どってんかばなし

なる舞台を観てきたのでごじゃります。劇場は下落合のTACCS1179という所でした。この劇場は行ったことが無い劇場で、知らない劇場に行くたびに東京には幾つ劇場があるのだらうか?なぞと考えてしまうのです。そのどれもが稼動しているのですから驚きです。アタクシも以前、新宿のとある小劇場の手伝いをしていた事がありまして、予約・問い合わせってホントにしょっちゅう来るのです。何の実績も無い劇場なのにあれだったのですから名の通った劇場ではもっとなのでしょう。しかもその小劇場を借りて公演をしたとて劇団は基本的には儲からないのですからね。なぜこんなにも表現したい人が多いのでしょうか。お金を払ってでも舞台に立ちたい人が大勢居るのです。凄い事です。

 アタシはとりあえずオマンマが食いたい。

 あ、劇団名は21世紀FOXという劇団であります。主宰は肝付兼太さん、代表的な仕事は皆が知ってますがそれを書くのも何だかイヤラシイので書かない。劇団のHPを見たら特技が落語・浪曲なのだそうです。聞いてみたいなぁ、話芸人の一人としては。

 この公演に何故行く事になったかというと、昨年、某仕事で知り合った杉崎綾子さんがこちら所属だったのです。某仕事って隠すほどの事も無いのですが、言うほどの事でもさらに無いので言いませんし書きません。
 
 書かない事だらけですな。なら書かなきゃいいぢゃん、と思わなくもないのですが、でも書くのです。  舞台はね、いい舞台でした。いい舞台ってのはケナせないのね。そうすると特に書くことも無くなってしまうのね。いえ、ちゃんと褒めれば良いのですが褒めるのはテレ臭いのね。

 物語の舞台は明治末であったはずです。ハレー彗星の接近によって人々がてんやわんやになると言う話。この話のポイントとして「噂」と「情報」があります。明治時代には当然ながらメールはおろか携帯も無い。今だって口コミは大きな力を持っていますが当時の力は大変なものだったのでしょう。その辺を上手く利用した脚本で興味深く見た次第。

 そう思うと、今の映画もドラマの携帯に頼りすぎてるよね。現代を描く上で必須であるのは解っているのですが、にしても物語の重要な局面で携帯の会話が多すぎる気がします。反対に携帯を取り上げてしまえば異常なシチュエーションがすぐに成立してしまうのも不満の種です。携帯が有っても無くても成立するような現代の話は作れんものか。テレビドラマなんか緊迫した場面になると、すぐに携帯が出てきます。あれ、何だか冷めるのです。アタシが携帯電話をあまり好きで無いというのも一因でしょうが。にしても、ねぇ…。

 現代は情報化社会で情報を制した物が世界を制するのだそうです。しかしながら明治時代のように口コミと精々が新聞の時代のほうが情報の純度は高かったのではないのでしょうか?純度ですよ精度では御座りませんよ。言葉に力があったのでしょうな。

 役者の皆さんは楽しそうに舞台を泳いでおられました。知人なので杉崎嬢を中心に見てしまうのですが、彼女も含め良い舞台でしたのです。楽しく演ずる事は良いのか悪いのか、昔からタマに考え、最近も考えている問題です。プロならば自分が楽しむのは最後なのだ、と言う意見もあれば、自分が楽しめなくてお客さんが楽しめる訳が無い、と言う意見もあります。この二つは完全に背反したものではないのが又やっかいなのですが、そんな最中にこうした楽しそうな舞台を観た事は大いに刺激になったのです。

 良いか悪いかの判断はさておいて、楽しそうに演じている舞台を観るのは好きなのだと思い至りました。こんな単純な事で日々逡巡しているのです。「人間は考える葦である」と言ったのはパスカルでしたっけ?まあそういう事で。
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|06/22| 舞台コメント(0)TB(0)












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