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無声映画鑑賞会の日でしたよ。

 上映作品はと申しますとですな。

●『折鶴お千』昭和10(1935)年・第一映画
監督/溝口健二
主演/山田五十鈴、夏川大二郎
弁士/澤登翠
●『お傳地獄』製作年代等詳細不明作品
監督/西原孝
主演/鈴木澄子、戸波謹之助
弁士/桜井麻美

です。

 皆さん気付いていないかもしれませんが、無声映画鑑賞会では毎月の上映会にテーマを設けています。今月は[古典映画に見る“女”の生き様]でした。師匠は毎月の前説でテーマにちゃんと触れていますが、弟子はテーマなんぞ気にした事は無いんじゃなかろうか。少なくとも上映会終了の時にテーマを意識した事は一度だってありません。あちゃー言っちゃった。

 でもま、考えてみたらテーマが決まってるんだから、それに沿った団体や何かに招待券を出すくらいの事をしても良いのかもしれませんね。それで仕事に繋がることはまずないでしょうけどね。でも、もしかしたらって事もあるしさ。せっかくテーマを決めてるんだから活かす方法を考えても良いのかもしれません。完全にルーティンワークになってる気がするのですよ。

 この日の上映には『折鶴お千』が入ってました。先日私も新文芸座で説明させて頂いた作品ですし、師匠の演目の中で私が最も好きな作品なのです。繰り返し書きましたっけか、この事は。

 考えてみれば私は過去2回、3ステージ『折鶴お千』を説明していますが、そのどれもが35㎜での上映でした。新文芸座では可燃性フィルムでの上映です。最も好きな作品をこのようなコンディションで語っているのですから、とてつもない贅沢をしているのです。そうして見ると、この日は16㎜での上映です。師匠の芸は素晴らしいのですが、しかし16㎜の限界も感じるのです。良い映像で語る事。これがどれ程弁士にとって大事か、最近とみに感じます。

 どこまで行っても映画は観る物なのです。往時において弁士が衝天の勢いを持って芸界を席巻していたのは事実です。その時代を述懐して「弁士ありきだった。映画は何でも良かった」という言説を時折目にします。それはそうなのでしょう。芸人にファンが付くというのはそういう事です。でも、それでもやっぱり弁士は映画ありきの芸には違いないのです。それは名実ともに弁士のトップであった徳川夢声師が「説明者など映画がなければ何も出来ない」と嘆いていた事からも知れるでしょう。

 ああ、良い映像で語りたい。そうすれば他の芸能に負けない自信はあるのに。


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|09/27| 活弁コメント(0)TB(0)












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