クロアチアへ行くの記

 いろいろな偶然やら幸運やらが実になってクロアチアのモトヴン映画祭に弁士として参加させて頂きました。本当に有難い事です。もう全く皮肉無しにそう思います。これは師匠に入門して活弁にだけは誠実にするべく努めてきた結果であるのかも知れません。自画自賛、ではナイのです。

 ともあれポツポツと思い出しながら旅日記を書いてみようと思います。ちなみに書いてるのは8月15日です。遅えなぁ。

 アタシが行ったのは映画祭の名前からも判るとおりモトブンという町です。日本からは成田→ミラノ→トリエステが空路。成田・ミラノ間が約11時間、ミラノ・トリエステ間が約1時間でトランジットで3時間でしたから飛行機関連で15時間掛かりました。

 15時間掛かりました、と簡単に書いてますが、実はこの旅は一人旅なのです。皆に驚かれました。マツダ映画社の人は一緒じゃないの?ってね。一緒じゃないんです。一人なんです。不安が全く無いかといえば嘘でしたが、海外に行くなんざぁ今や誰でもやってる事だから俺様に出来ない訳がないってんで、コレといった準備もせずに着替えとお土産とパスポートを持っての出発でした。結果何とかなったから今現在こんな文章を書いてるのですが、もう少し下調べをしようね、僕。

 んで、トリエステに着いたのですが、ここはまだイタリアです。この後は車で国境を越えてクロアチアに入るのです。車中の人となること2時間、モトブンに到着です。

 ここでも到着、なぞと簡単に書いてますがドライバーのあんちゃんが道を間違えて引き返したりとトラブルはあったのでした。未知の国でそういった事をするのは止めて頂きたい。あんちゃんは「景色をみせようと思ったんだ」とか何とか言ってましたが、これにとっさにジョークが返せない。嗚呼、言葉の壁は厚い。いや、英語なんスけどね…。

 しかし出国やら入国やらで面倒臭かったのは結局日本です。トリエステなんてねパスポートの表紙見せたら「勝手に行け」ってなモンですよ。それに引き換え成田はベルトが金属探知機に反応しただけで全身をチェックされる始末です。日本から札付きを出しちゃならねえ、とばかりに調べられるのです。国際便は出発の2時間前には空港に着いている様にするのが日本の基本的なルールの様ですが、これだけチェックが厳重で空港が広ければ当然かもしれません。先に話ちまいますが、帰路ではトリエステに1時間前に到着、それでも30分以上持て余しました。

 それはさておき、クロアチアはモトヴンに到着したのが深夜1時頃でした。町は前夜祭で大盛り上がり、というか大騒ぎ。ここで今回アタシを呼んでくれたターニャとご挨拶をしたのでした。
ターニャ

 写真は帰りの日に撮った物です。ターニャの後ろにあるのがモトヴン映画祭専用車ですね。
 ようやく辿り着いたモトブンですがここで些細なトラブルが発生したのです。事前の連絡では通訳が居る事になっていたのですが、実際にはそんな人はおらずターニャが「こんにちわ」「はじめまして」レベル、もう一人マルコというお兄ちゃんがもう少し話せるレベルでした。よってこれより4日間、アタシは英語漬けな毎日を余儀なくされたのでした。

 そんなトラブルにもめげず、全ては明日からということで明朝11時に待ち合わせをしてホテルに入りました。ここでようやくカメラを取り出すワタクシ。
お部屋

 ダブルベッドです。しかも一人あたりがデカいです。

ロビー

 こちらはロビーというのかね。部屋の外ね。

 モトブンというのはお山のてっぺんにある小さな町で、このKastel HOTELはそのど真ん中、てっぺん中のてっぺんに位置するホテルなのです。表から見るとお城みたいなホテルでした。

Kastel 遠景

Kastel正面

 こんな感じです。日本でお城みたいなホテルを造ればどうしたってラヴホテルになるのですが、さすがヨーロッパですな、街中にお城があっても全く違和感がない。文化の違いって奴ですよ。じゃあ日本国内で日本の城みたいなホテルがあったらどうかといえば、これは完全にラヴホテルですから、つまり日本の文化とはそういうものだと解釈すべきなのかも知れません。もっとも最近は安くて静かだと旅行者に人気があるらしいですが、日本のラヴホテル。

 この時は時差も考えれば24時間位起きてるので流石に疲れてきました。明日の打ち合わせまでは10時間はあるし目覚ましをかけてゆっくり寝ようと荷物を見ます、部屋を見ます。

 アラーム機能のあるものが何もねえ…。

 明日に続いたりする。

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Author:片岡一郎
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公演情報
●百物語の夕べ ー第4回 怪談話と西洋怪奇映画ー
 三遊亭圓馬 怪談話『佐賀の夜櫻・鍋島猫騒動』
 片岡一郎   活動写真『カリガリ博士』
 日時/8月16日 18時〜
 会場/向島百花園 御成座敷
 料金/¥4000(お飲物付き・入園料込み)完全事前申込み制
 申し込み方法/お電話、FAX、メールのいずれかで、お名前、ご住所、お電話番号、参加人数をご連絡ください。
           受付確認後、下記指定口座へ会費のお振り込みをお願いいたします。
 電話・FAX/03−3619−4997
   メール /100ss@myad.jp
     口座/加入者名 百花園サポート士隊 00150−8−317047

●第601回無声映画鑑賞会 [なんてたってバスター・キートン]
 『キートンの大学生』(1927・米) 弁士/澤登翠
 『キートンの滑稽恋愛三代記』(1923・米) 弁士/片岡一郎
 『キートンの警官騒動』(1922・米) 弁士/斉藤裕子
 日時/8月25日 18時30分〜
 会場/門仲天井ホール
 料金/一般1800円 学生1600円 前売、電話&E-mail予約1500円
 ご予約/無声映画鑑賞会事務局
       電話/03-3605-9981 (受付時間 平日の午前10時〜午後6時)
       FAX/03-3605-9982
       E-mail/katuben@attglobal.net

●第602回無声映画鑑賞会 [第四回澤登翠一門会]
 『百万両秘聞』(昭和2年・マキノ御室)
 弁士/澤登翠、片岡一郎、桜井麻美、斉藤裕子
 日時/9月29日(月) 18時30分〜
 会場/門仲天井ホール
 料金/一般1800円 学生1600円 前売、電話&E-mail予約1500円
 ご予約/無声映画鑑賞会事務局
       電話/03-3605-9981 (受付時間 平日の午前10時〜午後6時)
       FAX/03-3605-9982
       E-mail/katuben@attglobal.net

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