狂の坩堝に叩き込んだと言われるラストシーンは残っていませんが、それでも当時の日本映画のレベルの高さを感じさせるに足る名作です。
 1月16日は発掘後一般公開用にアフターレコーディングされたサウンドトラックを使用しての説明、1月21日は上屋安由美さんにキーボードをお願いしての上映です。特に本特集中で『何が彼女をそうさせたか』を生演奏で見る事が出来るのは1月21日だけですので、平日の午前中という凶悪な時間ではありますが、万障お繰り合わせの上お運びくださいませ。

 さらに2月14日のバレンタインデーには坂本頼光さんの説明、宮澤やすみさんの三味線にて『海援隊快擧』『天保泥絵草紙』の2本立てです。こちらもレアの上にもレア。なんたって朝日映画連盟に帝国キネマですよ。どんな二本立てだよ。さらにこの日は『映画探偵』著者の高槻真樹さんと坂本頼光さんによる対談も御座います。

 そして1月9日の『一殺多生剣』他の上映後には『一殺多生剣』発掘者に牧由尚さん、そして高槻真樹さんによるトークに加えて牧さんの所有されている玩具映画が特別上映されます。断片ながら『新版大岡政談』が見られます。

 実は今回の特集、弁士の声がかなり聴ける特集でもあります。
 現役弁士からは私と坂本頼光が出演、そして最高に楽しい奇作『海魔陸を行く』で声をあてているのは話術の神様と今なお呼ばれる徳川夢声、おまけの駄目押しに『剣劇女優とストリッパー』では無声映画時代には番付上位の常連であり、トーキーとの過渡期には大都映画への説明吹込みを数多くこなした加藤柳美の声を聞く事が可能です。

 レア映画の影でこっそり行われている弁士祭りにも是非ご注目下さいませ。

 もちろん、それ以外の上映でもお待ちしておりますよ。

 ●The Scent of Pheasant's Eye: An Episode of the Tale of Flowers
日時/12月6日16時~
演目/『乙女シリーズその一 花物語 福壽草』
出演/片岡一郎、Kevin Toma(ピアノ)
会場/Eye Film Institute

12月6日 EYE『福寿草』


●活動写真巡業隊 欧州凱旋公演
日時/2016年1月15日19時30分
演目/欧州公演報告トーク&実演(上映アリ)
出演/片岡一郎、上屋安由美、田中まさよし宮澤やすみ
会場/カレーレストラン PAPERA
料金/要1オーダー(演者への投げ銭歓迎)
予約・問合/syoseibusi@yahoo.co.jp

1月15日 活動写真巡業隊 欧州凱旋公演


●映画誕生120年企画 活動写真弁士と生演奏による無声映画上映会
日時/2016年1月17日14時
演目/『乙女シリーズその一 花物語 福壽草』、ミニ講座「練馬と映画の歴史」
出演/片岡一郎、映楽団-Filmusik-<上屋安由美(ピアノ)市川仁志(オーボエ)益子侑(ヴァイオリン)田中まさよし(パーカッション)>
会場/大泉学園ゆめりあホール
料金/1,000円(友の会会員900円/2枚まで)※全席自由


(最終稿)1月17日 映画誕生120年企画 活動写真弁士と生演奏による無声映画上映会1


(最終稿)1月17日 映画誕生120年企画 活動写真弁士と生演奏による無声映画上映会2


キャプチャ ねりまとえいが



 現在、ラジオCMでもナレーションを担当しております。
 
 ●森ビル R-CM 「こんな人がいるんです―コンシェルジュ」篇
 ●森ビル R-CM 「こんな人がいるんです―設計」篇
放送曲/J-WAVE
番組名/『BEAT PLANET』内、森ビル提供『HILLS AGENCY』にて 
日時/月曜~金曜 12時15分~12時45分
出演/片岡一郎(語り)、上屋安由美(ピアノ・コンシェルジュ篇)、田中まさよし(パーカッション・設計篇)

 日欧における活動写真文化の普及活動はアーツカウンシル東京さんの助成、企業メセナ協議会さんの認定を受けて行っております。
メセナ&アーツカウンシル

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 原節子さんがお亡くなりになりました。
 お亡くなりになったというか、なっていたのが公表されました。
 基本的には著名人が亡くなった事に対してネット上での言及は避ける方針で活動しております。
 でも流石に原節子だと触れたくなっちゃうんですね。

 当然ですが仕事上の接点は御座いません。
 直接面識がないだけではなく、原節子さんに出演されている無声映画及びトーキー作品の無声版を説明した事も御座いません。
 ただ映画でそのご尊顔を拝見していただけ。
 しかしながら弁士として国外で活動しておりますと、各国の映画人から「日本に言ったら鎌倉に行ってみたいんだよね。原節子が住んでるんでしょ?」と言われる経験は一度や二度ではないのです。僕にとって原節子は、自分が日本人だと思いださせてくれる女優、と言えるかもしれません。

 幾つかの報道では大女優と原節子を表していました。果たしてその表現が適切かどうか、やや疑問に思わないでもありません。
 大女優というのは主に生涯を女優として過ごした人に対して向けられる呼び方の様な気がしているからです。原節子は生涯の大半を女優ではない人間として過ごしているのです。その彼女を大女優と呼んでしまって良いものか。
 もっとも半世紀に渡る隠遁生活を送った人生は、ご本人がどう思おうと世間は彼女をずっと原節子として認識していた証拠なのかもしれません。芸能の世界に足を踏み込んだものの、何らかの理由でリタイアした人の多くは一年後には存在すら認識されなくなってしまうのですから。

 それでも私は原節子を大女優とは思いませんけれど。
 むしろ日本映画の象徴的な存在のお一人であると感じております。

 ところで神戸映画資料館さんに原節子の出演している無声映画が収蔵されているのですが、これを演ってみたいのですが、いかがでしょうか、各地の名画座、映画祭、上映イベント主催の皆様。マツダ映画社にもトーキー時代の出演作『生命の冠』の無声映画版が所蔵されています。これも演ってみたいのですが、いかがでしょうか、各地の(以下略)。
 良い楽士も連れて行きますので、ひとつご検討くださいませ。

 と、読む人のほとんどいないブログに書きなぐってみる。

 思ったより長くなっちゃったよ。
 そんなに原節子さんについて詳しい訳でもないのにね。
 冒頭でも申し上げた通り、著名人の訃報についてあれこれ言わない主義です。加えてネット上でお悔やみの言葉も極力言わない主義です。ですので、ここで「ご冥福をお祈りします」みたいな事も言いません。

 我々の仕事は過去を振り返るのではく、先人の築いてくれたものを未来につなぐ事こそ本分です。
 
 さて本日の本題は練馬区でのお正月公演前売り開始でーす。

 チラシも頂いたので画像アップします。


(最終稿)1月17日 映画誕生120年企画 活動写真弁士と生演奏による無声映画上映会1

(最終稿)1月17日 映画誕生120年企画 活動写真弁士と生演奏による無声映画上映会2

 どうです?
 けっこう力が入った企画でしょ?
 溝口の『愛怨峡』に東映作品の代表作ともいえる『網走番外地』です。さらに大林宣彦監督のトークに展示もあって、そこに弁士&楽団&新興キネマ東京撮影所制作の『福壽草』ですよ。しかもなんと35mm映写機をこの『福壽草』の上映の為だけに大泉学園ゆめりあホールに搬入しての上映です。
 どうぞ御来場くださいませ。出演者へのお年玉は喜んで頂戴いたします。

 ウチの上映情報&予約部分だけ拡大して載せておきましょうかね。


キャプチャ ねりまとえいが

 
 これ以外にも下記のように素敵公演が盛りだくさんです。
 がんばりませう。

●The Scent of Pheasant's Eye: An Episode of the Tale of Flowers
日時/12月6日16時~
演目/『乙女シリーズその一 花物語 福壽草』
出演/片岡一郎、Kevin Toma(ピアノ)
会場/Eye Film Institute

12月6日 EYE『福寿草』


●活動写真巡業隊 欧州凱旋公演
日時/2016年1月15日19時30分
演目/欧州公演報告トーク&実演(上映アリ)
出演/片岡一郎、上屋安由美、田中まさよし宮澤やすみ
会場/カレーレストラン PAPERA
料金/要1オーダー(演者への投げ銭歓迎)
予約・問合/syoseibusi@yahoo.co.jp

1月15日 活動写真巡業隊 欧州凱旋公演


●映画誕生120年企画 活動写真弁士と生演奏による無声映画上映会
日時/2016年1月17日14時
演目/『乙女シリーズその一 花物語 福壽草』、ミニ講座「練馬と映画の歴史」
出演/片岡一郎、映楽団-Filmusik-<上屋安由美(ピアノ)市川仁志(オーボエ)益子侑(ヴァイオリン)田中まさよし(パーカッション)>
会場/大泉学園ゆめりあホール
料金/1,000円(友の会会員900円/2枚まで)※全席自由


 現在、ラジオCMでもナレーションを担当しております。
 
 ●森ビル R-CM 「こんな人がいるんです―コンシェルジュ」篇
 ●森ビル R-CM 「こんな人がいるんです―設計」篇
放送曲/J-WAVE
番組名/『BEAT PLANET』内、森ビル提供『HILLS AGENCY』にて 
日時/月曜~金曜 12時15分~12時45分
出演/片岡一郎(語り)、上屋安由美(ピアノ・コンシェルジュ篇)、田中まさよし(パーカッション・設計篇)

 日欧における活動写真文化の普及活動はアーツカウンシル東京さんの助成、企業メセナ協議会さんの認定を受けて行っております。
メセナ&アーツカウンシル
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 咳が出ます。
 咳をしても一人なんて情緒的なものじゃありませんで、ちょっと喋ると咳が出ます。
 周りに何人いても咳が出ます。
 誰がいても咳。

 ここ数日はそれでも大分収まりましたが。ボンに戻ってきて数日は酷かった。
 これでも喋る仕事なので結構なストレスなんですよ。咳だの、喉の炎症だの。
 うっかりすると体調を崩してしまいかねない勢いで先日の一時帰国は忙しく、かつ充実しておりました。
 ありがたい事です。

 次の一時帰国は一月です。仕事下さい。
 そればっかり言ってるな。

 ドイツ語の勉強は遅々として進んでおりません。

 そんな現状。
 
 ドイツには咳止めのお茶があります。
 こっちは何でもかんでも薬を飲むのではなくて、ハーブなんかを好んで使用します。
 自然食品なんかも充実してますし、日本で言う所の自然食品として食べ物を売るにはそれなりに厳しい審査があるんだそうです。日本に居るよりよっぽど健康的な生活を送っておりますよ。

 特にオチとか御座いません。

 さて本日のお知らせですが、昨年発売された『戦前日本SF映画創世記』という本をご記憶でしょうか?
 戦前に日本で作られた数々の意欲的な作品を「SFとは何か」という視点から読み解き、日本映画史に新たな見解を加えた素敵本でありますが、その著者でいらっしゃる高槻真樹さんが12月1日に次なる本を出版されます。その名も『映画探偵: 失われた戦前日本映画を捜して』です。
 日本映画は消失の歴史とも言われています。
 これまでに作られた幾多の名作・傑作・佳作・奇作・珍作・愚作・駄作……。それらはこと戦前の作品は殆どが現存しておらず、我々はいかに当時の評価が高い映画であろうと、あるいは猛烈な酷評を浴びた作品であろうと、再び見る事が叶わないのです。
 しかし失われてしまった映画が、まだどこかに眠っているかもしれないと、研究者やコレクターは今も昔も日夜幻の作品を追い求めています。その姿は壮絶でもあり滑稽でもあり、時に映画本編よりもフィルムを巡るあれこれの方が映画的であったりもします。フィルムの捜索をめぐる数々のエピソードはこれまで、ごく限られた人しか思いを寄せない映画外史でした。
 この本はそんな未踏の地を踏み固め、映画史にさらなる深みを加える内容になっているはずです。

 前回のSF映画の時もラピュタ阿佐ヶ谷さんで特集上映が行われました。
 非常に好評な特集で、急遽整理券がはっこうされた程です。
 そんなに喜んで頂けるなら、今回もやるっきゃないってんで、企画したのが本日お知らせする「映画探偵の映画たち ─失われ探し当てられた名作・怪作・珍作」なのです。
 よくもまぁこれだけのマニアックな番組を組んだものだと企画に関わった私ですら呆れる内容です。

●「映画探偵の映画たち ─失われ探し当てられた名作・怪作・珍作」
日時/2015年12月20日(日)~2016年2月27日(土)連日10:30より ※12月31日(木)、1月1日(金)は休館いたします。
会場/ラピュタ阿佐ヶ谷
料金/一般…1,200円 シニア・学生…1,000円 会員…800円 ※水曜サービスデー…1,000円均一

 なんと二ヶ月ぶっ通しのモーニングショー。劇場の期待の高さも分かるというものです。
 そして気になる上映作品ですが、リンクから飛んで頂ければ解説も読めますが、こちらではタイトルと日程のみ貼っておきます。

【上映作品】
12.20[日]-22[火]
『薩摩飛脚』
12.23[水]-30[水]
『特急三百哩』
1.2[土]-9[土]
『荒木又右衛門』『荒木伊賀越三十六番斬り(荒木又右衛門)』『尊王』『一殺多生剣』
1.10[日]-12[火]
『忠治旅日記 甲州殺陣篇』『忠次旅日記[デジタル復元版]』『國定忠治 信州子守唄』
1.13[水]-16[土]、1.20[水]-23[土]
『何が彼女をそうさせたか』
1.17[日]-19[火]
『播州皿屋敷』『武士道 BUSHIDO: DAS EISERNE GESETZ』『吉良の仁吉』『電車が軌道を走る迄』『曼珠沙華』
1.24[日]-30[土]
『剣劇女優とストリッパー』『鐡の爪 花嫁掠奪篇 完結篇』『エトナスタジオ』
1.31[日]-2.6[土]
『海魔陸を行く』『サザエさん 七転八起の巻』
2.7[日]-13[土]
『義人呉鳳』『影法師捕物帖』
森紅作品
2.14[日]-16[火]
『海援隊快擧』『天保泥絵草紙』
2.17[水]-20[土]、2.24[水]-27[土]
『僕らの弟』※玩具映画5本(約15分)を併映
2.21[日]-23[火]
『土 最長版 』

 もう、どうかしてんじゃないのってラインナップです。
 映画ファンのみならず、変なもの、珍しい物が好きな方もきっと満足できること請け合いの二ヵ月間。
 朝が早いのが難点ですが、是非ともお運びくださいますようお願い申し上げます。


 お馴染みの、他にはこんな上映が御座いますよコーナーは、この下なんざます。


●The Scent of Pheasant's Eye: An Episode of the Tale of Flowers
日時/12月6日16時~
演目/『乙女シリーズその一 花物語 福壽草』
出演/片岡一郎、Kevin Toma(ピアノ)
会場/Eye Film Institute

12月6日 EYE『福寿草』


●活動写真巡業隊 欧州凱旋公演
日時/2016年1月15日19時30分
演目/欧州公演報告トーク&実演(上映アリ)
出演/片岡一郎、上屋安由美、田中まさよし宮澤やすみ
会場/カレーレストラン PAPERA
料金/要1オーダー(演者への投げ銭歓迎)
予約・問合/syoseibusi@yahoo.co.jp

1月15日 活動写真巡業隊 欧州凱旋公演


●映画誕生120年企画 活動写真弁士と生演奏による無声映画上映会
日時/2016年1月17日14時
演目/『乙女シリーズその一 花物語 福壽草』、ミニ講座「練馬と映画の歴史」
出演/片岡一郎、映楽団-Filmusik-<上屋安由美(ピアノ)市川仁志(オーボエ)益子侑(ヴァイオリン)田中まさよし(パーカッション)>
会場/大泉学園ゆめりあホール
料金/1,000円(友の会会員900円/2枚まで)※全席自由


 現在、ラジオCMでもナレーションを担当しております。
 
 ●森ビル R-CM 「こんな人がいるんです―コンシェルジュ」篇
 ●森ビル R-CM 「こんな人がいるんです―設計」篇
放送曲/J-WAVE
番組名/『BEAT PLANET』内、森ビル提供『HILLS AGENCY』にて 
日時/月曜~金曜 12時15分~12時45分
出演/片岡一郎(語り)、上屋安由美(ピアノ・コンシェルジュ篇)、田中まさよし(パーカッション・設計篇)

 日欧における活動写真文化の普及活動はアーツカウンシル東京さんの助成、企業メセナ協議会さんの認定を受けて行っております。
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 国際情勢が本当に心配な今日この頃です。
 私の暮らしているTannenbusch Mitteという土地は昨年、イスラム原理主義の皆さんがアパートに爆弾をコレクションしてらしたとかで、当局が踏み込んで人騒ぎあった町なので御座います。目で見てはっきりわかるような暴動やトラブルは滅多にありません。その滅多にない物だけが報道で国外に伝えられるので、ドイツでもかなり大きな混乱が起きていると思っていらっしゃる方もいるみたいですが、日常は強固に存在しております。
 その証拠には、アパートの住人のトルコ人は毎晩大騒ぎをしています。
 真夜中に運動会をしています。
 夜は墓場で運動会です。

 でも小さな違和感みたいなのは暮らしてれば感じる事はありますね。
 国境を越える電車に乗ってたら、ビザ検査が突然やって来て、完全にシリア系の人達を狙い撃ちにしていたり。
 陸で繋がってるってのはこういう事なんだと。
 よその国の事が他人事じゃないんだと思ったりする次第です。

 にしてもあんなに毎晩トルコ人が騒いでるのに、全く問題になる気配がないのは幾つかの理由が考えられます。

1、本当は苦情が大家に伝わっていて、大家からも通達がいっているんだけど無視してる。
2、アパートの住人全体が「誰かいつか苦情を言うだろう」と思って放置している。
3、実はアパート全体がトルコ人で気にしてない。
4、苦情を言うとトルコアイスで懐柔される。

 さて、どれでしょうか。
 帰国までにはっきりさせたい課題ではあります。

 今回はヨーロッパ公演の告知です。
 だったら日本語で書くなよって感じですが、良いの別に、告知って言うよりは備忘録だから。

●The Scent of Pheasant's Eye: An Episode of the Tale of Flowers
日時/12月6日16時~
演目/『乙女シリーズその一 花物語 福壽草』
出演/片岡一郎、Kevin Toma(ピアノ)
会場/Eye Film Institute

12月6日 EYE『福寿草』
 
 またしても『福壽草』です。9月にロッテルダムで演って、12月にアムステルダムで演り、1月には練馬で映楽団と上映する『福壽草』です。もはや私の為だけに存在していると言っても過言でない作品であります。そもそもこのフィルムが安部善重コレクションから発掘されフィルムセンターで見た時に物凄い衝撃を受け、自力で東京国際レズビアン&ゲイ映画祭にコンタクトを取り上映にこぎつけ、さらにポルデノーネにも売り込み、と。考えてみれば私は随分『福壽草』に入れ込んできたのです。
 私専用のフィルムなのではなく、私が『福壽草』専用のマネージャーなのかもしれません。
 
 余談ですが『福壽草』はマツダ映画社でも16mm版を所蔵しています。これを別の弁士が説明したのを見た事がありますが……。へへへ、評価は言うまいよ。
 
 余談の余談です。『福壽草』と同じ川手二郎監督作品の『釣鐘草』もフィルムセンターは35mmで所蔵しています。そして私はある時『釣鐘草』の16mmプリントを手に入れたのです。しかしフィルムの劣化は甚大で、もはや映写機どころかテレシネも不可能な状況でした。あのプリントの健康状態さえよければ『釣鐘草』演りたい放題だったのに……。本当に悔しい。
 あちらこちらでフィルムを買っていると、もはやどうやっても上映が出来ないような状態のフィルムに数万円もつぎ込むことが少なくありません。それでも、一部でも、上映できればという行動によって幾つかの貴重なフィルムはお金にしか興味のない所有者の手から拾い上げられ再び陽の目を見る事が出来るのです。先達て説明した『一殺多生剣』などはその最たる例でしょう。
 映画マニアの方が時々「弁士は不要」と仰るけれど、弁士はこういう仕事もしてるんですよ、と申し上げたい。

 『福壽草』ばっかり説明している私の他の公演情報は以下の通り。


●活動写真巡業隊 欧州凱旋公演
日時/2016年1月15日19時30分
演目/欧州公演報告トーク&実演(上映アリ)
出演/片岡一郎、上屋安由美、田中まさよし宮澤やすみ
会場/カレーレストラン PAPERA
料金/要1オーダー(演者への投げ銭歓迎)
予約・問合/syoseibusi@yahoo.co.jp

1月15日 活動写真巡業隊 欧州凱旋公演


●映画誕生120年企画 活動写真弁士と生演奏による無声映画上映会
日時/2016年1月17日14時
演目/『乙女シリーズその一 花物語 福壽草』、ミニ講座「練馬と映画の歴史」
出演/片岡一郎、映楽団-Filmusik-<上屋安由美(ピアノ)市川仁志(オーボエ)益子侑(ヴァイオリン)田中まさよし(パーカッション)>
会場/大泉学園ゆめりあホール
料金/1,000円(友の会会員900円/2枚まで)※全席自由


 現在、ラジオCMでもナレーションを担当しております。
 
 ●森ビル R-CM 「こんな人がいるんです―コンシェルジュ」篇
 ●森ビル R-CM 「こんな人がいるんです―設計」篇
放送曲/J-WAVE
番組名/『BEAT PLANET』内、森ビル提供『HILLS AGENCY』にて 
日時/月曜~金曜 12時15分~12時45分
出演/片岡一郎(語り)、上屋安由美(ピアノ・コンシェルジュ篇)、田中まさよし(パーカッション・設計篇)

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 いまだにドイツ語が話せません。
 こんにちは片岡一郎です。
 もうドイツの合計滞在時間は一年を超えるのにですよ。全く話せません。
 そういうこというと謙遜だと思う方が必ずいらっしゃいますが、この一年で上手くなったのは分かったふりだけと申せましょう。
 空港でドイツの滞在許可とか見せると出入国審査官が「何?ドイツ語話せるの?」とか聞いてくるわけですよ。ドイツ語で。
 それに対して、ちからなく「Nein」と答えるしかない情けなさときたら……。
 もう少し何とかしたいですね。

 それはそうと、こっちでの仕事が物凄く順調に決まらないです。
 このままだと、何しに半年間ドイツに居たの?ってことになりかねません。
 誰か仕事をbitte。

 そんな訳で、なんと又しても日本の仕事の告知です(をい)。

●活動写真巡業隊 欧州凱旋公演
日時/2016年1月15日19時30分
演目/欧州公演報告トーク&実演(上映アリ)
出演/片岡一郎、上屋安由美、田中まさよし宮澤やすみ
会場/カレーレストラン PAPERA
料金/要1オーダー(演者への投げ銭歓迎)
予約・問合/syoseibusi@yahoo.co.jp

1月15日 活動写真巡業隊 欧州凱旋公演

 2015年の10月は充実しておりました。 
 デュッセルドルフ映画博物館公演からのポルデノーネ公演。
 その二公演に私が信頼している日本の楽士さん達を招く事が出来ました。
 ここ数年間、欧州にいて活動を展開してきたひとつの成果がここにあったと言えましょう。
 実際、二後援とも手ごたえがありました。これはもっと上に行けるんではないか、という。
 この手ごたえを忘れないうちに同じメンバーで公演をしたい。そして欧州で得たものをご贔屓下さっている皆様に見て頂きたい。
 かような純粋な気持ちから企画されたのが、本公演です。
 料金に投げ銭歓迎とか書いてありますが、そこはもう演者の良心でやっている会ですから、お客様にもきっと良心があるに違いないと。いや、全くの話。
 会場がカレーレストランなので、1オーダーだけはお願いしておりますけれどね。投げ銭なんて、ホント、もう、御こころばかりで。
 当日は欧州の報告&実演です。欧州でやった事もやらなかった事も流れによってはやったりやらなかったりします。
 皆様の御来場をお待ちしております。

 最大の問題は欧州凱旋公演と銘打っていますけれど、私、この時期はまだ欧州滞在中なのよね……。


 一月にはわが町練馬でも公演が御座いますよ。


●映画誕生120年企画 活動写真弁士と生演奏による無声映画上映会
日時/2016年1月17日14時
演目/『乙女シリーズその一 花物語 福壽草』、ミニ講座「練馬と映画の歴史」
出演/片岡一郎、映楽団-Filmusik-<上屋安由美(ピアノ)市川仁志(オーボエ)益子侑(ヴァイオリン)田中まさよし(パーカッション)>
会場/大泉学園ゆめりあホール
料金/1,000円(友の会会員900円/2枚まで)※全席自由


 現在、ラジオCMでもナレーションを担当しております。
 
 ●森ビル R-CM 「こんな人がいるんです―コンシェルジュ」篇
 ●森ビル R-CM 「こんな人がいるんです―設計」篇
放送曲/J-WAVE
番組名/『BEAT PLANET』内、森ビル提供『HILLS AGENCY』にて 
日時/月曜~金曜 12時15分~12時45分
出演/片岡一郎(語り)、上屋安由美(ピアノ・コンシェルジュ篇)、田中まさよし(パーカッション・設計篇)

 日欧における活動写真文化の普及活動はアーツカウンシル東京さんの助成、企業メセナ協議会さんの認定を受けて行っております。
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 ドイツに戻って参りました。
 今回の一時帰国は本当に怒涛のスケジュールで我ながら良く乗り切ったと思います。
 ついでに色々考える事も多御座いまして。ここ数年は日本と海外を行ったり来たりなのですが、そして来年もそれを狙ってはいるのですが、次のステップへ進むためには日本でがっちり仕事を取りに行くべきではないかとも思いはじめまして。しかしながら海外生活は楽しいし。どうしたものか。

 とりあえず、次の日本公演が決まりましたのでご報告ですよ。

●映画誕生120年企画 活動写真弁士と生演奏による無声映画上映会
日時/2016年1月17日14時
演目/『乙女シリーズその一 花物語 福壽草』、ミニ講座「練馬と映画の歴史」
出演/片岡一郎、映楽団-Filmusik-<上屋安由美(ピアノ)市川仁志(オーボエ)益子侑(ヴァイオリン)田中まさよし(パーカッション)>
会場/大泉学園ゆめりあホール
料金/1,000円(友の会会員900円/2枚まで)※全席自由

 私にも人並みに幾つか夢が御座いまして。
 練馬区で生まれ育った者として、練馬区で作られた映画を練馬区で上映してやりたいと長年思っていたのです。
 現在練馬区はアニメのふるさとなんて売り出しています。確かに事実なのですが、アニメ以前に練馬区は映画の街だったのに、誰もそれを言わないんです。新興キネマがあり、不二映画があり、村田漫画研究所があった。あの溝口健二が新興キネマ大泉撮影所に通って映画を撮っていたのに、ちっとも誇らないんですよ練馬区ってば。謙虚すぎんだろって。
 そんな思いを抱えて、水面下で練馬区と交渉する事三年余り、ついにこの企画が実現しました。
 新興キネマ大泉撮影所で生み出された無声映画の弁士を、大泉学園で務める。
 弁士として、練馬民として冥利と言えましょう。
 演目は2005年に発見され、2008年にフィルムセンターで公開され、私が東京国際レズビアン&芸映画祭、イタリア、ウクライナ、オランダで説明し、もはや私専用のフィルムになりつつある『乙女シリーズその一 花物語 福壽草』で御座います。音楽は映楽団-Filmusik-が、作曲は上屋安由美が全篇書き下ろしを致します。
 さらに上映はフィルムセンター所蔵の35mmにて。ゆめりあホール史上初の35mm映写機を持ち込んでの上映です。


 現在、ラジオCMでもナレーションを担当しております。
 
 ●森ビル R-CM 「こんな人がいるんです―コンシェルジュ」篇
 ●森ビル R-CM 「こんな人がいるんです―設計」篇
放送曲/J-WAVE
番組名/『BEAT PLANET』内、森ビル提供『HILLS AGENCY』にて 
日時/月曜~金曜 12時15分~12時45分
出演/片岡一郎(語り)、上屋安由美(ピアノ・コンシェルジュ篇)、田中まさよし(パーカッション・設計篇)

 日欧における活動写真文化の普及活動はアーツカウンシル東京さんの助成、企業メセナ協議会さんの認定を受けて行っております。
メセナ&アーツカウンシル

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