☆最初に
 ブログの日付機能マジックで常にこの記事が先頭になるようにしてみました。ブログは非日常的に更新しておりますので、下までズズいと御覧下さいまし。

 ここでは、自分がこれまでに演った演目をドドンと紹介します。台本を無くしたりしない限りはこれで全部のはずです。随時追加の予定なので総数は書きません。いずれは制作年代や監督・主演、一言コメントなぞ追加したいと思っています。洋画の部、邦画の部、アニメの部、記録・ニュース映画の部、ポルノ映画の部、終わりました。

 このタイトルリストを誰かが見て、私の存在に気が付き、そして仕事が舞い込み、さらには有名になって、お金持ちになって、偉くなる、という青写真を描いております。青写真て言葉も死後だね、そういえば。

 そんな訳で長いです。データもありませんから、専門の方以外は全く意味のないリストです。もっとも専門の方だって大して映画の事を知りゃあしないのです。俺もだけど。
●洋画

★『カリガリ博士』(『The Cabinet of Dr. Caligari Das』1919・独)
 監督/ロベルト・ヴィーネ 
 原作・脚色/カール・マイヤー、ハンス・ヤノウィッツ
 出演/ヴェルナー・クラウス、コンラート・ファイト、リル・ダゴファー
 コメント/かの徳川夢声先生の十八番であります。私も好んで演りますが、夢声翁を意識してのチョイスです。世界映画史上でも重要な作品。表現主義ってヤツだね。某テレビ番組では本作をもってホラー映画の元祖としてました。テレビなんてその程度。

★『死滅の谷』(『Between Two Worlds Der Mude Tod』1921・独)
平成15年6月16日 第6回荻窪ナヤマシ会(アール・コリン)にて初演
 監督/フリッツ・ラング
 脚本/フリッツ・ラング、テア・フォン・ハルボウ
 出演/エドゥアルト・フォン・ヴィンターシュタイン、リル・ダゴファー
 コメント/死神と一組の男女を軸にしたオムニバス仕立ての作品。仕立てといってもそこはラング、完成度は素晴らしい。廉価版DVDでも出てるそうです。坂本頼光、桜井麻美とリレーで演ったのも懐かしき思い出。柳下美恵さんはこの作品が大好きとか。

★『巨人ゴーレム』(『The Golem And How It Came Into This World of Ours Der Golem』1920・独)
 平成15年 荻窪ナヤマシ会(アール・コリン)にて初演
 監督、原作、脚色/パウル・ヴェゲナー
 出演/アルバート・シュタインリュック、リダ・サルモノヴァ、パウル・ヴェゲナー
 コメント/怖くない怪奇物が好きな私にはもってこいの作品。NFCで観た染色版は美しゅうございました。パウル・ヴェゲナー演ずるゴーレムが片桐はいりに見えてしまうのが唯一の難点。

★『吸血鬼ノスフェラトゥ』(『Nosferatu, eine Symphonie des Grauens』1922・独)
 平成15年 荻窪ナヤマシ会(アール・コリン)にて初演
 監督/F.W.ムルナウ
 原作/ブラム・ストーカー
 出演/マックス・シュレック、グスタフ・フォン・ヴァンゲンハイム
 コメント/原作がブラム・ストーカーですが、権利関係をちゃんとやらなかった為に『ドラキュラ』の名前を使う事が出来なかったオチャメな作品。自分の棺を自分で抱えて歩くノスフェラトゥ(ドラキュラ)がこれまたオチャメな作品。我が師匠澤登翠にとってのフェイバリットムービー。

★『火の玉レポーター』あるいは『悪魔の記者』(『Der Teufelsreporter』1929・墺)
平成19年4月 日墺サイレントフィルム・デュオプロジェクトⅡ(外国人記者クラブ)にて初演
 監督/エルンスト・レムレ
 脚本/ビリー・ワイルダー
 出演/エディ・ポロ
 コメント/連続活劇の大スターエディ・ポロ主演にして若き日のビリー・ワイルダーが脚本なるも完璧なまでのB級映画。インタビュアーが晩年のワイルダーに対してこの作品の事を話題に出しただけで烈火の如く怒ったという愉快なエピソード付。笑いながら観るヨロシ。

★『シーク』(『THE SHEIK』1921・米)
平成18年3月3日 第4回門天若手寄席(門仲天井ホール)にて初演
 監督/ジョージ・メルフォード
 主演/ルドルフ・ヴァレンチノ
 コメント/ザッツ・ハーレクイーンロマンな作品。ヴァレンチノの人気もあいまって日米でヒットした作品。女性はやっぱり異国の王子様にさらわれる事を望んでいるのだろうかと真剣に考えたくなります。いかがでしょうか、世の殿方諸君。

★『ファーストマン』
 主演/ダグラス・フェアバンクス
 コメント/パテベビー短縮版で所有。活劇スターダグラス・フェアバンクス主演による現代劇。ということは彼にとっての初期作品であるのは間違いないのです。しかしながらフィルモグラフィーをみても該当作はなし。改題作かしらん?

★『月世界旅行』(『Le Voyage dans la Lune』1902・仏)
 監督、主演/ジョルジュ・メリエス
 コメント/SF映画の嚆矢として極めて重要な作品。宇宙ロケットが月の顔面に突き刺さる映像はCMにも利用されたことがあるため結構多くの人が知っている。単純な物語だけれど観れば観るほど味の出るスルメイカのような作品。

★『極地探検』あるいは『極地征服』(『A la conquete du pole』1911・仏)
平成13年2月28日 第511回無声映画館紹介(門仲天井ホール)にて初演
 監督、主演/ジョルジュ・メリエス
 コメント/『月世界旅行』から10年、メリエスはまだ同じ映画を撮っていた事実が分かってしまう可笑しくも悲しい作品。面白いんだけどね。立川らく次さんがタイトルだけ聞いて「いやらしい映画ですか?」と言っていた。落語家って凄いなぁ、と思った瞬間。

★『大列車強盗』(『The Great Train Robbery』1903・米)
平成24年5月19日 TAMA映画フォーラム『活動写真弁士の説明によるサイレント映画上映会 in TAMA』(ベルブホール)にて改訂版台本初演
 監督/エドウィン・S・ポーター
 コメント/西部劇の元祖と言われる作品。被写体に向けてカメラを据えっ放しが当たり前だった時代にパンの技術を使った大変な革新的映画。知識を持って臨むと無闇に感動する映画の代表作と言えましょう。大列車を強盗した話なのか、列車を狙った大強盗の話なのかは不明。アメリカ国立フィルム登録簿の保存対象に選ばれているそうです。

★『争闘の熱血 第6篇』(『The Fighting Blood』1923・米)
平成18年1月30日 第570回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/マル・セント・クレア
 主演/ジョージ・オハラ
 コメント/いわゆる連続活劇です。でもこの一篇しか演ってないので僕にとっては連続活劇ではありません。「ファイティング・ブラッド」を『争闘の熱血』とはよく訳したものです。連続活劇は今日のテレビドラマの原型ですな。

★『銀界縦走』(『Abenteuer im Engadin』1932・独)
平成15年7月30日 第540回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/マックス・オバル
 主演/ワルター・リムル、ギュッチ・ランチナー
 コメント/年代を見て頂ければ分るようにトーキーです。字幕技術の無い時代にはトーキーを無理矢理弁士が語っていた訳ですね。今日これをやると演者も観客もイマイチという割りに合わない上演形態です。スキーコメディというジャンルとしては相当古い作品かしら?

★『ミレーの晩鐘』(『The Angelus』1926?・米?)
平成19年6月28日 第587回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 コメント/細かい事がよく解らない作品です。年代も多分これかな?って感じです。「ミレーの晩鐘」をテーマにした作品は何本かあるそうですが、その内の一本。「晩鐘」はこんな風にして描かれたんだろうな~ってな感じで作られたストーリーです。「欽ちゃんの仮装大賞みたい」とはある人の談。

★『世界の心』(『Heart of the World』1918・米)
平成19年7月30日 第3回澤登翠一門会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/D・W・グリフィス
 主演/リリアン・ギッシュ
 コメント/戦意高揚だか反戦だか解りづらい映画。その辺の矛盾を意識の外に置いて堂々と大作を拵えてしまえるのがグリフィスの凄さといえるかもしれない。オリジナルでは染色が美しかったとか。一門会にてリレーで演った作品。

★『眠るパリ』(『PARIS QUI DORT』あるいは『THE CRAZY RAY』1925・仏)
平成20年4月13日 映画をしゃべる!活弁士になってみよう(川口メディアセブン)にて初演
 監督/ルネ・クレール
 主演/アンリ・ロラン 他
 コメント/ルネ・クレールの第一回監督作品。深刻なのかコメディなのか、人によって解釈が大いに変わるであろう作品ですが、澤登一門はコメディ調で演っております。SFの古典ともいうべき内容ですが、残念ながら日本では短縮版が主に流通しています。リゼットってそんなに大事?

★『散り行く花』(『Broken Blossoms』1919・米)
平成20年3月17日  第8回門天若手寄席にて一部初演
平成22年11月28日 あるぽらんキネマ劇場vol.40にて初完演
 監督/D・W・グリフィス
 主演/リリアン・ギッシュ、リチャード・バーセルメス
 コメント/私が人生で初めて弁士付き(もちろん師匠)でみた無声映画。これさえ観なけりゃ私はまともな人生を歩んでいたに違いない。グリフィスにとってもリリアン・ギッシュにとっても代表作といって差し支えないであろう作品。映画史にも残るし私史(わたくし)にも残る作品。

★『王宮のロマンス』(『VIRTUE』もしくは『Balletterzherzog. Ein Wiener Spiel von Tanz und Liebe, Der 』1926・墺) 
平成20年3月20日 日墺サイレントフィルム・デュオプロジェクトIII(世田谷美術館)にて初演
 監督/マックス・ニューフェルド
 主演/Dina Gralla、Werner Pittschau
 コメント/ルビッチを思わせる、小洒落たタッチの作品。VIRTUEとは貞操とかそういう意味。今後、日本で見る機会はあるのかどうか…。1926年の作品ですが、ウィーンの街並みはこの映画と大差ないらしい。ヨーロッパの凄さですな。

★『ヴァリエテ』(『VARIETE』1925・独)
平成21年3月30日 第608回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/E・A・デュポン
 主演/エミール・ヤニングス
 コメント/好きな作品であります。フィルムセンターには復元最長版があるのですが、これが又バカに良い。エミール・ヤニングスがあの体型で空中ブランコってのは如何なものかと思うけど、でもそんな事はどうでも良いのです。人間をきちんと捉えている作品と申せましょう。

★『ダグラスの海賊』(『Black Pirate』1926・米)
平成21年7月18日 古石場文化センター(無声映画鑑賞会創立50周年記念 活弁大獅子吼大会)にて初演
 監督/アルバート・パーカー
 主演/ダグラス・フェアバンクス
 コメント/世界初の二原色フルカラー作品。ダグラスが海賊になって海賊をやっつける話。色々ご都合主義なんだが、それを嫌味でなく楽しさに感じさせてしまう所にダグラスの素敵さがある。こんな話を現代のアクション俳優でやったら見られたモンじゃない。何にせよ、彼の身体性は凄い。

★『チーズトースト狂の夢』(『THE DREAM OF A RAREBIT FIEND』1906・米)
 監督/エドウィン・S・ポーター
 コメント/気持ち悪くなるまでチーズトーズトとワインを飲んだり喰ったりして、悪夢にうなされる男の話。NHK教育で放送したら似合うかも。タイトルはチーズトーズト狂だが、どうみても酒で酔ってる人の話。酒乱の夢って訳にはいかなかったんでしょう。

★『メトロポリス』(『Metropolis』1926・独 ウーファ)
平成17年7月28日 第564回無声映画鑑賞会「第1回澤登翠一門会」(門仲天井ホール)にて初演
 監督/フリッツ・ラング
 主演/ブリギッテ・ヘルム、グスタフ・フレーリッヒ
 コメント/桜井、斎藤、師匠とリレーでやった。本当はバニラも入れる予定だったのだが、世の中って難しい。会報なんてもの作った。一号だけでしたが。なんと梶田章先生、立川談志師匠に筆をとって頂いた豪華版。映画は名作です。かつて描いた未来が同時代になりつつある現代でこそ観るべき。

★『パッション』(『Madame Dubarry』1919・独)
平成22年1月9日 江東シネマフェスティバル(古石場文化センター)にて初演
 監督/エルンスト・ルビッチ
 主演/ポーラ・ネグリ、エミール・ヤニングス
 コメント/フランス革命を軸にしたルビッチのドイツ時代の作品。俗に言うルビッチタッチとはまた違った重厚な歴史劇。エミール・ヤニングスが良いんだ。行定勲監督の『春の雪』(2005・東宝)で私が演っているのが本作なのです。5年近く経ってようやく全篇説明できた。にしてもルビッチの顔はどうしてあんなにイヤらしいのか。

★『亜細亜の光』(『DIE LEUCHTE ASIENS』1925年・独 エルメカ社)
平成22年3月29日 第620回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/フランツ・オステン
 主演/ヒマンス・ライ、セータ・デヴィ
 コメント/ドイツ人がインドに行ってインド人で仏陀の悟りまでの反半生を映画化したという珍妙なる映画。悟りまでを一時間に圧縮しているので仏陀があっという間に悟る。師匠にその話をしたら「悟りなんてそんなものかもしれない」と言っていた。そうなのだ悟る人は一瞬にして悟るのだ。悟らない人は一生俗物なのだ。嗚呼…。

★『イタリア麦の帽子』(『Le chapeau de paille d'Italie』1927年 アルバトロス=カメンカ社)
平成22年10月3日 Story Telling Bird 第1回(喫茶茶会記)にて初演
 監督/ルネ・クレール
 出演/アルベール・プレジャン
 コメント/無声映画晩期を飾る傑作の一本なれど、世間に出回っているのは短縮版がほとんどゆえに本来の面白さが理解されていない作品。私が演ったのは105分の最長版で画質も良いが、酷いのになると70分で、画の濃淡が潰れているのもある。それでも平気で上映されている。何たる事か。人間ではなく「物」が主役の映画。

★『チート』(『The Cheat』1915年 パラマウント)
平成23年6月29日 第635回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/セシル・B・デミル
 主演/ファニー・ウォード、ジャック・ディーン、早川雪洲
 コメント/デミルというのは結構右な方なので、本作も筋をそのままに追うと白人女性が悪徳東洋人に騙されるが、最後には名誉を取り戻してメデタシ、てな話なんである。でもどう考えても被害者面してる女が一番悪い物語なのだ。という訳で白人社会に内在する人種差別をテーマに演ってみた。成果はあったと思う。

★『サンタを信じなかった少女』(『A Little Girl Who Did Not Believe in Santa Claus』1907年 エジソン社)
平成23年12月18日Story Telling Bird Vol.3(喫茶茶会記)にて初演
 監督/J・サール・ドーリー、エドウィン・S・ポーター
 出演/イッチュナル・ハートマン
 コメント/初期の映画はタイトルが全てを現していますね。当時の新聞に載った投書をもとに作られた映画で、イヤミが無くてよろしい。サンタクロースが子供にあっさり捕獲されるところが見どころの一つ。単純ながらも様々なトリック撮影が利用されていて映画技術の進歩も垣間見える作品でもあります。

★『クリスマスの天使』(『L'ange de Noël 』もしくは『The Christmas Angel』1904年・スターフィルム)
平成23年12月18日Story Telling Bird Vol.3(喫茶茶会記)にて初演
 監督/ジョルジュ・メリエス
 コメント/10分間のうち9分間は貧乏な家庭のひたすらに貧しい救いのない境遇を描いて、ラスト1分、天使に祈りが通じて急転直下全てが上手くいくという、神の恵みを実感するには最適の物語であります。映画としての面白さというよりは舞台美術的な美しさが印象的な作品。
 
★『下宿人』(The Lodger』1926年 ゲインズボロー社)
平成25年8月17日 キネカ大森にて初演
 監督/アルフレッド・ヒッチコック
 出演/アイヴァ・ノヴェロ、ジューン
 コメント/あなたに想像できるだろうか?弁士として自分の手がけた作品にヒッチコックがクレジット出来る喜びを。ヒッチコック三作品目の監督作にして、自身が「初めてのヒッチコック映画」と呼ぶ映画。未成熟な部分はあれど、これは紛れもなくヒッチ映画なのです。2006年にリメイクされていて、未見なれどこちらも秀作との噂。

★『ジャズ・シンガー』(『Jazz Singer』1927年 ワーナー・ブラザーズ)
平成25年4月14日 初演
 監督/アラン・クロスランド
 主演/アル・ジョルソン、メイ・マカヴォイ
 コメント/映画史に燦然と輝くトーキー最初の成功作。字幕翻訳も歌詞の訳もすべて自分でやった。「お楽しみはこれからだ」と口に出来た感激たるや、ねぇ?きっちりドラマの基本を押さえたストーリーも好印象ですが、一番好きなのはユダヤ聖歌「コール・ニドライ」の歌声。良いんだこれが。

★『オペラの怪人』(『The Phantom of The Opera』1925年 ユニバーサル・ピクチャーズ)
平成25年8月2日 上小阿仁村生涯学習センターにて初演
 監督/ルパート・ジュリアン
 出演/ロン・チェイニー、メアリー・フィルビン
 コメント/ガストン・ルルー代表作二度目の映画化。パートカラーの美麗さには目を奪われる。怪人がきちんと醜いのも良いね。師匠も「怪人に感情移入して語ってしまう」と言っていたが、これはそういう作品。クリスティーヌちゃんは可愛いんだけど、ちょっと我儘ね。

★『毒流』(『Shoes』1916年 ブルーバード映画)
2012年11月18日 Harvard Film Archiveにて初演
 監督/ロイス・ウェーバー
 出演/メアリー・マクラレン、ハリー・グリフィス
 コメント/嗚呼ブルーバード映画。甘美な響きであります。ハーバードでの公演で「片岡さん、何が演りたいですか?」と聞かれて迷わず選んだのが『毒流』でした。生駒雷遊先生の録音があって、これを聴きながらまだ見ぬブルーバード映画に思いを馳せた日々が僕にはありました。

★『バリケードの上で』(『Sur La Barricade』1907年 ゴーモン社)
平成25年7月24日 世界初の女性映画監督アリス・ギィ特集 at アンスティチュ・フランセにて初演
 監督/アリス・ギィ
 コメント/アリス版『レ・ミゼラブル』とでも言うべき作品なれど、どの時代を念頭に置いているかは全く不明、というかわざとボカしているんでしょう。10分に満たない作品なのに見事にドラマがあってアリス・ギィという人の作劇能力の非凡さが伺える傑作。

★『キャベツ畑の妖精』(『La Fee Aux Choux』1900年 ゴーモン社)
平成25年7月24日 世界初の女性映画監督アリス・ギィ特集 at アンスティチュ・フランセにて初演
 監督/アリス・ギィ
 コメント/アリス・ギィの代表作の一つ。トリック撮影はメリエスが生み出したように言われていますが、勿論様々な映画人の工夫が重なり合ったもの。そして映画の発展にアリスの女性的感性が果たした役割は思いのほか多いのではないかと、この短編を見ただけで思ってしまいます。

★『キリストの生涯』(『La Naissance, La Vie Et La Murt Du Christ』1906年 ゴーモン社)
平成25年7月24日 世界初の女性映画監督アリス・ギィ特集 at アンスティチュ・フランセにて初演
 監督/アリス・ギィ
 コメント/キリストの生涯を30分でやっちゃおうってんだから展開が早いのなんの。とはいえ1906年では30分の映画は超大作。いかに力が入っていたかが分かります。台本を書くのにこんなに難儀した作品は久しぶりでした。聖書とネットを行ったり来たり。お蔭で大変勉強になりました。

『國民の創生』
平成25年9月23日 あるぽらんキネマ劇場Vol.47(あるぽらん'89)にて初演

『アリババ』

『ポンペイ最後の日』

『ロスト・ワールド』

『あるアメリカ消防士の生活』

『赤ずきん』

『アッシャー家の末裔』

『カフェ・エレクトリック』

『芸術と手術』あるいは『オーラックの手』

『ソドムとゴモラ』

『宇宙飛行』

●洋画 喜劇

★『一日の行楽』(1919・米 ファーストナショナル)
平成22年5月16日 阿佐ヶ谷あるぽらんキネマ劇場Vol.38にて初演
 監督/チャールズ・チャップリン
 出演/チャールズ・チャップリン、エドナ・パーヴィアンス、ジャッキー・クーガン
 コメント/スニークプレビュー、というか身内の会の終演後のお座興で演ってみた作品。名作『キッド』撮影の合間に撮られた2巻物の作品で、公開当時の評価は芳しくない。公開当時どころか現代でも評価は芳しくない。でも肩のこらない喜劇としてぼんやり観る分には楽しい。多くの人がチャップリンに求めるものがあって、それとは違う作品ということ。

★『チャップリンの放浪者』(『The Vagabond』1916・米 エッサネイ)
平成21年6月28日 黒磯文化会館にて初演
 監督/チャールズ・チャップリン
 主演/チャールズ・チャップリン、エドナ・パーヴィアンス
 コメント/チャップリンの初期作品としてはスラップスティック要素の少ない、後期作品の雰囲気を持つ作品。全篇アドリブで演ってみた。アドリブでやると見えてくるものがあると知った、一つの契機になった作品とも言える。いつでもできるよ。アドリブだから。

★『チャップリンの冒険』(『The Adventurer』1917・米)
 監督/チャールズ・チャップリン
 主演/チャールズ・チャップリン、エドナ・パーヴィアンス、エリック・キャンベル
 コメント/近年有名になったチャップリンの日本人秘書・高野虎市氏の出演されたトリビアな作品。誠に良く出来たスラップスティックコメディで弁士はあんまりし喋る事がない。その割りにはウケる、ような気がする。

★『醜女の深情け』(『TILLIE'S PUNCTURED ROMANCCE』1914・米)
平成17年10月24日 第567回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/マック・セネット
 主演/マリー・ドレスラー、チャールズ・チャップリン、メーベル・ノーマンド
 コメント/当時としては超大作のコメディ映画。それだけにやや冗長な印象もありますが、ポイントポイントでは面白いです。以前演った時には5割アドリブでした。もう同じようにはできません。山野一郎先生の説明が録音された『チャップリンの百万長者』という改題バージョンもあるとか。

★『チャップリンの霊泉』(『The Cure』1917・米)
 監督/チャールズ・チャップリン
 主演/チャールズ・チャップリン
 コメント/素人時分に師匠のを観て「面白いなぁ」と思った作品。後に「あのギャグ面白かったです」と伝えたら「アドリブだから~」と軽くいなされました。思い入れってそんなもの。チャップリンよりも脇役が印象的な短編喜劇です。

★『チャップリンの替玉』あるいは『チャップリンのエスカレーター』(『The Floorwalker』1916・米)
 監督/チャールズ・チャップリン
 主演/チャールズ・チャップリン
 コメント/たしか安曇野で演ったのが初演。一人ゲラの子供が居て大いに助かったのでした。別題の「エスカレーター」というのが見事な題名でして、観終わったあとの印象はエレベーターでドタバタしてたって感じです。筋を理解するには2~3回観た方が良いかも。

★『チャップリンの大酔』あるいは『午前一時』(『One A.M.』1916・米)
 監督/チャールズ・チャップリン
 主演/チャールズ・チャップリン
 コメント/チャップリンのパントマイム芸をたっぷり堪能できる作品であり、弁士がどうにもこうにも喋りようがない作品。そんなら演らなきゃ良さそうなモノだが思わず手を出してしまった。映画として鑑賞するよりもお酒を飲みながらBGVとして観たりするのが現代には合ってるかもしれません。

★『チャップリンのスケート』(『The Rink』1916・米)
平成13年5月30日 第514回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/チャールズ・チャップリン
 主演/チャールズ・チャップリン
 コメント/私が初めて語ったチャップリン物であり、師匠が初めて語った無声映画。将来有望な弁士はこの作品を大事にするのである。たまに見返すと面白い。『モダンタイムス』のスケートの原型が此処にある事は申すまでもない。器用な人だチャップリンてば。

★『チャップリンの消防夫』(『The Fireman』1916・米)
 監督/チャールズ・チャップリン
 主演/チャールズ・チャップリン
 コメント/数あるチャップリンの短編の中でも分り易い部類の作品。むかしの消防夫ってこんな風にしてたんだ、てな事も分るので一粒で二度オイシイ。『あるアメリカ消防夫の生活』(1903・米)と併せて観ると興味倍増。松田春翠、牧野周一両先生の録音がある。

★『チャップリンのお手柄』(『The Pawnshop』1916・米)
 監督/チャールズ・チャップリン
 主演/チャールズ・チャップリン
 コメント/(『The Pawnshop』(『チャップリンの番頭』あるいは『チャップリンの質屋』を家庭販売16mm用に縮刷改変した物です。正しいチャップリン映画ではありません。でもこれも含めて映画史なのです。ちなみに尺は3分間。それでもまとまるから不思議ね。

★『チャップリンの道具方』あるいは『チャップリンの舞台裏』(『BEHIND THE SCREEN』1916・米)
 監督/チャールズ・チャップリン
 主演/チャールズ・チャップリン
 コメント/いわゆるバックステージもの。女優になりたくてもなれない人や、歴史大作と短編喜劇の差とか、短い中に細々と興味深いドラマが展開される。ハリウッドで初めて同性愛を描いた作品でもあるらしい。←ウィキペディア出典の情報に付き信用できるかは不明だけど。

★『チャップリンの勇敢』(『Eesy Street』1917・米)
平成23年1月27日 第630回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/チャールズ・チャップリン
 主演/チャールズ・チャップリン
 コメント/チャップリンというのは厄介な作家で、狂気的に作品を作りこんで、背景には複雑な思惑が込められていたりするのだけれど、それを直球で表現しようとはしない。なので弁士が裏側を語ろうとすると極めて嘘くさくなる。結果として軽めの語りでやらなきゃならん。このバランスをどう取るか。大いなる課題である。

★『チャップリンの女装』(『A Woman』1915・米 エッサネイ社)
平成23年8月24日 第12回門天若手寄席(門仲天井ホール)にて初演
 監督/チャールズ・チャップリン
 主演/チャールズ・チャップリン
 コメント/邦題が実に良いと思う。実際に本編中でチャップリンが女装するのだが、これが気持悪くて実に良いと思う。笑えないのに笑える、というのがチャップリンの凄さだと思うのだが、これなぞはまさにそうした作品でありましょう。ストーリーも短編の割には込み入っていて構成力もナカナカ凄いのであります。

★『キートンの警官騒動』(『Cops』1922・米)
平成14年2月28日第523回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/バスター・キートン、エディ・クライン
 主演/バスター・キートン
 コメント/アメリカのコメディは警察官を馬鹿にするのが大好き。当然本作でも警官は知的な生物として描かれていない。膨大な数の警官は圧巻で、現在の短編映画では決して出来ないことの一つが「数で勝負」だという事に気付かされる。

★『キートンの探偵学入門』(『SHERLOCK JR.』1924・米)
平成17年6月16日 第1回門天若手寄席(門仲天井ホール)にて初演
 監督/バスター・キートン
 主演/バスター・キートン、キャサリン・マクガイア
 コメント/原題が付けもつけたり『SHERLOCK JR.』である。『ルパン三世』とか『金田一少年の事件簿』といった発想の先輩にあたる・・・かもしれない。初めて観た時も面白かったが、サイレント映画の見方が分ってくるとなお面白い。日本初公開時には『忍術キートン』という題名でした。

★『キートンの蒸気船』(『STEAMBOAT BILL JR.』1928・米)
 監督/バスター・キートン、チャールズ・F・ライスナー
 主演/バスター・キートン、アーネスト・トレンス、トム・ルイス
 コメント/キートンというのは非常にアクの強い役者で、それ故に強烈なファンも多いのだけれど、鑑賞後の印象が「キートン以外誰出てたっけ?」みたいになる事がある。それが本作では脇役が相当いい味出ている。お父さん役のアーネスト・トレンスが◎。テアトル銀座で初演。

★『キートンのセブンチャンス、あるいは『キートンの栃麺棒』(『Seven Chances』1925・米)
平成21年8月7日 新文芸坐にて初演
 監督/バスター・キートン
 主演/バスター・キートン
 コメント/キートンの代表作の一つ。見てりゃ面白いが演ってみると一苦労。栃麺棒とは栃麺という麺類を引き伸ばすのに使う棒だそうな。栃麺棒をくうで慌てふためくという意味にもなるのだそうで、『キートンの慌てふためき』という意味かいな?

★『豪勇ロイド』縮刷版(『Grandma's Boy』1922・米)
 平成21年6月28日 黒磯文化会館にて初演
 監督/フレッド・ニューメイヤー
 主演/ハロルド・ロイド 、ミルドレッド・デイビス
 コメント/マツダ映画社が保存している日本語字幕短縮版のみやった事がある。全長版を見たら印象が違ってびっくりした。それをする事の善し悪しは別にして短縮版を作るにも相当なセンスが必要なのである。グランマズ・ボーイって原題が何だか好き。私が祖父母に甘えてたからかも知れん。

★『ロイドの巨人征服』(『Why Worry?』1924・米)
 監督/フレッド・ニューメイヤー、サム・テイラー
 主演/ハロルド・ロイド、ジョビナ・ラルストン、ジョン・エースン
 コメント/他人が演ってるのを観てもあんまり面白くなかったけど、自分で演ったら面白く感じた作品(要するにウケた)。トリックでも何でもなくジョン・エースンという巨人を配役した段階で成功が約束された作品ではあるけれど…。

★『キートンの白人酋長』もしくは『キートンの酋長』(『THE PALEFACE』1922・米)
 監督/バスター・キートン、エディ・クライン
 主演/バスター・キートン
 コメント/『キートンのはったり酋長』というタイトルもある。キートンは自分にネイティブアメリカンの血が流れていると思っていたそうで、彼らに親しみを感じていそうな。その親しみと、白人社会が前提として抱え込んでいる有色人種に対する差別意識がない交ぜになった作品。山野一郎先生の録音版がある。

★『キートンの滑稽恋愛三代記』(『Three ages』1923・米)
平成20年8月25日 第601回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/バスター・キートン、エディ・クライン
 主演/バスター・キートン、マーガレット・リーヒー、ウォーレス・ビアリー
 コメント/キートン初の長編ということになっているが、本人も認めるとおり一つの主題にたいして制作された三つの短編を絡み合わせた構成になっている。失われたと思われてたローマ時代のチャリオットのシーンは松田春翠コレクションから発見された。もっと誇れマツダ映画社!

★『ローレル&ハーディ 危機一髪』(『liberty』1929・米)
 監督/レオ・マッケリー
 出演/スタン・ローレル、オリバー・ハーディ
 コメント/んとね、筋は良く覚えてない。でもラストの高いところでのドタバタは覚えてる。てことは正しいスラップスティックコメディということ。チャップリンの身体芸ともキートンのドライな笑いとも違う、コンビ芸の楽しさが良い。オマケに言うと最後がどうなったかも覚えてない。

★『ローレル&ハーディ 山羊の失恋』(『Angora Love』1929・米』
平成15年4月21日 第537回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督//ルイス・フォスター
 主演/スタン・ローレル、オリバー・ハーディ
 コメント/山羊が何か知らんけどついてきちゃうという、考えてみれば物凄いシュールなシチュエーションコメディ。当然山羊に演技指導なんか出来ないから、山羊はその辺にウロウロしてるだけなんだけど、それがまた何とも。タイトルも素敵。

★『ローレル&ハーディ 二人の水夫』(『Two tars』1928・米)
 監督/ジェイムズ・パロット
 主演/スタン・ローレル、オリバー・ハーディ
 コメント/二人の水兵さんが活躍します。陸の上で。何じゃそら。何台もの自動車をボッコボッコに破壊します。破壊って楽しいですね。フランクフルトの映画博物館に行ったらエンドレスで上映されていた。なぜドイツでアメリカ映画?と思わんでもないが、ドイツの少年がバカ受けしてたからヨロシ。

★『ドタバタ撮影所』(1910年代?・米?)
 監督/(デル・ロード?)
 主演/(ライジー・コンレイ?)
 コメント/主演は顔を見る限りはモンティ・バンクスなんだけれど、途中で使われるパール・ブラックなるギャグから考えると年代がズレる。つまり良く分らん作品。でもウケる。ウケりゃなんだっていい。外国映画の癖に日本語字幕が入ってる。紆余曲折あったんだろうなァ。しみじみ。

★『好機逸すべからず』(『Now or Never』1921・米 パテ・エクスチェンジ)
平成23年5月15日 第155回 活動倶楽部にて初演
 監督/ハル・ローチ
 出演/ハロルド・ロイド、ミルドレッド・デイヴィス、アンナ・メイ・ビルソン
 コメント/1910年代末から20年代頭というのはロイドがロイドらしさを獲得している時期で、この数年後に映画史に残る作品を連打する前の、やや未完成なロイド像が見られるのが楽しい。監督がハル・ローチをいう事で、子役はアワ・ギャングシリーズから出ているのも活狂には楽しい光景。

『専売特許』
平成23年2月17日 第57回安吾忌にて初演

『チャップリンの番頭』
平成24年3月31日 活動写真弁士の語りによる無声映画上映会 at 川崎市民ミュージアム・映像ホールにて初演

『デブのコック』
平成24年7月8日 第45回あるぽらんキネマ劇場にて初演

『チャップリンの寄席見物』
平成24年7月6日 都内某スタジオで収録

『キートンの鍛冶屋』
平成24年1月26日 第642回無声映画鑑賞会 at 門仲天井ホールにて初演

『チャップリンの船乗り生活』
平成24年2月26日 第24回あるぽらんキネマ劇場 at あるぽらん’89にて初演

『アルコール先生 夜通し転宅』
平成24年2月26日 第24回あるぽらんキネマ劇場 at あるぽらん’89にて初演

『パンとダイナマイト』
平成24年2月26日 第24回あるぽらんキネマ劇場 at あるぽらん’89にて初演

『チャップリンの移民』
平成24年2月2日 代官山の宵をチャップリンと共に 第二夜 at 山羊に、聞く?にて初演

『美女を救うレース』
平成23年11月22日 代官山の宵をチャップリンと共に 第一夜 at 山羊に、聞く?にて初演

『チャップリンの船乗り生活』
平成23年11月22日 代官山の宵をチャップリンと共に 第一夜 at 山羊に、聞く?にて初演

『ノックアウト』
平成24年2月2日 代官山の宵をチャップリンと共に 第二夜 at 山羊に、聞く?にて初演

『キャバレー御難の巻』
平成24年2月2日 代官山の宵をチャップリンと共に 第二夜 at 山羊に、聞く?にて初演

『ロイドの要心無用』
平成23年12月18日Story Telling Bird Vol.3 at 喫茶茶会記にて初演

『チャップリンのキッド』(『The Kid』)
2012年10月19日 University of Michiganにて初演

『犬の生活』(『A Dog's Life』)
2012年11月19日 Harvard Film Archiveにて初演

『ローレル&ハーディの群立病院』(『County Hospital』)
2012年9月14日 Michigan Theaterにて初演

『笑顔を絶やすな』(『Keep Smiling』)
平成25年7月26日 「プチぐら★」vol.10 声優になってみました。イギリスから来たけれどの巻 at 荻窪ベルベットサンにて初演

『ソーセージ競争』(『La Course A La Saucisse』)
平成25年7月24日 世界初の女性映画監督アリス・ギィ特集 at アンスティチュ・フランセにて初演

『誘惑のピアノ』(『Le Piano Irresistble』)
平成25年7月24日 世界初の女性映画監督アリス・ギィ特集 at アンスティチュ・フランセにて初演

『フェミニズムの結果』(『Les Resultats Du Feminisme』)
平成25年7月24日 世界初の女性映画監督アリス・ギィ特集 at アンスティチュ・フランセにて初演

『キャスター付ベッド』(『Le Lit A Roulettes』
平成25年7月24日 世界初の女性映画監督アリス・ギィ特集 at アンスティチュ・フランセにて初演

『サル人間の真相』(『La Verite Sur L'homme-Singe』)
平成25年7月24日 世界初の女性映画監督アリス・ギィ特集 at アンスティチュ・フランセにて初演

『キッドブラザー』もしくは『田吾作ロイド一番槍』(『Kid Brother』)
平成24年8月26日 story telling bird サイレント映画で時間旅行 Vol.4 at 喫茶茶会記

『キートンの文化生活一週間』
平成24年7月21日 アフタヌーン・シネマ at 代官山 山羊に、聞く?で初演

『ロイドの新米運転手』

『ロイドの写真屋さん』

『ヴェニスの子供自動車競走』

『チャップリンの独身』

『新米雑役夫』

●邦画 現代劇

★『大人の見る絵本 生れてはみたけれど』(1932・松竹蒲田)
2009年12月13日 FILM MUTATIONS: THE FESTIVAL OF INVISIBLE CINEMA(MUSEUM OF CONTEMPORARY ART・クロアチア ザグレブ)にて初演
 監督/小津安二郎
 主演/菅原秀雄、突貫小僧、斉藤達雄、吉川満子
 コメント/小津監督のサイレント期代表作にして日本無声映画晩期を飾る傑作である。師匠のが良いんだ。なので当分演るつもりはなかったのだけれど、クロアチアで演ってくれといわれちゃあ仕方ねぇや。にしても難しい。奥行きの深い作品です。またいづれ挑戦したいね。しばらくは演らないけど。自分で書いたラストの説明は気に入ってる。

★『出来ごころ』(1933・松竹蒲田)
平成16年5月13日 日本映画検証(5)名匠 小津安二郎(新文芸坐)にて初演
 監督/小津安二郎
 主演/坂本武、大日方傳、飯田蝶子、伏見信子、突貫小僧
 コメント/小津のサイレント作品でも代表作の一つ。小津は完成度が高いから下手糞な弁士が演ってもそこそこ見られる。故に上映頻度が高い。哀れな事だと思う。あと、小津を評すると馬鹿でも映画が分かった風になるらしい。故に評論気取りで言及される頻度が高い。哀れな事だと思う。

★『非常線の女』(1933・松竹蒲田)
平成16年5月11日 日本映画検証(5)名匠 小津安二郎(新文芸坐)にて初演
 監督/小津安二郎
 主演/田中絹代、岡譲二、水久保澄子、三井秀夫
 コメント/小津作品としてはどうにも評価が芳しくないのが本作。特に田中絹代がニンにあってないとどこでもかしこでも書かれている。でも人間の裏面て「え!あの人が?」って部分に本質があるような気がするのだが…。水久保澄子がそりゃもう可愛いから何でもいいんだ。

★『乙女シリーズその1 花物語 福寿草』(1935・新興キネマ)
平成21年7月18日 第18回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(スパイラルホール)にて初演
 監督/川手二郎
 主演/江川なほみ、久松三津枝
 コメント/この映画を見た人が感じるのは昭和10年にこの映画が撮られた事実に対する驚きでありましょう。そこにレズビアンをどう捉えるかという個人的解釈が絡んで多様な反応が生まれるのです。A級の作品ではありません。でも叙情的な良い映画です。MARGARETTEさんから褒めて貰った。

★『大学は出たけれど』(1929・松竹蒲田)
 監督/小津安二郎
 原作/清水宏
 主演/高田稔、田中絹代
 コメント/いわずと知れた小津作品。現存部分は10数分なるも良くまとまっているので見ていてストレスがない。「日毎ーデンサ」の部分は90パーセントの確立で笑いが起きる。他愛もないギャグだけど、のどかで何かいいよね。

★『和製喧嘩友達』(1929・松竹蒲田)
2004年5月11日 日本映画検証(5)名匠 小津安二郎(新文芸坐)にて初演
 監督/小津安二郎
 脚本/野田高悟
 主演/渡辺篤、吉谷久雄、高松栄子
 コメント/失われたと思われていた作品がパテベビー短縮版で発見されたもの。和製というからには原典となる『喧嘩友達』という映画もあって1927年、リチャード・ウォーレス監督です。若き日の小津安二郎の良い意味でのバタ臭さがはっきり見て取れる作品。

★『落第はしたけれど』(1930・松竹蒲田)
2004年5月7日 日本映画検証(5)名匠 小津安二郎(新文芸坐)にて初演
 監督/小津安二郎
 主演/斎藤達雄、田中絹代
 コメント/中年役を専らとしていた斎藤達雄が学生役で違和感アリアリなのが可笑しい。でも昔の大学生って今の大学生と比べると確実におっさん臭い大人っぽい。群像劇とでも言うのかしら。この切り口でニートを描いてみたら面白いかもしれないと思う。

★『突貫小僧』(1929・松竹蒲田)
2004年5月7日 日本映画検証(5)名匠 小津安二郎(新文芸坐)にて初演
 監督/小津安二郎
 主演/青木富夫、斎藤達雄、坂本武
 コメント/「今日は人攫いのでさうな日和である」と言う字幕がシュールすぎ。落語の小僧物の映画版として演っている作品。でも落語との比較や関係性でもって『突貫小僧』を論じている評論に出会った事がない。落語家の皆さんに弁士をやってもらいたいです。

★『争闘阿修羅街』(1938・大都)
平成15年1月30日 第534回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/八代毅
 脚本、原作/吉村操
 出演/ ハヤフサヒデト、大岡怪童、大河百々代、大山デブ子
 コメント/ザッツB級映画。徹頭徹尾B級を守りきっているのが最高です。こういうの演らせたらアタシは上手い。全然自慢になりませんが上手いのです。にしてもアンタ、芸名が大山デブ子って、そりゃあんまりだとは思わないかい?タイトルだけ聴いた時には陰惨なチャンバラ映画を想像しました。

★『翼の世界』(1937・日活多摩川)
平成18年3月25日 所沢航空発祥記念館にて初演
 監督/田口哲
 原作、脚本/武田寅男
 撮影/福田寅二郎
 出演/島耕二 黒田記代 中田弘二、西村阜子
 コメント/日本最初の本格航空映画です。トーキーで制作されましたが、現存しているのは無声縮刷版のみ。27人しかいなかった戦前の女性パイロットの中で、女優飛行士として銀幕で活躍した田中(西村)阜子が出演。ただし彼女の操縦シーンは無し・・・ってヲイ。

★『弱虫天国』(1930)
平成18年3月31日 第572回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/山口辰雄
 出演/星ひかる、青葉光子
 コメント/ユルでダルな映画。弱虫の主人公が頑張ったら弱虫じゃ無くなった!ってそれだけの筋です。どういう訳か、私の説明がイヤに評判が良かった作品。きっと私がよわむちだからでしょう。んでもってユルでダルだからでしょう。ダルといってもダルビッシュではなくて。

★『明け行く空』(1929・松竹蒲田)
平成17年5月20日 喜劇の神様・斎藤寅次郎(ラピュタ阿佐ヶ谷)にて初演
 監督/斎藤寅次郎
 原作/水島あやめ
 出演/川田芳子、高尾光子
 コメント/斎藤監督の~とか、水島あやめの~とか、内容よりもレッテル先行の作品ゆえに適当な評価がなされていない映画。原作を読みたいと思って、某図書館に資料照会の問合せをしたら返信が無かった記憶がある。なら問合せフォームなぞ置いておくな、と。これは映画に関係ない。

★『子宝騒動』(1935・松竹蒲田)
 監督/斎藤寅次郎
 出演/小倉繁、出雲八重子
 コメント/斎藤監督の現存する唯一のサイレントコメディ映画とホンの10年前までは言われていた作品。新発掘により今ではその地位から陥落した辺りも喜劇映画らしくてヨイ。中年女性には相当受ける。きみまろ先生に弁士をやって頂くというアイデアはいかがか?

★『虚栄は地獄』(1925・朝日キネマ合名社)
 監督/内田吐夢
 出演/龍田静江、長谷川清
 コメント/内田吐夢監督作品である。『飢餓海峡』の内田吐夢である。『血槍富士』の内田吐夢である。『大菩薩峠』の内田吐夢である。ンまあ馬鹿馬鹿しいったってナイのである。小津もそうですけど、軽いタッチの作品も撮れて、その上で巨匠になる人って凄い。

★『汗』(1929・日活太秦)
平成18年10月22日 第101回活動倶楽部(文京区男女平等センター)にて初演
 監督/内田吐夢
 出演/島耕二、滝花久子
 コメント/傾向映画の仮面を被った喜劇なのか、喜劇の皮を被った傾向映画なのか、判断は人それぞれ。映画史としては後者でしょうが、傾向映画がその意義を失ってしまった現代で上映するにあたっては前者にせざるを得ない部分があるのです。

★『天国その日帰り』(1930・日活太秦)
平成18年10月22日 第101回活動倶楽部(文京区男女平等センター)にて初演
 監督/内田吐夢
 出演/田村邦男、佐久間妙子
 コメント/9, 5mmパテベビーで現存していた作品。恥ずかしながらこの作品が残っていることを知らなかった。この時期の内田吐夢作品には資本層を茶化す傾向があります。で、傾向映画といわれた(嘘)。後の残酷なまでの鋭さははまだ表面化していない。

★『折鶴お千』(1935・第一映画)
平成18年11月3日 シネマの冒険 闇と音楽2006(NFC小ホール)にて初演
 監督/溝口健二
 主演/山田五十鈴、夏川大二郎
 コメント/私が最も好きな無声映画である。溝口のサイレントは『瀧の白糸』ばかりが話題になるが、こっちのほうが良い。絶対良い。初演の時は緊張してお腹が痛くなった。小学生みたいだね、僕。でも他の奴が演るんじゃなくて良かった。俺で良かった。

★『港の雨』(1933・日活太秦)
 監督/三枝源次郎
 主演/山路ふみ子
 コメント/当時の島根県観光協会が後援して作られたご当地映画。これを津和野で上映しようと企画したら、街並みが当時と今と大して変わってなくて「珍しくも懐かしくもない」という理由で頓挫。津和野って凄い土地だ。まだ全篇演った事はない。

★『君と別れて』(1933・松竹蒲田)
平成18年5月5日 新文芸坐にて初演
 監督/成瀬巳喜男
 主演/吉川満子、磯野秋雄、水久保澄子
 コメント/切なくて、優しくて、悲しくて大好きな作品。新文芸坐で演らして頂いた。また演りたい。水久保澄子が綺麗と言うか可愛いと言うか。この頃の松竹現代劇はつくりが丁寧で良いです。最近の松竹の方、そう思いませんか?観てないか、そりゃ失礼。

★『狂った一頁』(1926・新感覚派映画連盟=ナショナルフィルムアート社)
平成19年7月24日 Motovum Film Festival(クロアチア・モトヴン)にて初演
平成20年4月4日  NipponConnection(ドイツ・フランクフルト)にて再演
 監督/衣笠貞之助
 原作/川端康成
 主演/井上正夫
 コメント/日本映画史に燦然と輝く作品。当時はあまりの意味不明さに大コケした作品。クロアチアとドイツで演りました。光栄な事です。こういうアバンギャルドな無声映画に弁士をつける事を否定する奴が居るが、そいつは分ってない、てか映画しか観てないのだと思う。演劇も見な。落語も聴きな。

★『義人呉鳳』(1932・台湾プロダクション)
 監督/千葉泰樹
 主演/秋田伸一
 コメント/日台合作、ではなく日本人が台湾で撮った植民地政策の一環で生まれた映画。物語は道徳の授業でみたNHK教育のドラマみないな感じ。自分が犠牲になって他人を救うというタイプのやつね。呉鳳は実在の人物らしいが、物語は実態に即してない。ここにも植民地教育が係わっている。

★『少年諸君』(1932=昭和7年・兄弟プロ)
平成21年11月25日 第616回無声映画鑑賞会にて初演
 監督/監督/高田保
 出演/澤村宗之助、澤村雄之助、澤村敞之助
 コメント/東京から来た3人兄弟が千葉の少年諸君と折り合いがつかずに衝突するけれど、とある事件をきっかけに仲良しになるという話。でも客観的に見たらどう考えても東京から来た兄弟の態度が悪い。あんな上から目線の同級生が居たら、俺だって仲間外れにするに違いない。その辺を考えて台本を突き詰めるべき作品だと思う。

★『波浮の港』』(1929= 昭和4年・東亜キネマ)
平成21年11月25日 第616回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/根津新
 主演/高田稔、歌川るり子
 コメント/小唄映画である。劇中に字幕で歌詞が出る。本当は書生節の体でやりたかったのだが、初演時があまりに多忙で稽古が出来ず。いっそ歌わずに通した。いずれ書生節挿入バージョンで演ろうと思う。歌川るり子はカフェの女給という役のためメイクがえらく濃い。なので可愛くない。

★『故郷の空』(制作年度不明・日本教育映画研究所作品)
平成22年5月27日 第620回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/山根幹人
 出演/國島荘一、森山勝太郎、佐々木清野
 コメント/題名の歌を元にして作られた映画。上映時にバイオリンで歌ってやろうと思ったが、稽古不足で断念したのは皆には内緒である。どうやら35mmプリントで全巻残っているらしいが、マツダ映画社では前半しか16mm化していない。故に、私も前半しか説明していない。ちょっと~勘弁してよね。不完全燃焼じゃないのさ。

★『限りなき舗道』(1934=昭和9年・松竹蒲田)
平成23年2月23日 恵比寿映像祭(東京都写真美術館)にて初演
 監督/成瀬巳喜男
 助監督/渋谷実、山本薩夫、松井稔
 原案/北村小松
 出演/忍節子、磯野秋雄、山内光
 コメント/映画ファンは皆知っていて、そうでない人は知らない監督といえば代表は成瀬だと思っている。本作も日本ではDVD化されずにアメリカでDVD発売されているのだ。なんじゃそりゃ、と。サイレント末期、成瀬のトーキーに対する実験が仄見える作品である。そして助監督の豪華な事!

★『瀧の白糸』(1933=昭和8年 入江ぷろだくしょん)
平成23年3月3日 BIGPOND ADELAIDE FILM FESTIVAL 2011(オーストラリア・アデレード シネマピカデリー)にてマツダ映画社所蔵版初演
平成23年3月5日 Australian Centre for the Moving Image(オーストラリア・メルボルン)にて再演
平成23年3月6日 Screen Live - The Water Magician with live benshi performance(オーストラリア・シドニーオペラハウス)にて三演
平成23年3月10日 Taki the Water Magician - Special Event(オーストラリア・キャンベラ The National Film and Sound Archive of Australia)にてNFC復元版初演
 監督/溝口健二
 原作/泉鏡花
 撮影/三木茂
 編集/坂根田鶴子
 水芸指導/松旭斎天勝
 美術意匠/東坊城恭長
 出演/入江たか子、岡田時彦
 コメント/日本無声映画を代表する1本である。この作品でオーストラリアを廻らせて頂きました。人生の誉れです。説明台本は自分なりに書きました。結構気に入っております。早く国内でも演りたいと思っています。名作は時代毎に対応可能な多面的価値観を内包しているのだと改めて思う。
 
★『東京行進曲』(1929=昭和4年 日活太秦)
平成23年3月11日 Kid Commotion, Tokyo March and A Page of Madness(オーストラリア・キャンベラ The National Film and Sound Archive of Australia)にて初演
平成23年11月月30日 代42回あるぽらんキネマ劇場(あるぽらん'89)にてオリジナル台本で初演
 監督/溝口健二
 原作/菊池寛
 出演/夏川静江、一木礼二、小杉勇
 コメント/縮刷版のみが現存しているのでストーリーの展開が早い早い。オーストラリアのNFSAで演らせて頂きました。初演とはしてありますが、私の師匠の台本をなぞっただけ。いずれ自分できちんと書いて演りたい。先輩の台本を平気で流用して平気で演ってるベンシも居ますが、あたしゃそういうの嫌だ。

★『進軍』(1930=昭和5年 松竹蒲田)
2011年8月17日 Internationale Stummfilmtage 2011(ボン大学)にて
 監督/牛原虚彦
 原作/ジェームズ・ボイド
 本案・脚色/野田高悟
 出演/鈴木傳明、田中絹代、高田稔
 コメント/ボン映画祭は野外上映なのです。で、雨の中2時間20分演った。音楽は当初ヨアヒム・ペーレンツ氏の予定だったが、怪我をしたとかで急遽柳下美恵さんとの共演となった。牛原虚彦はもっと評価されるべき監督であります。そして進行部長にクレジットされてるのが大久保忠素なのだが、なにかやってたんだろうか?

★『爆弾花嫁』(1935年=昭和10年 松竹蒲田)
2011年8月16日 Internationale Stummfilmtage 2011(ボン大学)にて
 監督/佐々木啓祐
 脚本/池田実三
 改定編集/斎藤寅次郎
 出演/谷麗光、柳井小夜子、阿部正三郎、小倉繁
 コメント/ 制作自体は1932年にされている作品です。フィルムは国内には現存がなく、ロシアのゴスフィルモフォンドに保管されていたプリントが返還されたという経緯があります。編集を斎藤寅次郎がやっているので、なんだか斎藤作品にクレジットされがちな作品でもあります。

『撃滅』
平成24年2月27日 第643回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演

『漕艇王』
平成24年2月27日 第643回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演

『恋の花咲く 伊豆の踊子』
平成24年4月29日 巨匠たちのサイレント映画時代Ⅱ (神保町シアター)にて初演

『浮草物語』
平成24年4月29日 巨匠たちのサイレント映画時代Ⅱ (神保町シアター)にて初演

『学生三代記 昭和時代』
『野球の巻』平成24年8月23日 映画ライブ2012 チャップリン×生演奏」in 浦和 at 浦和コミュニティセンター多目的ホールにて初演
『下宿の巻』2013年2月23日 Kataoka Ichiro SAYONARA Performance at University of Michiganにて初演

『花物語 釣鐘草』
平成24年6月3日 日本映像学会第39回大会 at 東京造形大学

『東京の合唱』
2012年10月26日 Silent Ozu at University of Michigan似て初演

『淑女と髭』
2012年10月5日 Silent Ozu at University of Michigan似て初演

『東京の宿』
2012年9月28日 Silent Ozu at University of Michigan似て初演

『海浜の女王』
2013年2月23日 Kataoka Ichiro SAYONARA Performance at University of Michiganにて初演

『モダン怪談100,000,000円』
2013年2月23日 Kataoka Ichiro SAYONARA Performance at University of Michiganにて初演

『緑の騎手』
平成24年7月16日 弁士の語りで観る練馬でつくられた映画 at 石神井ふるさと文化館

『何が彼女をそうさせたか』

『学生ロマンス 若き日』

『母を恋はずや』

『路上の霊魂』

『その夜の妻』

『霊の審判』

『朗かに歩め』

『黒白双紙』

『不壊の白珠』

『霧笛』

『警察官』

●邦画 時代劇

★『坂本竜馬』(昭和3年・阪東妻三郎プロダクション 太奏撮影所)
 新文芸坐にて初演
 監督/枝正義郎
 脚本/冬島泰三
 出演/阪東妻三郎、森静子、春日清
 コメント/現存部分は全体の二割程度。無声映画期の阪妻にしては珍しく屈折していない主人公である。もっとも屈折した坂本龍馬ってなんかヤですが。龍馬が斬られてから死ぬまでが妙に長いのが印象的。トドメさせよ暗殺隊。初演の時は台本忘れてエライ目に遭った。
 
★『御誂治郎吉格子』(昭和6年・日活)
平成16年9月11日 こしゃらしゃんと(飛騨高山)にて初演
 監督/伊藤大輔
 撮影/唐沢弘光
 原作/吉川英治
 出演/大河内傳次郎、伏見直江、伏見信子、高勢実乗
 コメント/名画の風格を持った日本映画。正確に演るなら江戸弁、京都弁、大阪弁が使いこなせないといけない。誰が出来るっちゅうねん、そんな事。難しい作品です。でも良い作品です。何年かしたらまた演ろうと思ってます。いつか得意ネタにしたい作品です。そして平成22年にようやく再演しました。

★『血煙高田馬場』(昭和3年・日活)
 監督/伊藤大輔
 撮影/唐沢弘光
 出演/大河内傳次郎
 コメント/本来ならば1時間以上の作品なれど、現存は6分間。でもまとまってる変な作品。6分で面白いので、とてもとても重宝。なので現役弁士のほとんどが演る。逆に言えば弁士と付き合うと必ず見させられる作品とも言えます。

★『国定忠次』“赤城山から御用まで”(大正14年・東亜キネマ)
平成19年10月14日 第113回活動倶楽部(文京区男女平等センター)にて初演
 総監督/マキノ省三
 出演/澤田正二郎
 コメント/現存しないと思っていた「尼寺」と「御用」の場面がVHSでかつて発売されていたのを知った時の衝撃が分かるだろうか?何とか演ってみたいと、活動倶楽部の上映にねじ込んで貰いました。
ちなみに澤田正二郎はロックンバナナの澤田昌孝社長の遠縁にあたる・・・可能性があるとか。
 
★『月形半平太』(大正14年・聯合映画芸術家協会/等持院撮影所)
 監督/衣笠貞之助
 原作/行友李風
 出演/澤田正二郎
 コメント/澤田正二郎出演作の中で残存しているのは『国定忠次』と本作のみ。今日では知る人の少ない澤正だけれど、チャンバラを作り出したのは彼であろうし、頭でっかちになりつつあった新劇と真逆の道を行った勇気はもっと賞されるべきだと思うのです。ねぇバナナの社長。

★『鞍馬天狗』(昭和3年・嵐寛寿郎ブロダクション)
平成15年4月10日 すずしろの郷(練馬区)にて初演
 監督/山口哲平
 原作/大佛次郎
 主演/嵐寛寿郎
 コメント/寛プロ独立第1回作品。早い話が、葉村屋はそれ程までに鞍馬天狗を演りたかったって事なのです。自分の持ち役を自認できるのは役者として幸せな事だと思うのです。映画としての本作の感想は「鞍馬天狗って強いんだぁ」ってそれだけですが。

★『鞍馬天狗 恐怖時代』(昭和3年・嵐寛寿郎ブロダクション)
平成19年10月24日 第591回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/山口哲平
 原作/大佛次郎
 主演/嵐寛寿郎
 コメント/偽者の鞍馬天狗が出てきます。本物のトレードマークが覆面なんですから、偽者も似せ易かったに違いありません。そういえば昔の映画には偽者ってよくでてくるけど、最近の映画にはでないね、偽者。エノケンの偽者でエノケソっていうのが居たのは有名な話です。

★『二宮金二郎』(大正10年頃?)
平成17年8月29日 第565回夢声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 詳細不明作品 
 コメント/映画そのものよりも、この映画を演るにあたって二宮金二郎に付いて調べた事の方が印象強く残っている。二宮尊徳って薪背負って勉強したから銅像になったんじゃないんだぜ。それからかなり身長高かったんだぜ。調べてみなけりゃ分からない事って世の中に沢山あるよねぇ。

★『鴛鴦旅日記』(昭和4年・千恵プロ)
平成19年10月14日 第113回活動倶楽部(文京区男女平等センター)にて初演
 監督/稲垣浩
 主演/片岡千恵蔵、名取駒子、林誠之助
 コメント/現存する千恵プロ作品では最も上映機会が少ない。なんたって全体の50パーセント以下しか残ってないから弁士無しじゃ話が通じない。でもさすがに稲垣浩ですな、キビキビしてて良い画です。全部残ってりゃあなあ…。

★『開化異相』(昭和3年・阪妻プロ)
平成18年5月26日 第574回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/犬塚稔
 主演/阪東妻三郎
 コメント/染色版16mmプリントがマツダ映画社に残っていて、それを演った。私は染色版や調色版プリントが大好きなのだ。文明開化とか敗戦とか、日本はちょいちょい価値観の大転換を体験しているのです。その文明開化を背景にした物語。なに自民、民主の政権交代なんぞ小せぇ小せぇ。

★『人生乱舞』(製作年等不明)
平成18年3月31日 第572回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/小國狂二
 主演/片岡時次郎
 コメント/違うプロダクションの俳優が一緒に出演していたり、エンドタイトルの後にユルい撮影スナップのような物が付いていたり、なにがどう人生乱舞なのか分からなかったり、とにかく意味不明な作品。でも好きだ、こういう映画。

★『旗本退屈男』(昭和5年・右太プロ)
 監督/古海卓二
 主演/市川右太衛門、大江美智子
 コメント/現存は縮刷版。退屈男第一回作品。生涯の当たり役に出会える幸せってどんなだろうか。某氏に説明台本を貸したら2年以上返ってこなかった。以後、台本は誰にも貸さない事に決めた。ついでに見せない事にも決めた。

★『槍供養』(昭和2年・日活)
平成17年1月28日 第558回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/辻吉朗
 主演/大河内伝次郎
 コメント/パテベビー版からの復元プリント。尺の短さを補う為に付け足した字幕がやたらめったら多い。おかげでとても忙しい作品。でも話はよくまとまってる。いつか講談かなにかにして誰かに語ってもらいたいと思っている。誰が書くのか?俺だろうなぁ…。

★『楠公父子 桜井の決別』(大正10年・牧野教育映画)
平成17年8月29日 第565回夢声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/マキノ省三
 主演/内田吐夢、マキノ正唯、常盤松代
 コメント/楠正成が教育の現場から姿を消したのは戦後だそうです。それまでは一般的なヒーローだったのよね、この方。現代では楠公父子なんて演ってもちいとも受けない。アタシもあんまり面白いと思わない。私も戦後生まれなのだとしみじみ思うのである。

★『弁天小僧』(昭和3年・松竹)
東京キネマクラブにて初演
 監督/衣笠貞之助
 主演/林長二郎、千早晶子
 コメント/ひと頃長ニ郎作品が向いてるんではないかと誤解して矢継ぎ早に手掛けた事がある。その内の一本。外題は歌舞伎でお馴染みであるが、細かい設定は違う。前説を長々やってU女史にこっぴどく怒られた事がある。短気は損気。

★『段七千断れ雲』(昭和5年・大都映画)
平成16年10月27日 第555回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/中島宝三 
 主演/杉山昌三九、水川八重子
 コメント/簡単に言うと安普請な『瞼の母』。でもなかなか良いのです。野外場面がスタジオの安っぽいセットで撮っているのが丸分かりですが。時々ストーリーがどっかに飛んでいきますが。まあそれも含めて大都映画だし~。漫画を読むように観るとヨイデス。

★『続影法師』(昭和4年・マキノ)
平成16年1月29日 第546回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/二川文太郎
 脚本/寿々喜多呂九平
 主演/沢村国太郎、マキノ智子、沢田敬之助、中根龍太郎
 コメント/現存部分僅かに5分程度なので正直話の全体像は全く分からない。盛り上がりがある訳でもないし、ううむどうやってやったものか。でも弁士の勉強用にはいいかもしれない。てかそういう活用法しかないのではないかと思うが。

★『雷電』(昭和3年・マキノ)
 監督/牧野省三
 主演/南光明、牧野雅弘
 コメント/日本映画史にその名を残す牧野省三の遺作が、かくもおちゃらけの下らない作品である事に言いようも無い喜びを私は感じるのです。何度も演らしてもらってますが、どうしても得意意識が持てない演目でもあります。

★『艶姿影法師(陽炎篇・蒼穹篇)』(昭和9年・宝塚キネマ)
平成16年1月29日 第546回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて陽炎篇初演
平成22年9月29日 第626回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて全篇初完演
 監督/仁科熊彦
 主演/大谷日出夫
 コメント/無声映画なのにインタータイトル(字幕)が無い!ストーリーが分からん。どうしてこうなってしまったのか全く不明の作品。某氏とリレーで演ったが良い思い出が全く無い。いつか全篇独演でやってみたい・・・とはあんまり思わない。(追記・でも平成22年に全篇独演してしまった訳である。)

★『宝の山に入る退屈男』(昭和13年・新興キネマ京都)
 監督/西原孝
 原作/佐々木味津三
 主演/市川右太衛門
 コメント/トーキー作品である。一部分を無声上映して説明しました。なので退屈男が宝の山に入らずに終わってしまいました。私は未だにこの映画がどういう話なのかを全く知りません。ごめんなさい、ほんとごめんなさい。

★『人斬伊太郎』(昭和5年・マキノ御室)
東京キネマクラブにて初演 
 監督/並木鏡太郎
 原作/長谷川伸
 撮影/三木稔
 主演/谷崎十郎、大林梅子
 コメント/この項を書いていて撮影が三木稔だと気付いた。へぇ、ほぉ、ふぅん。フィルムは一部分しか残ってません。なのにウチの師匠が演ってるのをみて、立命館の冨田先生が感動して泣いてた。感受性が素晴らしすぎると世間からは不思議ちゃんになるよね。

★『弥次喜多 尊王の巻』(昭和2年・日活太秦)
 監督/池田富保
 出演/河部五郎、大河内伝次郎、新妻四郎
 コメント/初演の時に思わず「ジャンプ」と英語を口走ってしまったにも関わらず、誰からも文句を言われなかった作品。つまりそんな作品。監督も主演もTHE日活なのですが、作品を観ると砕けている。昔はこういう軽く撮った作品で良い味出してたのがあるのよね。

★『野狐三次』(昭和5年・松竹下加茂)
 監督/小石栄一
 撮影/円谷英一
 主演/林長二郎
 コメント/撮影は円谷英一は円谷英二であります。ウルトラマンの円谷英二であります。円谷とかいてツブラヤっていきなりは読めないよね。野狐三次って今では誰も知らないけど、戦前はポピュラーなキャラクターだったんです。講談、浪曲、無声映画ではお馴染みの存在であります。

★『刺青判官』(昭和8年・松竹下加茂)
 監督/冬島泰三
 脚本/木村富士夫
 原作/長谷川伸
 主演/林長ニ郎
 コメント/長二郎が遠山金四郎と百姓百之助の一人二役を演じている。マツダ映画社には3篇全部保存されているが、私は再編集版しか見た事がない。ちなみに本作の遠山金四郎は桜吹雪を出さないのでご注意あれ。

★『狂恋の女師匠』(昭和14年・新興キネマ京都)
平成16年7月28日 第552回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/木藤茂
 原作/川口松太郎
 主演/鈴木澄子、南条新太郎
 コメント/溝口健二版だったら大変なのだが新興キネマ版。それでも充分貴重なのだけれどね。ちなみに本来はトーキー。原作は川口松太郎だが、原典は三遊亭圓朝師匠の『真景 累ヶ淵』である。落語ファンである私には映画史より落語史を想い緊張した作品。色川武大のエッセイの中に本作が出てくる。

★『右門一番手柄 南蛮幽霊』(1929=昭和4年・東亜キネマ)
 監督/橋本松男
 脚色/山中貞雄
 原作/佐々木味津三
 主演/嵐寛寿郎
 コメント/無声映画でなにが難しいかといって、ミステリーものほど難しい事はない。なにしろ状況を映像だけで説明しきれる謎なんて限界があるから。本作も山中貞雄の脚本作品だけどイマイチ謎が判然としない。それでもミステリーっぽい雰囲気はでてるから流石なのだが、でもやっぱりよく分からない。

★『黒手組助六』(1929=昭和4年・松竹下加茂)
平成20年1月25日 第594回無声映画鑑賞会にて初演
 監督/吉野英治 冬島泰三
 撮影/杉山公平
 出演/林長二郎、若水絹子、中根龍太郎、高田浩吉
 コメント/ながらく失われていたと思われていた作品がひょっこり二箇所からでてきたという、映画の発掘保存の不思議さを感じさせる作品。長ニ郎は松竹だからおいそれと助六は演れなかったんでしょう。で、『黒手組助六』になったと個人的には踏んでいるのだが、いかが思われる読者諸賢。

★『浪人街第二話 楽屋風呂』(1929=昭和4年・マキノ御室)
 監督/マキノ正博
 脚本/山上伊太郎
 出演/南光明、津村博、根岸東一郎、
 コメント/映画史に冠たる『浪人街』の第二話である。なのでこんな事言っちゃイケナイのだが、正直面白くない。第一話なら面白いんだろうか。なんとも判断し兼ねる作品であります。もちろんフィルムが完全に残っている訳ではないしね、いい加減な評価をしては駄目なのだが。あと10年もして見たら自分の不明を恥じるかもしれないけれど。

★『砂絵呪縛』(1927=昭和2年・日活大将軍)
平成17年5月30日 第562回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/高橋寿康
 原作/土師清二
 主演/河部五郎
 コメント/砂絵呪縛と書いて「すなえしばり」と読みます。かなり人気のあった小説で完結前に映画化が決定。日活、阪妻プロ、マキノの三社競作で公開された作品。完結前なのでラストに近づくにしたがって展開がアヤしくなるのはご愛嬌。阪妻作品が一番評価が高いのだが、阪妻作品はフィルムが残っていないという皮肉。

★『怪談有馬猫』(1937=昭和12年・新興キネマ)
 監督/木藤茂
 主演/鈴木澄子
 コメント/元祖化け猫女優・鈴木澄子の本領発揮たる作品。トーキーを無理矢理喋って上演した。多分もう演らない。トーキーはトーキーで見るのがヨロシイ。元祖が鈴木澄子なら、二代目化け猫女優は入江たか子であります。てか化け猫女優ってポジションも凄いね。

★『豪傑児雷也』(1921=大正10年・日活京都)
 監督/牧野省三
 主演/尾上松之助
 コメント/日本映画最初のスターである尾上松之助の数少ない現存作。生涯に1000本以上主演して今日残っているのは10本もない。どうなってるんだ日本映画史。児雷也、大蛇丸、綱手姫と三竦みがちゃんと出てくる。『NARUTO』よりずっと前にこういう作品があったのだよ、少年諸君。

★『赤垣源蔵』(1929=昭和4年・日活太秦)
平成19年10月14日 第113回活動倶楽部(文京区男女平等センター)にて初演
 監督/池田富保
 主演/河部五郎
 コメント/田中映画社さんからお借りして演った作品。全体の4分の1程しか残っていないけれど、上手く編集してあるので破綻が無い。河部五郎は、日活における時代劇スターとして松之助と大河内の間を(映画史的に)つなぐ重要な人物なのだがいま一つ評価が薄い。存在感のあるいい役者なんだがな。スピード感に欠けるのよね。

★『地雷火組』(1927=昭和2年・日活大将軍)
平成19年10月24日 第591回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/池田富保
 原作/大仏次郎
 主演/河部五郎、大河内傳次郎
 コメント/パテベビー復元版を説明。大ヒット作であったらしいが、さすがに尺が短すぎて良さはイマイチ分からない。全篇出てくればこんなに嬉しい事はないのだけれど。にしてもタイトルがいいね。ちなみに本作は3部作。近年『20世紀少年』が邦画史上初の劇場3部作とか言って宣伝してたが誤認も甚だしい。それとも無声映画は邦画じゃないってか?

★『中山七里』(1930=昭和5年・マキノ御室)
平成15年11月26日 第544回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/並木鏡太郎
 原作/長谷川伸
 主演/沢村国太郎
 コメント/長谷川伸原作。本作とほぼ同時にミナトーキー版でも制作された。当時の映画評では完全にサイレント版に軍配が上がっている。もちろんトーキーの技術やノウハウが未熟だった事も原因だが、サイレント向きの素材って絶対あると思うのだ。昭和37年に市川雷蔵でリメイクされている。

★『浄魂』(1927=昭和2年・市川右太衛門プロダクション)
平成14年9月26日 第530回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/押本七之助
 主演/市川右太衛門
 コメント/コチラもパテベビー復元版を説明。右太衛というと旗本退屈男のイメージが強いのだが、この時代は新しい時代劇を作ろうと随分アヴァンギャルドな事もやっている。初演は入門から約半年。とある客にネットで「耳栓を持っていけば良かった」と書かれた(笑)。その後誰だか分かったが、あいつは生涯許さない。

★『ごろん棒時代』(1929=昭和4年・千恵蔵プロダクション)
平成15年3月26日 第536回無声映画鑑賞会(門仲天井ホールにて初演
 監督/振津嵐峡
 原作・脚本/八尋不二
 主演/片岡千恵蔵・瀬川路三郎
 コメント/監督の振津嵐峡はフリッツ・ラングをもじって付けた名前だそうな。江戸川乱歩とエドガー・アラン・ポーのようなものですね。当時の日本映画人がアメリカやヨーロッパにどれだけ強い憧れを抱いていたかが察せられます。千恵プロ作品ではフィルムの大部分が残っている数少ない作品。

★『與四郎大事を口外す』(明治末~大正頭?)
東京キネマ倶楽部にて初演
 監督・脚本・主演等不明
 コメント/作品としての詳細も、物語としての詳細もとにかく何にも分からない作品。でもフィルムが残っている。一説にはMパテー商会の作品とか言われておりますが。この時代の活動写真は他愛ないものなのです。でもナニヤラ妙に面白いものでもあります。試行錯誤の匂いがするからでしょうか。

★『小雀峠』(1923=大正12年・マキノ等持院撮影所)
平成18年9月28日 第578回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/沼田紅緑
 脚本/寿々喜多呂九平
 出演/市川小蝦、片岡市太郎、阪東妻三郎
 コメント/作品云々よりも、阪妻が脇役出ていて、あっさり斬られてしまう事が本作の最大の特徴となっている。稀代の大スター阪東妻三郎にも下積み時代はあったのだと、単にエピソードとしてではなく、厳然たる事実として知らしめる作品。

★『怒苦呂』(1927=昭和2年 市川右太衛門プロダクション)
平成19年2月26日 第583回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/白井戦太郎
 主演/市川右太衛門
 コメント/右太プロ作品として、断片とはいえプリントが現存している数少ない作品の内のひとつ。素直に作品を観ていて生じる解釈と、当時の資料に隔たりがある。こうした時に断片作品は困る。自分なりに判断して台本を書いたらお客さんに間違いだと決めつけられた。右太プロ作品と相性悪いか、俺?

★『国士無双』(1932=昭和7年 片岡千恵蔵プロダクション)
平成19年6月28日 第587回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にてマツダ映画社保存版初演
2011年8月17日 Internationale Stummfilmtage 2011(ボン大学)にてフィルムセンター所蔵版初演
 監督・脚本/伊丹万作
 出演/片岡千恵蔵、高勢実、山田五十鈴
 コメント/日本無声映画の傑作に数えられるも現存は縮刷版のみ。フィルムセンター版は尺が長いがラストの決闘がない。マツダ版は短いが決闘がある。合わせろ!最長版を作れ!と思う次第。昭和61年に中井貴一主演でのリメイク版があり。こちらは仙人役の笠智衆がヨイ。

★『次郎長外伝 森の石松』(1929=昭和4年 阪東妻三郎プロダクション)
2008年4月6日  NIPPON CONNECTION 2008 閉会式(フランクフルト)にて初演
 監督/沖博文
 出演/中村政太郎、阪東妻三郎
 コメント/阪妻プロ作品ながら主役は中村政太郎。でも阪妻がやっぱり目立っている。縮刷版なのでストーリーが走っているのは仕方ないが、ラストがやたら唐突なのはどうにかならんものか。説明台本の初稿はドイツに忘れてきた。その後、誰も何ともいってこないので、既にこの世にはないのだろう。有っても価値は無いけれど。

★『乱闘の巷』(1926=昭和元年 阪東妻三郎ブロダクション)
平成20年5月26日 第598回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/安田憲邦
 出演/阪東妻三郎、中村吉松
 コメント/阪妻の一人二役がウリだった作品。当時は新撰組といったら基本的には悪役だったのだが、あえて阪妻が演じている妙味がある。しかしそのお蔭で中村吉松が坂本竜馬というオモシロ配役になってしまった作品。レコードでは山崎錦城吹込みの盤がある。

★『喧嘩安兵衛』(1928=昭和3年 阪東妻三郎プロダクション)
 監督/湊岩夫、横溝雅弥
 出演/阪東妻三郎、安田善一郎、中村吉松
 コメント/阪妻はどうやら安兵衛が好きなのではないか。神業のような殺陣はマキノ正博の『血煙高田馬場』で極点に達するが、ここでもその萌芽が見て取れる。現存プリントは大河内の『血煙高田馬場』とほぼ同じ構成で、見比べるのも楽しい。それから、おかん婆を安田善一郎が演じているのが、気持ち悪くて素晴らしいのだ。

★『百萬両秘聞』(1927=昭和2年 マキノ御室)
平成20年9月29日 第602回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/マキノ省三
 脚本/山上伊太郎
 原作/三上於菟吉
 出演/嵐長三郎、鈴木澄子、山本礼三郎
 コメント/主演は嵐長三郎、後の嵐寛寿郎であります。よくぞ残っていたというべきフィルムである。一門会で演ったので全篇を説明した事はない。田中映画社の松岡さんはこの作品が一番好きだと言っていた。正直、不思議な趣味だな、と思った。

★『江戸怪賊伝 影法師』(1925=大正14年 東亜マキノ・等持院)
 指揮/マキノ省三
 監督/二川文太郎
 脚本/寿々喜多呂九平
 出演/阪東妻三郎、高木新平、牧野輝子、月形龍之介
 コメント/剣戟王・阪東妻三郎の出世作である。よく言われるように、阪妻は苦悩する主人公が抜群に上手い。本作もやっぱり悩んでいる。ついでに屈折した人間が抜群に上手い月形も精彩を放っている。というような訳で観終わってもちっともスッキリ爽快な気分にならない時代劇なのでアル。
 
★『逆流』(1924=大正13年 東亜マキノ・等持院)
平成20年11月30日 研究と創作「無声映画と音楽1」(東京藝術大学千住キャンパス)にて初演
 監督/二川文太郎
 脚本/寿々喜多呂九平
 出演/阪東妻三郎、片岡紅三郎、マキノ輝子
 コメント/例によって阪妻はウジウジしている。途中で祝言のシーンがあるのだが、花嫁の角隠しの上を蝿かなにかがうろちょろしているのが気になって仕方ない。中断しなさいよ、撮影。『雄呂血』の原型になったと言われる作品。上手く弁士と音楽で演出してやれば『雄呂血』よりも現代ではウケる可能性があると思う。

★『荒木又右衛門』(1925=大正14年 日活・大将軍)
平成21年2月11日 新春 お宝映画上映会3(アカデミー茗台)にて初演
 監督/池田富保
 出演/尾上松之助、河部五郎、新妻四郎、市川市丸
 コメント/日本映画最初のスター尾上松之助の主演1000本記念として制作された大作。この作品を発掘復元した玩具フィルムプロジェクトには手放しで賞賛の意を送りたい。これを説明できる事に感激しない奴は弁士じゃないと言い切ってもいい。少なくとも関心を示さなかった無声映画関係者は居た。阿呆か。

★『怪傑夜叉王』
平成21年2月11日 新春 お宝映画上映会3(アカデミー茗台)にて初演
 監督/マキノ省三
 出演/市川右太衛門、中根龍太郎、志賀清司
 コメント/本来は石川五右衛門の物語だったらしいのだが、当局の検閲でじゃんじゃん鋏を入れられ、設定を変えた状態で公開されたらしい。なので公開時でも話の筋はよく分からなかったとか。現存はプリントは9,5mmの縮刷版。枝葉を省いている分だけ、却って物語が分かり易くなっている。んではないかと思う。

★『切られお富仇姿 浮名の横櫛』(1937=昭和12年 大都映画)
平成21年7月29日 第612回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/石山稔
 出演/木下双葉、松山宗三郎
 コメント/大都映画制作の歌舞伎三部作の内の一編とのことだが、他の作品が現存していないので、どうでもヨロシイ。ひとつどう読んでいいかわからない字幕があって、謎解きを誇らしげにしている文章があるのだが、どうにも納得出来ないでいた。必死で考えて自分が納得できる解を得た時の嬉しさといったらなかった。

★『髑髏』(1938=昭和13年 大都映画)
平成21年8月6日 新文芸坐にて初演
 監督/後藤昌信
 出演/杉山昌三久、木下双葉
 コメント/悪の秘密結社をヒーローが懲らしめるというお約束な話である。でもお約束なのは現代の我々の認識であって、当時の観客にしてみれば……やっぱりお約束だったのだろうと思う。大都映画は同じ年に『旋風髑髏隊』という映画も公開している。よっぽど髑髏が好きなのだろう。

★『弥次喜多 岡崎の猫退治』(1937=昭和12年 大都映画)
平成21年8月6日 新文芸坐にて初演
 監督/吉村操
 出演/大岡怪童、山吹徳二郎、大山デブ子
 コメント/弥次さん、喜多さんが化け猫を退治する話。化け猫はCGでもなければ、精巧なメイクでもなく、特撮でもない。誰が見ても分かる着ぐるみなのだ。よって主演を遥かに凌駕する存在感を放つことになる。生贄の娘が大山デブ子なのだが、本来生贄には美女でなく彼女のような食べ甲斐がある人がなるのが本当であろう。

★『水戸黄門 血刃の巻』(1935=昭和10年 日活京都)
平成22年2月6日 山中貞雄監督特集(せんだいメディアテーク)にて初演
 監督/荒井良平
 脚本/山中貞雄
 原作/大仏次郎
 出演/大河内伝次郎、市川百々之助、沢村国太郎、山本礼三郎
 コメント/現代で上映される理由としては「山中貞雄の脚本である」というのが一番の理由であろう作品。マツダ映画社版と、フィルムセンター版と二系統あって、マツダ映画社版のほうが尺が長い。大河内が光圀と立花甚三の一人二役を好演している。封切り時はサウンド版だったようだ。

★『建国史 尊王攘夷』(1927=昭和2年 日活太秦)
平成22年7月25日 阿佐ヶ谷あるぽらんキネマ劇場Vol.39にて初演
 監督/池田富保
 助監督/渡辺邦男
 出演/大河内伝次郎、山本嘉一、岡田時彦、新妻四郎、南光明、小杉勇、酒井米子
 コメント/まさに日活オールスタ映画。岡田時彦や小杉勇が時代劇に出ているだけで、総動員だなぁと思わされる。余談であるが新妻四郎氏のお孫さんとは軽く知り合い。映画史に大きく取り上げられる方ではないですが、巨躯かつ髭という貴重なバイプレイヤーであります。はい、皆さん新妻四郎に注目。

★『錦絵江戸姿 旗本と町奴』(1939=昭和14年 新興キネマ京都)
平成22年6月25日 第一回無声映画上映会(赤坂区民ホール)にて初演
 監督/森一生
 出演/市川右太衛門、雲井八重子、浅香新八郎
 コメント/制作年代を御覧頂ければ分かるが本来はトーキーである。しかし現在は音声情報が再生不能なのだ。というのもトーキーを両目16mmプリントに焼いてしまった為、サウンドトラックが穴ぼこだらけ…。なぜそんな事になってしまったのか。オリジナルがどこかにあれば良いのですが。多分もう演らない。

★『血煙荒神山』(1929=昭和4年 日活太秦)
平成22年5月16日 阿佐ヶ谷あるぽらんキネマ劇場Vol.38にて初演
 監督/辻吉郎
 出演/大河内伝次郎、高勢実、寺島貢、久米譲、梅村蓉子、酒井米子
 コメント/チャンバラシーンで転げまわって大河内が大怪我したという作品。キネ旬の批評では散々に書かれているけれど、人気が有ったようで16mm、9,5mmのプリントは複数現存しているし、映画説明のレコードも多い。キモイ役をやらせれば天下一品の高勢実が普通の悪役で、印象がとても薄いのも面白い。

★『十字路』(1928=昭和3年 衣笠映画聯盟=松竹京都)
平成22年8月28日 スタジオワルハラ(奈良)にて初演
 監督/衣笠貞之助
 撮影/杉山公平
 出演/千早晶子、阪東寿之助、相馬一平(高勢実)
 コメント/『狂った一頁』に続く衣笠映画聯盟の作品で、これまた日本映画史に燦然と輝く作品である。『狂った一頁』があんまりにも分からない作品だったので、もう少し筋を意識した作品になっている。だからといってお涙頂戴の姉弟モノとして説明すれば台無しな作品と肝に銘じておかねばならない。高勢実の気持悪さは凄い!

★『敵違い』(1929=昭和4年 大阪シネマ倶楽部)
平成22年8月29日 第5回 映画の復元と保存に関するワークショップ2010(京都府京都文化博物館)にて初演
 主演/田村八洲男
 コメント/私が個人的に所蔵する9,5mmプリントの中にあったアマチュア製作の時代劇。なので大阪シネマ倶楽部という団体がどんな組織だったのか、田村八洲男なる人物が何者なのか全て不明。ついでに言うとヒロインみたいな人が出てくるのだが凄くブスとても個性的な顔をしている。ひょっとしたら女形かもしれない。

★『弥次喜多 盗難の巻』(昭和4年頃 大阪シネマ倶楽部)
平成22年8月29日 第5回 映画の復元と保存に関するワークショップ2010(京都府京都文化博物館)にて初演
 主演/田村八洲男
 コメント/これまた大阪シネマ商会の作品。『敵違い』はユルい作品だが、本作はもっとユルい。時代劇なのに、背後をうろちょろしている洋服を着ている人が写り込んでしまっている。さらにカメラ2台で撮影しているのだが、画面にもう1人の撮影者がばっちり写り込んでいる。今だからこそ、アマチュア映画祭みたいなイベントに出してやりたい作品。

★『忠魂義烈 実録忠臣蔵』
平成22年11月14日 赤坂区民ホールにて初演
 監督/牧野省三
 出演/マキノオールスター
 コメント/日本のグリフィスこと牧野省三が一世一代の作品、となるはずだった作品。撮影が終わり編集中のフィルムに火が付き省三が望んだ作品とはならなかった。日本映画史に関わる者であれば誰でも知っているエピソードでありますね。あと初演日を書いてはいるが、師匠の台本そのままなので私の初演と言えるかは正直微妙。

『斬人斬馬剣』
平成24年4月28日 巨匠たちのサイレント映画時代Ⅱ (神保町シアター)にて初演

『諧謔三浪士』
平成24年4月28日 巨匠たちのサイレント映画時代Ⅱ (神保町シアター)にて初演

『荒木又右衛門』
平成23年11月20日 第42回あるぽらんキネマ劇場(あるぽらん'89)にて初演

『黒手組助六』
2013年2月23日 Kataoka Ichiro SAYONARA Performance at University of Michiganにて初演

『霧隠才蔵』
2013年2月23日 Kataoka Ichiro SAYONARA Performance at University of Michiganにて初演

『忠次旅日記』
平成25年5月5日 巨匠たちのサイレント映画時代3 at 神保町シアター

『忠臣蔵』

『長恨』

『美丈夫 後篇』

『武士道 Bushido : Das Eiserne Gesetz』

『戦国時代』

『雄呂血』


●アニメ(漫画映画)

★『太郎さんの汽車』(1929=昭和4年 横浜シネマ商会)
 演出・作画/村田安司
 脚本・原案/青地忠三
 コメント/私が16mmで所蔵している。その為にしょっちゅう演る。それでもってそれなりにウケる。構成が実写→アニメ→実写になっているのも珍しく、かつ楽しい。冒頭実写部で出てくるお父さん役の人は村田安司御本人ではないかと話題になった事がある。とすれば動く村田安司の貴重な記録でもある。

★『のらくろ二等兵』(1933=昭和8年 横浜シネマ商会)
 作画/村田安司
 脚本/青地忠三
 原案/田川水泡
 コメント/日本の軍国主義を背景に生み出されたキャラクターや物語は数多いが、それらのなかで唯一今日まで命脈を保っているのがのらくろではないだろうか。他のキャラクターが勇敢一辺倒なのに対して、のらくろには寂しさがある。これが最大の差だろうと思う。私が小学生の時に『のらくろクン』てアニメがありましたっけ。

★『のらくろ伍長』(1934=昭和9年 横浜シネマ商会)
 作画・演出/村田安司
 脚本/青地忠三
 原案/田川水泡
 コメント/二等兵が少し出世して伍長になったのらくろ君の話。ラストシーンにおける、のらくろの哀愁すら漂う背中は、原作の田川水泡をして感心せしめた名場面。その田川先生が晩年期に描いた、のらくろが観光地を訪ねる絵の絵葉書を持っているが、これまた物静かで素晴らしい。

★『一寸法師 ちび助物語』(1935=昭和10年 旭物産合資会社映画部)
東京キネマ倶楽部にて初演
 演出・作画/瀬尾光世
 コメント/初めてギャラを貰って弁士をやったのがこの作品。あの時の緊張は今でも覚えている。ストーリー自体は一寸法師そのままなのだけれど、鬼退治でマッチを投げつけて攻撃したり、スタンプで分身の術を使ったりと映画として見せる工夫が素晴らしい。愛着のある作品。

★『日本一の桃太郎』(1928=昭和3年 タカマサ映画社)
東京キネマクラブにて初演
 作画/山本早苗
 コメント/日本アニメ黎明期の作品。実写映画が芝居を写し取る所から始まったように、アニメは昔話を頻繁に取り上げながら発達していった。たわいもない作品かもしれないが、アニメが進化してゆく過程を示す貴重なる一編。山崎バニラにやらせると、こういうのはべら棒に上手い。

★『日の丸太郎 武者修行の巻』(1936=昭和11年 三幸商会映画部)
 作画・撮影/鈴木宏昌
 コメント/作画と撮影が同一人物という事は、ほぼ一人で撮った映画なのだろう。ご苦労様です。一見ただの侍小僧の話なのだが、よくよく見ていると主人公が日の丸で、敵役が大熊大八というネーミングから社会情勢が透けてくる。松田春翠と牧野周一両師の録音がある。なぜこんな小品の録音を二人ともしているのか、実に不思議。

★『濡れた花びら』(『Pepper the Pup』1931年 Kinex Studios)
平成17年2月24日 第559回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 監督/John W Burton
脚本/Joseph Damico
コメント/つい最近まで忘れられたアニメスタジオと呼ばれていたKinexの作品だが2010年4月にDVDが発売されて陽の目を見たようだ。基本的にトーキーアニメなので別段弁士が語る必要はない。ちなみに『濡れた花びら』というタイトルはマツダ映画社が付けたもの。ピンク映画みてぇだ、とか思っていない。いないったら。

★『大当たり空の円タク』(1932=昭和7年 協力映画社)
平成18年3月26日 東京国際アニメフェア2006(東京ビックサイト)にて初演
 演出/加藤禎三
 コメント/無声映画時代に盛んに作られた、西暦2000年頃にはこんな生活になっているだろう、という予想を踏まえた作品の内のひとつ。これらを観ていて思うのは、当時の人々が夢想した未来に現在(2010年)は程遠いということ。人間はついに楽園へは到達し得ないのかもしれない。

★『居酒屋の一夜』(1936=昭和11年 横浜シネマ商会)
平成18年3月26日 東京国際アニメフェア2006(東京ビックサイト)にて初演
 演出・作画/村田安司
 原作/今順太
 作曲/古賀政男
 コメント/制作時はサウンド版だったのか、それともレコード同調版だったのか、とにかく作曲に古賀政男がクレジットされている。私はどんな曲が付されているのか聴いた事はない。原作は、応募総数357篇の中から選ばれたストーリーだそうである。村田安司の横浜シネマ商会における最後の作品でもあるとか。

★『空の桃太郎』(1931=昭和6年 横浜シネマ商会)
平成18年3月26日 東京国際アニメフェア2006(東京ビックサイト)にて初演
 作画・演出/村田安司
 脚本/青地忠三
 コメント/桃太郎が飛行機に乗って荒鷲を退治する話なのだが、いかんせん飛行機の空中戦メインだと桃太郎でなくても構わないのではないかという疑念を払拭しきれない。んでもって犬、猿、雉のお供もたいして役に立たない。しかしながら村田安司が描く荒鷲の見事さは一見の価値あり。
 
★『塙団右衛門』(1935=昭和10年 日本マンガフィルム研究所)
 監督・原作/魔須多和弘
 作画監督/片岡芳太郎
 作曲/西垣鉄雄
 コメント/どうやらサイレント版とトーキー版両方で制作された作品らしい。塙団右衛門という人は実在していて、本名を塙直之というらしい。勇将としてその名を残しているが、酒癖が悪くてあんまり重用されなかったらしい。今も昔も世間は酔っ払いに厳しいらしい。

★『おい等の野球』(1930=昭和5年 横浜シネマ商会)
平成18年1月26日 第579回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 演出・作画/村田安司
 脚本・原案/青地忠三
 コメント/狸と兎が野球で勝負する話。「かちかち山」を原典にしているのは予想がつくと思います。原話では悪役の狸ですが、本作は明らかに狸に肩入れして作られている。そもそも大抵の昔話で狸は愛嬌があるのに、かちかち山だけは婆ァ汁を作るという猟奇殺人に及ぶ。よっぽど腹に据えかねる事があったのだろう。

★『無敵凹平 怪賊退治の巻』(1933=昭和8年 家庭映写機(株) )
平成22年5月2日 昭和の懐かしい映像を活動弁士で楽しむ会(彩の国ビジュアルプラザ)にて初演
 コメント/レフシーという紙フィルム映写機用の作品。内容は凹平が悪者をやっつけるだけという他愛ないものだけれど、こんな貴重な作品を演れたというだけで僥倖以外の何物でもない。初期のアニメ、そして小型映画の姿を偲ばせる佳作。

★『あばれキカンシャ』(1933=昭和8年 家庭映写機(株) )
平成22年5月2日 昭和の懐かしい映像を活動弁士で楽しむ会(彩の国ビジュアルプラザ)にて初演
 コメント/こちらもレフシーの作品。機関車がウネウネ動いて大暴れする。それだけ。あまりの何もなさにびっくりする。ちなみにフィルムを所蔵していた方の思い出曰く、内容よりも映写機が熱かったのを覚えているとの事。これもまた楽しいエピソード。この紙フィルムは日本オリジナルですぞ。

★『かうもり』(1931=昭和6年 横浜シネマ商会)
平成22年7月4日森下文化センターにて初演
 演出・作画/村田安司
 コメント/こうもりはなぜ夜に活動するのでしょう?って昔話あるじゃないですか、あの話です。作画はお馴染み村田安司でこうもりの空を飛ぶ浮遊感がなんともたまらずいい出来の作品なのだ。日和見主義はやっぱり今も昔もあんまり良くは思われないらしいです。自分の意見をきちんと言える大人になりましょうね。

★『カチカチ山』(昭和初期 家庭トーキー製作所)
平成23年5月1日 昭和の懐かしい映像を活動弁士で楽しむ会(彩の国ビジュアルプラザ)にて初演
 コメント/埼玉公演のお楽しみ、紙フィルムをデジタルスキャンした物を演らせて頂きました。本作はなんと上下二巻の、紙フィルム作品としては超大作なんですな。柔らかい色彩も素敵でした。本来なら壁か襖の白い所に映すのが限界だったろう本作を数百人と見るたのしさったらないです。

★『スタコラさっちゃん大手柄の巻』(昭和初期 家庭映写機(株))
平成23年5月1日 昭和の懐かしい映像を活動弁士で楽しむ会(彩の国ビジュアルプラザ)にて初演
 コメント/これまた紙フィルム作品です。何となく街頭紙芝居の漫画物を髣髴とさせる作品であります。他愛ないといえばそれまでなんだけど、こういう味わいの子供向け作品がもっとあっても良いとは思う。本作と『カチカチ山』は松本夏樹先生からの寄贈との事。

★『チャップリンの手品』(詳細不明)
平成23年2月27日 あるぽらんキネマ劇場(あるぽらん’89)にて初演
 コメント/日本で作られたチャップリンをモチーフにしたアニメ。わずか30秒で終わってしまいますが愛嬌があって楽しい作品。大阪芸術大学玩具フィルムプロジェクトによって復元されました。YouTubeに上げてありますので、よろしければ。

『天狗退治』
2012年12月16日 Film Mutations at Zagrebにて初演

『Futuritzy』
2012年9月12日 Mark Kligerman's Animation Class at University of Michiganにて初演

『塙凹内名刀之巻』あるいは『なまくら刀』

『浦島太郎』

『ハトとアリ』

『ライオンとネズミ』

『猿正宗』

『瘤取り』

●記録・ニュース映画
★『名古屋風景』
平成17年4月21日 第561回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 コメント/昭和初期に名古屋で撮られた映像。熱田神宮だとか名古屋城が出てくる。こういう記録映像は調べ物が大変だが私は好きだ。昔はニュース映像は新人弁士がやったもんだそうだ。現在の若手で記録映像の弁士から始めて勉強しているのは私だけである。なにをかいわんや。

★『関東大震災実写』
東京キネマクラブにて初演
 コメント/なんでも当時東京にいたアメリカ人が車の中から隠し撮りした映像との事。こんな大惨事の直後にカメラを回していたら、日本人に袋叩きに遭うと思ったのでしょう。何とも言えず生々しい光景が広がっていて、かえって乾いた印象を受ける作品。

★『日本精神』
平成14年2月16日 東京キネマクラブにて初演
 コメント/西欧列強が日本を侵略しようとしているが、我々は日本精神を持ってこれを迎え撃とう!みたいな作品だったと記憶している。ただし妙にSFチックな光景から始まっており、今日の目から見ると却って西洋史観に飲み込まれているのは君たちではないか?と言って差し上げたくなったりもした。これは珍品デスゾ。

★『ベルリンオリンピックの記録』(1936年)
平成16年8月30日 第553回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 コメント/伯林五輪の記録映像といえばレニ・リーフェンシュタールの『民族の祭典』『美の祭典』2部作が決定版でありますが、こちらは日本人が撮った記録映像。日本人が撮ったくせにマラソンでは村社選手がちゃんと映ってなかったりと若干残念な映像。「前畑がんばれ」の前畑秀子選手の雄姿は見られます。ああ安心。

★『風景日本』
平成16年11月25日 第556回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 コメント/昭和初期の観光ガイドといえる映像。華厳の瀧、上高地、狩勝峠、十和田湖畔、木曽川、雲仙、別府温泉、室戸岬の各所が紹介されています。海外公演でサービス上映したらウケるかもしれない。日本全国廻っている訳で、地味に大作なんじゃないかと思う。

★『相撲の妙技』(1937=昭和12年)
東京キネマクラブにて初演
 監督/鳴戸政治
 コメント/相撲の技をアレコレ解説してくれる映像なのですね。かの大横綱・双葉山が出てくるのも貴重な映像でありますね。つっぱり、押し切り、寄りきり、手四つ、掬い投げ、首投げ、上手投げ、下手投げ、なんて技が紹介されています。

★『ラジオ風景』(1933~5=昭和8~10年頃)
平成16年6月24日 第551回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 コメント/NHK名古屋放送局の放送風景が収められた記録映画。映像が無く音声だけのメディアであるラジオの魅力を、音声が無く映像だけのメディアである無声映画で伝えようとする試行錯誤が何とも居えず楽しい珍品。アタシは好きで何度か演っている。

★『日露戦争実写』
平成16年4月16日 第549回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 コメント/輸入されて新奇な見世物として人気を博した映画が、ボツボツ庶民に飽きられてきた時に勃発した日露戦争。その記録映像で映画は再度大人気になったのです。乃木大将とステッセルの会見なんかが映されていて、いまでもテレビの歴史番組に時々使われます。西村小楽天先生の真似をして説明した事がある。

★『大相撲』(1940=昭和15年)
平成18年1月26日 第579回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 コメント/昭和15年の初場所の記録です。この時代はもうトーキー化して久しいのですが、こういった記録映像はサイレント16mmで撮影される事も度々あったようです。双葉山、五ツ島、照国、出羽湊、綾昇、羽黒山、安芸の海、名寄岩、前田山、男女ノ川が出ている。最後の周防洋の弓取りが圧巻。

★『フランス初期作品集』
平成18年7月26日 第576回無声映画鑑賞会・第2回澤登翠一門会(門仲天井ホール)にて初演
 コメント/いわゆるリュミエール作品集の一部に解説字幕が付された物。ここから映画が始まったのだと感慨深くなりますな。リュミエールは写真技師だったために、既に映像としての構図がしっかりしているのが見所です。ただ正面から撮ってる訳じゃないんだな。あとは撮られてる人達がカメラ目線にならないのも印象的。

★『嗚呼山中貞雄』
平成19年6月28日 第587回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 コメント/天才監督山中貞雄を偲んで大師匠松田春翠が現存するフィルムやスチール写真を構成して作った短編。松田春翠って方はこういうのをまとめる才能が大変有った人で、本作も中々見やすいのである。にしてもまともに山中貞雄作品のフィルムが残っていない不幸よ。だから戦争はやっちゃイカン。

★『噫牧野省三先生』(1929=昭和4年 マキノプロダクション)
平成20年10月30日 第603回無声映画鑑賞会(門仲天井ホール)にて初演
 コメント/日本映画の父、東洋のグリフィスと賞される牧野省三葬儀の模様が写されている。ある意味このフィルムは初期日本映画の終焉を象徴している。粛々とした空気感までが捉えられており、流石マキノの手になる葬儀実写であると唸らされるのです。

★『六甲登山』
平成22年8月29日 第5回 映画の復元と保存に関するワークショップ2010(京都府京都文化博物館)にて初演
 コメント/アタシがみっけてきた9,5mmのなかに含まれていたホームムービー。昭和初期に京阪地域で暮らしていたお金持ち一家のものと思われます。文ちゃんという子供が撮影されたフィルムが何本もありまして、いつか全部見てみたいものです。

★『紅葉狩』(1899=明治23年)
平成23年6月11日 第2回 地域で残そう映画史料(本郷中央協会)にて初演
 撮影/柴田常吉
 出演/九代目市川團十郎、五代目尾上菊五郎、六代目尾上菊五郎
 コメント/現存する日本最古の映画。2009年に本作オリジナルポジフィルムに対して重要文化財指定がなされた。これは日本映画初の快挙である。というか2009年になってようやく国が映画フィルムを文化財として認めた訳で、これからの道のりをどうやって歩んでゆくかが問題なのだ。

★『摂政宮殿下活動写真展覧会御台覧実況』(1921=大正10年)
平成23年6月11日 第2回 地域で残そう映画史料(本郷中央教会)にて初演
 出演/摂政宮殿下 外
 コメント/摂政宮殿下というは、後の昭和天皇。さすがにこの作品を説明するに当たってはおちゃらけた事を言う訳にもゆかず、少々緊張しましたよ。変な事を言って、そちら方面の方からブスリ、なんて嫌だもんねぇ。極めて良い状態でプリントが残っていた(米国に保管されていた)ためにウツクシイ映像で観賞できる。

★『史劇 楠公決別』(1921=大正10年)
平成23年6月11日 第2回 地域で残そう映画史料(本郷中央教会)にて初演
 出演/尾上松之助
 コメント/『摂政宮殿下活動写真展覧会御台覧実況』と同時に撮影されたフィルム。尾上松之助が、昭和天皇の前で楠正成を演じているという、そりゃもう右翼は起立して見なきゃならんような作品である。同じ場面が2度繰り返されるため、台本制作は困難を極めた(大げさ)。

●中国無声映画

★『漁光曲』(1934年 聯華影業公司)
平成17年9月11日 あるぽらんキネマ劇場(あるぽらん’89)にて初演
 監督・脚本/蔡楚生
 主題歌作曲/聶耳
 出演/王人美、羅朋、袁叢美、韓蘭根
 コメント/私が初めて演った中国映画である。そして中国映画としては初めて国際的に認められた(モスクワ国際映画祭)で賞を獲得した作品でもある。貧しい中で生きる人々を描くと、中国映画というのはちょっと凄いのでありまして、本作なぞは無声映画ファンなら食わず嫌いをせずに見て頂きたい作品なのです。

★『神女(女神)』(1934年 聯華影業公司)
 監督・脚本/呉永剛
 出演/阮玲玉
 コメント/私もが最も愛する女優といえば阮玲玉なんである。サイレント映画期において、誇り高き社会的弱者を演じさせてこの人ほど達者な女優はそうそういまいと思う。本作を上映している時に停電があって一時中断したのも今となっては懐かしき思い出。

★『小玩意(おもちゃ)』(1933年 聯華影業公司)
 平成18年5月 あるぽらんキネマ劇場にて初演
 監督・脚本/孫瑜
 出演/阮玲玉、袁叢美、黎莉莉
 コメント/おそらくは中国の無声映画を代表する作品であろう本作を語れた事は私にとってはとても重要な事なのです。ラストに阮玲玉演じる葉ねえさんの魂の絶叫があるのです。ここがサイレント映画の肝なのです。無音だからこそ叫びが聞こえるのです。見る機会はなかなかないかも知れません。もしチャンスがあったら是非!

『天倫』
平成18年8月6日 あるぽらんキネマ劇場Vol.22(あるぽらん’89)にて初演
『労工之愛情(八百屋の恋)』
平成18年8月6日 あるぽらんキネマ劇場Vol.22(あるぽらん’89)にて初演
『桃花泣血記』
『大路(大いなる路』
平成19年3月11日 あるぽらんキネマ劇場Vol.23(あるぽらん’89)にて初演 
『新女性』
平成19年4月28日 あるぽらんキネマ劇場Vol.24(あるぽらん’89)にて初演
『春蚕』
平成19年6月10日 あるぽらんキネマ劇場Vol.24(あるぽらん’89)にて初演
『国風』
平成19年10月7日 あるぽらんキネマ劇場(あるぽらん’89)にて初演
『銀漢双星』
平成20年2月3日 あるぽらんキネマ劇場Vol.30(あるぽらん’89)にて初演
『火山情血』
『西廂記』
平成20年6月 あるぽらんキネマ劇場にて初演
『野ばら』
平成20年8月10日  あるぽらんキネマ劇場Vol.33(あるぽらん’89)にて初演
『天明』
平成20年10月5日 あるぽらんキネマ劇場Vol.34(あるぽらん’89)にて初演
『南国之春』

●ポルノ無声映画

★『監督と女優』(1920年代・アメリカ?)
平成17年6月11日 弁士のいるトーキー(六本木・Luna si Soare)にて初演
 詳細不明作品
 コメント/16mmフィルムで持ってる。なので当然ムシューセイ。80年以上前の男性陣も観たいのは局部の抜き差しであったのです。絡みの場面のパーフォレーションだけが痛んでいるのも愛おしいフィルムである。東京キネマ倶楽部で若林美保姐さんと共演したのもこの作品。役に立ってるんだね、こいつってば。

『髪を梳く少女(Combing her hair)』(1905)

『お針子の工房にて(L'atelier faiminette)』(1921)

『修道院のアボット・ビット氏(Mr. Abbott Bitt at convent )』(1925)

『スパンキングの学校(La fesseé à l'école)』(1925)

『銃士レストランをゆく(Mousquetaire au restaurant)』(1920)

『のぞき(La voyeuse)』(1924)

『蝶々令嬢(Miss Butterfly)』(1925)

『アジュノールたつ(Agenor fait un levage)』(1925)

『祝日のおつとめ(Homework)』(1920)

『お茶の時間?(Shcure du thé....?)』(1925)

『マッサージ(Massages)』(1930)

『埋蔵金の行方(Buried treasure)』(1925)

●新無声映画
『幕末渡世異聞 月太郎流れ雲』(2004)
平成16年9月 アトリエ無現にて初演
『SHI-KI』(2000)
平成20年6月27日 第9回門天若手寄席(門仲天井ホール)にて初演
『Life Story』(2004)
平成20年6月27日 第9回門天若手寄席(門仲天井ホール)にて初演
『わらじ片っぽ』(1976)
『Kni-Train』(2009)
平成21年10月3日 糸と言葉を編む夕べ(ヤマナシヘムスロイド・イルバサロン)にて初演
『谷根千小僧』(2010)
平成22年6月10日 宝井琴柑二ツ目昇進記念講談会(戸野廣浩司記念劇場)にて初演
『谷中のこもり唄』
平成22年10月24日 シネマぶれんど終演後(戸野廣浩司記念劇場)に収録
『愛の急展開』(2013)
平成25年9月24日 ~やたみほフィルム・マフラー展2013~(ウタカタカフェ)にて初演
『憂国』
『黒い森』
『無敵三剣士』
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kaori
明けましておめでとうございます!!
昨年は、和楽器でアジアでお世話になりました。ありがとうございます。
今年も片岡さんが、ご活躍されることをお祈りしております。
2010/01/05 11:29* URL* [ EDIT]












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まとめ【片岡一郎の演目】
 ☆最初に ブログの日付機能マジックで常にこの記事が先頭になるようにしてみました。ブログは非日常的 まっとめBLOG速報[2012/11/23 01:10]