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東京芸術劇場 小ホール 平成19年1月26日

 過去二度ほど拝見させて頂いている劇団みんわ座さんの公演でした。みんわ座さんは江戸写し絵を現代に復活上演しているという稀有な劇団なのであります。その文化的意義といったら私のような木っ端弁士なんぞ相手にならん位でして末永くの活動を心より願い公演のご案内を頂けば可能な限り伺おうと決めているのです。
みんわ座のホオムペエジであります。http://www.t3.rim.or.jp/~minwaza/

 この日の演目は
 ・江戸写し絵『風流 江戸の賑わい』
 ・江戸写し絵『日高川入相花王』
 ・影絵芝居『鼓くらべ』

 でありました。「風流…」は現存する写し絵を大胆に使い役者の舞台上の演技と平行させて上演するというもの。現代に写し絵をどうやって活かしてゆくかの一つのパターンとして興味深い演目です。

 「日高川…」は道成寺物ですな。7~8年前にも上演チラシを見たことがあったのですが見逃していた演目。こちらはオーソドックスに古典的上演方式でした。

 『鼓くらべ』は影絵芝居、光と語り音楽総動員で名作を表現します。同じ舞台装置を使いながら写し絵と影絵が違った表現であることが同時に観ることで解るという又とない機会です。  さてさて、この江戸写し絵ですが復元上演には大変なご苦労があるのです。代表の山形先生と以前お話をさせていただいたのですが上演の元になる絵(種板といってガラス板に絵が描かれている)が手書きの一点ものの為に容易に手に入らない。某博物館に所蔵されていると聞き山形先生が閲覧許可を求めたところ「貴重資料だからダメ」との返答だったりしとこともあるらしいのですね。何のための誰のための資料なのか。学芸員の皆様にはよっく考えて頂きたいと思うのですよ。斯く言うアタクシも弁士の資料閲覧に一年かけて許可を貰った事があったけかね。

 悪い話ばかりではありません。近年のコンピューターというのは素晴らしいもので割れてしまった種板を取り込んでくっつけたり、絵が腐食してしまったものを複製したりと、こりゃあ凄いのです。視覚芸術に関わる人間は一度は観ておかなければならぬ、と強く申し上げます。

 写し絵の上映形態は活動写真と似ている部分もあり、道成寺物もかかったので芸能的考察もしたいのですが、又後日にしましょ。
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|01/26| 舞台コメント(1)TB(0)
【KDO】
みんわ座さん以外にも写し絵復元を行っている団体がありますよ。みんわ座さんが持っていない演目も多数持っているみたいです。

現代影絵プロジェクト
http://www.utsushie.org/
2009/08/04 15:02* URL* [ EDIT]












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