ですが現実には練馬におります。米国風に書けばNerimaです。
なぜかというとですね、渡航の許可が出ませんでですね。
日本はアメリカとの間にビザ免除措置が施行されておりまして、短期間の滞在であれば事前のビザ申請をしなくても日本人はアメリカに入国する事が出来るのです。しかし、アメリカはセキュリティの厳しい国なので事前にビザ免除の措置が取られている国の國民であっても渡航認証システムに登録してからでないとやっぱり入国は出来ません。この認証システムをESTAと言います。
そのESTAの手続きをしたら「渡航は承認されませんでした」って言われてしまいましてですね……。
アメリカに入国が出来ないのですから、飛行機に乗る事も出来ません。
そんな訳で日本でぼんやりとしております。
こうなった理由は何となく予想しておりますが、米国が認証拒否の理由を開示する事はありませんので、予想があたっているかは分かりません。とはいえ、僕自身は米国から渡航を拒否されるような悪事は働いて居りませんので、困ったなあという状況です。現状のままだと僕は今後アメリカに行くためにはその都度、ビザ申請をしなければなりません。しかも僕の履歴にはESTA承認拒否の履歴がありますから、ビザが発行される可能性も若干落ちますし、ビザが発行されても空港で入国拒否をされるかもしれないのです。
困ったなあという状況でしょ?
これまで十年ばかりかけて、国外で活躍する活動弁士の立場をようやく築いたきたのに、アメリカを封じられるのは何としても辛い。しかも自分に落ち度はないのに。最悪、二度とアメリカに行けなくなっちゃうんだものね。それはあまりにも悲しい。
現在、米国の友人知人が何とかできないか方法を(もちろん合法的な)探ってくれていますので事態が好転する事を願うばかりです。自分に落ち度はない、と書きましたが、といって米国の制度に落ち度がある訳ではないのです。ESTAも米国の安全を守るための制度として運用されているので、僕の承認拒否は不幸なボタンの掛け違いという訳です。
とりあえずですね、トランプ大統領と仲のいい方は是非ご紹介ください。
そんな窮地に立たされている国際派弁士の片岡一郎さんの出演情報です。
二つまとめてご紹介します。
可哀そうな僕を助けると思ってどちらもいらしてね。
●特別展「あれもこれも大江戸漫画づくし」連携企画 無声映画上映会
日時/2020年2月16日 開場:13時30分、開演:14時
演目/『なまくら刀』『豪傑児雷也』『御誂治郎吉格子』
演目/映楽四重奏(弁士/片岡一郎、ピアノ/上屋安由美、三味線/宮澤やすみ、太鼓/田中まさよし)
会場/大泉学園ゆめりあホール
料金/全席指定 2,000円、友の会会員 1,800円(2枚まで)
ご予約/予約電話 03-3948-9000(10:00~17:00)、WEB(要利用登録【無料】)

●ネタバレ全開 映画『カツベン!』をとことん語る会
日時/2020年2月22日19時~21時30分
演目/『国定忠治』『ジゴマ』「『カツベン!』ネタバレ全開トーク」
出演/片島章三(『カツベン!』脚本担当)、片岡一郎、湯浅ジョウイチ(ギター)
会場/池袋コミュニティ・カレッジ
料金/2335円
お問い合わせ/03-5949-5488

我ながら面白い人生を歩んでいるとは思います。
再びアメリカに行けるかも含めて、見守って、というか高みの見物と洒落込んでくださいな。