活弁 IN 学士会座 ドクトル・マブゼ第二部

 で御座いました。
●『ドクトル・マブゼ』(86分)
《第二部・現代人の賭博・地獄》
1922年独作品
監督/フリッツ・ラング
脚色/テア・フォン・ハルボウ
主演/ルドルフ・クライン・ロッゲ
   ベルンハルト・ゲッケ
   ゲルトルード・ヴェルカー
説明/澤登翠
ピアノ/新垣隆
会場/神田錦町・学士会館

という状況でした。

 ラングは好きなのです。ムルナウも好き。その辺の趣味がアタシは師匠と合うのです。別に師匠に合わせているのではなくて。なので詰まんないと思う作品も大体同じです。でも師匠が無声映画をけなしているのを見ると、いつも意外な感じがしてしまうのです。澤登翠は無声映画を何でも好きだと思ってはいけません。それは幻想です。一ユーザーとしてみたら観るに耐えない駄作も随分あるって事です。でも、観ないと何も言えないので、とりあえず何でも観るようにしているのです。私はそうですし、きっと師匠もそうでしょう。

 マブゼは奇妙な作品です。第一部も第二部も前半は説明が多くダレるのですが、後半になるとガゼン面白くなるのです。前半で少しダレているので正直細かい設定は解らなくなっていたりするのですが、そんな事が関係ない程面白くなっちゃう。これが凄い。

 この日も一人だけ上映中に帰ってしまった人が居ました。前半で諦めてしまったのでしょう。勿体ない事をしたものです。

 先日、女子大生が中心になって落語を扱ったフリーペーパーを発行し、話題になったのですが、その中のインタビューで小朝師匠が「落語はラスト5分楽しむ為に最初の10分我慢しなきゃいけない」というような発言をされていました。さらに「だからといって冒頭1分から笑わせようとする人がいるけれど、それは違う」というような事も仰ってました。立ち読みでサラッと読んだだけなので違うかもしれませんが、私はそう認識したのです。

 マブゼも正にそういう作品でした。前半がダレるからって後半だけ上映すりゃ良いのかっていえば断じて違う。あのダレる中に後半に盛り上がるための様々な要因が込められているのですね。現代は忙しい時代ですからじっくり耐える事が少なくなってきているのでしょう。でも無声映画を観る時くらいは耐えるつもりで来てもいいのかも知れません。

 それが最後までダレっぱなしだったとしても、死んだりはしない訳だし。

 それからね、終演後に皆で食事に行ったのですが、そちらも楽しい時間でした。最近の研究ではラングにはユダヤの血は入ってないと言われてるらしいです。へ~~。
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|08/24| 活弁コメント(0)TB(0)












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