舞台を二本観に行きました。今月はあと二本観に行く予定なのです。先月は三本観ました。随分と余裕のある人のようです。うはは。

 一本目は学生演劇、早い話が後輩の舞台。誰も知らんけど。
永遠のさがしもの

『永遠のさがしもの』
日本大学芸術学部文化部連盟ミュージカル研究会 2007年度6月公演
会場/アートボックスホール
演出/木村亜未佳
脚本/中原真理

 学生の作るミュージカルなので完成度云々は言いますまい。皆で頑張っていたのでしょうから、それで良いのです。決して駄目だったと言っているのではないのです。ただ、自分もあんな事を演っていのだと思えば、それはとても懐かしく、柑橘系の香りすら漂ってきそうな照れが生まれるのです。そんなに一生懸命関わっていたりはしませんでしたから嘘ですが、でもやっぱり懐かしいのは事実。

 公演時間は一時間とコンパクトで非常に良い判断だったと思うのです。一時間の舞台を観てもらうのに一体何時間を稽古に費やしたのか、それだけで偉いと言わねばなりません。と同時に思うのは自分も一時間以上の仕事はザラにありますが、はたしてこれは本当にもっているのかどうかという事です。考えてみれば他人の時間を一時間貰っているのだから役者や芸人の責任というものは大変なものがあります。たとえ万雷の拍手を頂いても、たった一人退屈していたらどうするのか?たとえスタンディングオベーションだったとしても、たった一人退屈していたらどうするのか?たとえ涙と笑いと感動が場内に渦を巻いていても、たった一人旗本退屈男だったらどうするのか?考えれば考えるほど不安は増大します。普段は考えないような事、考えないようにしている事が学生の舞台に触れるといきなり現出してくるのは不思議な感覚です。

 とかクドクドしく考えていると、この日舞台に立った人、あるいはスタッフとして働いた人の中から誰かがプロとして現場に入る日がくるのかなぁと思うのです。そしてその時彼ら彼女らは後輩の舞台を観に来て何を思うのか。その辺に興味があるのです。
 二本目であります。
下宿屋、ロマンポルノ

『下宿屋、ロマンポルノ』
カミナリフラッシュバックス 第五回公演
会場/ウエストエンドスタジオ
作・演出/ニシオカ・ト・ニール
ゲスト/怪人社
 
 度々お世話になっている田口英明さんが出演というので行った公演でござる。

 こうした文章はマメな方は即日更新するのでしょうが、アタクシはそんな事は一切せず、何日か分ドサッと書いております。まとめて書けるという事は何だかんだ言ってブログをやる気MANMANなのではないかと思い、一人赤面の至りなのです。赤面はどうでもいいのですが、後日書くと、どうしても他人の見解を参考にしてしまいます。他人の意見が容易に手に入るのは善し悪しですが、この舞台に関しては何人かのブログに書かれた劇評を見るのが楽しい時間となりました。というのも見事に評価が割れたのです。舞台を観て意見が一定しないのは当然なのです。しかしこれくらいパックリと割れると、なぜ割れたのかについて考える楽しみが発生しますから二度楽しいと言う訳。
 
 ネット上には劇評が星のほど存在していまして、そうした劇評の興味深い点は、多くが不特定多数の読者を想定している文章であることです。この想定して書くとは観劇日時を明確にし、あらすじを紹介するといった作業です。これをしないと話題になっている舞台を観に行っていない人には共感の難しい文章になってしまいますから、とても大切な作業と言えます。現実には話題になっている舞台を観た人が読むパターンが殆どですから、さのみ重要な事ではないと思うのですが、個人的見解はともかく劇評を解り易くするために色々な努力があって、それを見るのもブログ等の劇評の楽しみではないかと思う次第。

 『下宿屋、ロマンポルノ』とは見事に目を引くタイトルです。先月は『金玉娘』を観ました。このテの下半身はタイトルの芝居が続くのはアタシの人脈がこのテの人達ばかりだからではないと思います。

 この舞台、やや変則的なバックステージ物でした。前半はギャグ沢山で進んみ、後半は登場人物の悩みが語られるのです。いくつかの劇評で指摘されているのですが、この作品の弱点は後半にあります。語られる悩みはバックステージ物ですから役者の悩みが中核に据えられます。そこで語られる売れない演劇人の悩みを非常に赤裸々で、小劇場で演劇をやっている、あるいはやっていた人には極めて有効に響きます。アタシも高校から大学にかけて舞台人でしたから、本作で語られる悩みはよーく解るのです。生活の不安、年齢の問題、どこかで諦めなければいけないであろう現実等々。しかし売れない役者の悩みなど、一般の人にはニートの言い訳でしかないのです。演劇として万人の心を捉える為には売れない役者の悩みを舞台から遠くに居る人に伝えなければならない。その点が『下宿屋、ロマンポルノ』では巧く機能していなかったように思います。そうすべく工夫をしていたのは判りました。ただ逆に判りすぎてしまった為に前半と後半が別物になってしまった感があったのです。おそらくこの辺が賛否を分けた理由でしょう。登場人物の悩みをリアルに感じられる人は面白かったと言い、そうでない人はダレたと言ったのだと思います。  

 アタシはと申しますと楽しんだのです。共感までは行かずとも理解できる感覚でした。それにね演劇も含め芸能・芸術と言うものは万人が理解共感できたから良いというものでは無い訳で、局地的であればあるほど純度が高いという見方も出来るのです。それでは絶対に儲かりませんけどね。

 恥かしながら劇評モドキを書いてしまいました。学生時代のレポートのようだ。おゝ恥ずかしい。
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