
気付けば長いお付き合いの志らく一門でありますが、目出度くこの度、らく里さん、志らべさん、らく次さんのお三方が二ツ目昇進しての披露目の会でありました。
二ツ目昇進が内定したと思ったら取り消し。披露目の会をやろうと思ったら会場決定で一モメ。なにやらご苦労の連続であったようです。ようです、というか大体聞いて知ってるのですが、でもまあ、それはそれで。
出演はお三方と志らく師匠、談春師匠でありました。
感想は、書けませんやね。知り合いばっかりで。座席だってワザと端っこにした位だもの。真ん中最前列という選択肢もあったのです。でも、流石に、ね。
二ツ目というと、実はその昔の無声映画鑑賞会のパンフレットに「今月から澤登翠と二ツ目にする」みたいな文章が載ったことがあります。春翠先生はそうしたシステム面でも残そうとされていたのが分ります。いや、落語家さんの真似をしたかっただけかもしれないけれど。結局、その後の昇進などはなく、春翠先生は御他界されてしまいました。弁士の世界には寄席芸能ほどの序列はありませんが、現代ではある程度必要かもしれません。色々乱れてるし。
話を戻しましょう。
この日の楽屋裏はやっぱり相当慌しかったようす。そんな中での高座ですから自己採点で満点の方はいないのではないかと推察します。でも、皆さんやっぱりいい顔してました。舞台袖から高座までの拍手で包まれている時間の顔などはもう、ホントに。『死神』を演ってる最中の志らく師匠は凄い顔してました。