片岡一郎の演目

 自分がこれまでに演った演目をドドンと紹介します。台本を無くしたりしない限りはこれで全部のはずです。随時追加の予定なので総数は書きません。いずれは制作年代や監督・主演、一言コメントなぞ追加したいと思っています。

 このタイトルリストを誰かが見て、私の存在に気が付き、そして仕事が舞い込み、さらには有名になって、お金持ちになって、偉くなる、という青写真を描いております。世界征服はまず町内から始めなければなりません。ココロの親分も言ってます。

 そんな訳で長いです。データもありませんから、専門の方以外は全く意味のないリストです。もっとも専門の方だって大して映画の事を知りゃあしないのです。俺もだけど。

 そうそう、私が個人的に所蔵している活弁(正しくは映画説明)のSPレコードはエクセルでリストがあります。これまた随時増えているので完全版ではありませんが、とにかくあるのです。見たいという方は何か連絡頂戴。 ●洋画

★『カリガリ博士』(『The Cabinet of Dr. Caligari Das』1919・独)
 監督/ロベルト・ヴィーネ 
 原作・脚色/カール・マイヤー、ハンス・ヤノウィッツ
 出演/ヴェルナー・クラウス、コンラート・ファイト、リル・ダゴファー
 コメント/かの徳川夢声先生の十八番であります。世界映画史上でも重要な作品。表現主義ってヤツだね。某テレビ番組では本作をもってホラー映画の元祖としてました。テレビなんてその程度。

★『死滅の谷』(『Between Two Worlds Der Mude Tod』1921・独)
 監督/フリッツ・ラング
 脚本/フリッツ・ラング、テア・フォン・ハルボウ
 出演/エドゥアルト・フォン・ヴィンターシュタイン、リル・ダゴファー
 コメント/死神と一組の男女を軸にしたオムニバス仕立ての作品。仕立てといってもそこはラング、完成度は素晴らしい。廉価版DVDでも出てるそうです。坂本頼光、桜井麻美とリレーで演ったのも懐かしき思い出。柳下美恵さんはこの作品が大好きとか。

★『巨人ゴーレム』(『The Golem And How It Came Into This World of Ours Der Golem』1920・独)
 監督、原作、脚色/パウル・ヴェゲナー
 出演/アルバート・シュタインリュック、リダ・サルモノヴァ、パウル・ヴェゲナー
 コメント/怖くない怪奇物が好きな私にはもってこいの作品。NFCで観た染色版は美しゅうございました。パウル・ヴェゲナー演ずるゴーレムが片桐はいりに見えてしまうのが唯一の難点。

★『吸血鬼ノスフェラトゥ』(『Nosferatu, eine Symphonie des Grauens』1922・独)
 監督/F.W.ムルナウ
 原作/ブラム・ストーカー
 出演/マックス・シュレック、グスタフ・フォン・ヴァンゲンハイム
 コメント/原作がブラム・ストーカーですが、権利関係をちゃんとやらなかった為に『ドラキュラ』の名前を使う事が出来なかったオチャメな作品。自分の棺を自分で抱えて歩くノスフェラトゥ(ドラキュラ)がこれまたオチャメな作品。我が師匠澤登翠にとってのフェイバリットムービー。

★『火の玉レポーター』あるいは『悪魔の記者』(『Der Teufelsreporter』1929・墺)
 監督/エルンスト・レムレ
 脚本/ビリー・ワイルダー
 出演/エディ・ポロ
 コメント/連続活劇の大スターエディ・ポロ主演にして若き日のビリー・ワイルダーが脚本なるも完璧なまでのB級映画。インタビュアーが晩年のワイルダーに対してこの作品の事を話題に出しただけで烈火の如く怒ったという愉快なエピソード付。笑いながら観るヨロシ。

★『シーク』(『THE SHEIK』1921・米)
 監督/ジョージ・メルフォード
 主演/ルドルフ・ヴァレンチノ
 コメント/ザッツ・ハーレクイーンロマンな作品。ヴァレンチノの人気もあいまって日米でヒットした作品。女性はやっぱり異国の王子様にさらわれる事を望んでいるのだろうかと真剣に考えたくなります。いかがでしょうか、世の殿方諸君。

★『ファーストマン』
 主演/ダグラス・フェアバンクス
 コメント/パテベビー短縮版で所有。活劇スターダグラス・フェアバンクス主演による現代劇。ということは彼にとっての初期作品であるのは間違いないのです。しかしながらフィルムグラフィーをみても該当作はなし。改題作かしらん?

★『月世界旅行』(『Le Voyage dans la Lune』1902・仏)
 監督、主演/ジョルジュ・メリエス
 コメント/SF映画の嚆矢として極めて重要な作品。宇宙ロケットが月の顔面に突き刺さる映像はCMにも利用されたことがあるため結構多くの人が知っている。単純な物語だけれど観れば観るほど味の出るスルメイカのような作品。

★『極地探検』あるいは『極地征服』(『A la conquete du pole』1911・仏)
 監督、主演/ジョルジュ・メリエス
 コメント/『月世界旅行』から10年、メリエスはまだ同じ映画を撮っていた事実が分かってしまう可笑しくも悲しい作品。面白いんだけどね。立川らく次さんがタイトルだけ聞いて「いやらしい映画ですか?」と言っていた。落語家って凄いなぁ、と思った瞬間。

★『大列車強盗』(『The Great Train Robbery』1903・米)
 監督/エドウィン・S・ポーター
 コメント/西部劇の元祖と言われる作品。被写体に向けてカメラを据えっ放しが当たり前だった時代にパンの技術を使った大変な革新的映画。知識を持って臨むと無闇に感動する映画の代表作と言えましょう。大列車を強盗した話なのか、列車を狙った大強盗の話なのかは不明。アメリカ国立フィルム登録簿の保存対象に選ばれているそうです。

★『争闘の熱血 第6篇』(『The Fighting Blood』1923・米)
 監督/マル・セント・クレア
 主演/ジョージ・オハラ
 コメント/いわゆる連続活劇です。でもこの一篇しか演ってないので僕にとっては連続活劇ではありません。「ファイティング・ブラッド」を『争闘の熱血』とはよく訳したものです。連続活劇は今日のテレビドラマの原型ですな。

★『銀界縦走』(『Abenteuer im Engadin』1932・独)
 監督/マックス・オバル
 主演/ワルター・リムル、ギュッチ・ランチナー
 コメント/年代を見て頂ければ分るようにトーキーです。字幕技術の無い時代にはトーキーを無理矢理弁士が語っていた訳ですね。今日これをやると演者も観客もイマイチという割りに合わない上演形態です。スキーコメディというジャンルとしては相当古い作品かしら?

★『ミレーの晩鐘』(『The Angelus』1926?・米?)
 コメント/細かい事がよく解らない作品です。年代も多分これかな?って感じです。「ミレーの晩鐘」をテーマにした作品は何本かあるそうですが、その内の一本。「晩鐘」はこんな風にして描かれたんだろうな〜ってな感じで作られたストーリーです。「欽ちゃんの仮装大賞みたい」とはある人の談。

★『世界の心』(『Heart of the World』1918・米)
 監督/D・W・グリフィス
 主演/リリアン・ギッシュ
 コメント/戦意高揚だか反戦だか解りづらい映画。その辺の矛盾を意識の外に置いて堂々と大作を拵えてしまえるのがグリフィスの凄さといえるかもしれない。オリジナルでは染色が美しかったとか。リレーで演った作品。

★『眠るパリ』(『PARIS QUI DORT』あるいは『THE CRAZY RAY』1923・仏)
 監督/ルネ・クレール
 主演/アンリ・ロラン 他
 コメント/ルネ・クレールの第一回監督作品。深刻なのかコメディなのか、人によって解釈が大いに変わるであろう作品ですが、澤登一門はコメディ調で演っております。SFの古典ともいうべき内容ですが、残念ながら日本では短縮版が主に流通しています。リゼットって何者?

★『散り行く花』(『Broken Blossoms』1919・米)
 監督/D・W・グリフィス
 主演/リリアン・ギッシュ、リチャード・バーセルメス
 コメント/私が人生で初めて弁士付きでみた無声映画。これさえ観なけりゃ私はまともな人生を歩んでいたに違いない。グリフィスにとってもリリアン・ギッシュにとっても代表作といって差し支えないであろう作品。映画史にも残るし私史(わたくし)にも残る作品。

『王宮のロマンス』

●洋画 喜劇
★『チャップリンの冒険』(『The Adventurer』1917・米)
 監督/チャールズ・チャップリン
 主演/チャールズ・チャップリン、エドナ・パーヴィアンス、エリック・キャンベル
 コメント/近年有名になったチャップリンの日本人秘書・高野虎市氏の出演されたトリビアな作品。誠に良く出来たスラップスティックコメディで弁士はあんまりし喋る事がない。その割りにはウケる、ような気がする。

★『醜女の深情け』(『TILLIE'S PUNCTURED ROMANCCE』1914・米)
 監督/マック・セネット
 主演/マリー・ドレスラー、チャールズ・チャップリン、メーベル・ノーマンド
 コメント/当時としては超大作のコメディ映画。それだけにやや冗長な印象もありますが、ポイントポイントでは面白いです。以前演った時には5割アドリブでした。もう同じようにはできません。山野一郎先生の説明が録音された『チャップリンの百万長者』という改題バージョンもあるとか。

★『チャップリンの霊泉』(『The Cure』1917・米)
 監督/チャールズ・チャップリン
 主演/チャールズ・チャップリン
 コメント/素人時分に師匠のを観て「面白いなぁ」と思った作品。後に「あのギャグ面白かったです」と伝えたら「アドリブだから〜」と軽くいなされました。思い入れってそんなもの。チャップリンよりも脇役が印象的な短編喜劇です。

★『チャップリンの替玉』あるいは『チャップリンのエスカレーター』(『The Floorwalker』1916・米)
 監督/チャールズ・チャップリン
 主演/チャールズ・チャップリン
 コメント/たしか安曇野で演ったのが初演。一人ゲラの子供が居て大いに助かったのでした。別題の「エスカレーター」というのが見事な題名でして、観終わったあとの印象はエレベーターでドタバタしてたって感じです。筋を理解するには2〜3回観た方が良いかも。

★『チャップリンの大酔』あるいは『午前一時』(『One A.M.』1916・米)
 監督/チャールズ・チャップリン
 主演/チャールズ・チャップリン
 コメント/チャップリンのパントマイム芸をたっぷり堪能できる作品であり、弁士がどうにもこうにも喋りようがない作品。そんならやらなきゃ良さそうなモノだが思わず手を出してしまった。映画として鑑賞するよりもお酒を飲みながらBGVとして観たりするのが現代には合ってるかもしれません。

★『チャップリンのスケート』(『The Rink』1916・米)
 監督/チャールズ・チャップリン
 主演/チャールズ・チャップリン
 コメント/私が初めて語ったチャップリン物であり、師匠が初めて語った無声映画。将来有望な弁士はこの作品を大事にするのである。たまに見返すと面白い。『モダンタイムス』のスケートの原型が此処にある事は申すまでもない。器用な人だチャップリンてば。

★『チャップリンの消防夫』(『The Fireman』1916・米)
 監督/チャールズ・チャップリン
 主演/チャールズ・チャップリン
 コメント/数あるチャップリンの短編の中でも分り易い部類の作品。むかしの消防夫ってこんな風にしてたんだ、てな事も分るので一粒で二度オイシイ。『あるアメリカ消防夫の生活』(1903・米)と併せて観ると興味倍増。松田春翠、牧野周一両先生の録音がある。

★『キートンの警官騒動』(『Cops』1922・米)
 監督/バスター・キートン、エディ・クライン
 主演/バスター・キートン
 コメント/アメリカのコメディは警察官を馬鹿にするのが大好き。当然本作でも警官は知的な生物として描かれていない。膨大な数の警官は圧巻で、現在の短編映画では決して出来ないことの一つが「数で勝負」だという事に気付かされる。

★『キートンの探偵学入門』(『SHERLOCK JR.』1924・米)
 監督/バスター・キートン
 主演/バスター・キートン、キャサリン・マクガイア
 コメント/原題が付けもつけたり『SHERLOCK JR.』である。『ルパン三世』とか『金田一少年の事件簿』といった発想の先輩にあたる・・・かもしれない。初めて観た時も面白かったが、サイレント映画の見方が分ってくるとなお面白い。日本初公開時には『忍術キートン』という題名でした。

★『キートンの蒸気船』(『STEAMBOAT BILL JR.』1928・米)
 監督/バスター・キートン、チャールズ・F・ライスナー
 主演/バスター・キートン、アーネスト・トレンス、トム・ルイス
 コメント/キートンというのは非常にアクの強い役者で、それ故に強烈なファンも多いのだけれど、鑑賞後の印象が「キートン以外誰出てたっけ?」みたいになる事がある。それが本作では脇役が相当いい味が出ている。お父さん役のアーネスト・トレンスが◎。テアトル銀座で初演。

★『ロイドの巨人征服』(『Why Worry?』1924・米)
 監督/フレッド・ニューメイヤー、サム・テイラー
 主演/ハロルド・ロイド、ジョビナ・ラルストン、ジョン・エースン
 コメント/他人が演ってるのを観てもあんまり面白くなかったけど、自分で演ったら面白く感じた作品(要するにウケた)。トリックでも何でもなくジョン・エースンという巨人を配役した段階で成功が約束された作品ではあるけれど…。

★『キートンの白人酋長』もしくは『キートンの酋長』(『THE PALEFACE』1922・米)
 監督/バスター・キートン、エディ・クライン
 主演/バスター・キートン
 コメント/『キートンのはったり酋長』というタイトルもある。キートンは自分にネイティブアメリカンの血が流れていると思っていたそうで、彼らに親しみを感じていそうな。その親しみと、白人社会が前提として抱え込んでいる有色人種に対する差別意識がない交ぜになった作品。山野一郎先生の録音版がある。

『ローレル&ハーディ 危機一発』
『ローレル&ハーディ 山羊の失恋』
『ローレル&ハーディ 二人の水夫』
『ドタバタ撮影所』

●邦画 現代劇
『大学は出たけれど』
『和製喧嘩友達』
『落第はしたけれど』
『突貫小僧』
『争闘阿修羅街』
『翼の世界』
『弱虫天国』
『明け行く空』
『子宝騒動』
『虚栄は地獄』
『汗』
『天国その日帰り』
『折鶴お千』
『港の雨』
『君と別れて』
『狂った一頁』
『義人呉鳳』

●邦画 時代劇
『坂本竜馬』
『御誂治郎吉格子』
『血煙高田馬場』
『国定忠次』(赤城山から御用まで)
『月形半平太』
『鞍馬天狗』
『鞍馬天狗 恐怖時代』
『二宮金二郎』
『鴛鴦旅日記』
『開花異相』
『人生乱舞』
『旗本退屈男』
『槍供養』
『楠公父子 桜井の決別』
『弁天小僧』
『段七千断れ雲』
『続影法師』
『雷電』
『艶姿影法師』
『喧嘩安兵衛』
『宝の山に入る退屈男』
『人斬伊太郎』
『弥次喜多 尊王の巻』
『野狐三次』
『刺青判官』
『狂恋の女師匠』
『右門一番手柄 南蛮幽霊』
『黒手組助六』
『浪人街第二話 楽屋風呂』
『砂絵呪縛』
『怪談有馬猫』
『豪傑児雷也』
『赤垣源蔵』
『地雷火組』
『中山七里』
『浄魂』
『ごろん棒時代』
『與四郎大事を口外す』
『小雀峠』
『怒苦呂』
『国士無双』
『次郎長外伝 森の石松』
『乱闘の巷』
『喧嘩安兵衛』

●アニメ(漫画映画)
『太郎さんの汽車』
『のらくろ二等兵』
『のらくろ伍長』
『一寸法師 ちび助物語』
『日本一の桃太郎』
『日の丸太郎 武者修行の巻』
『濡れた花びら』
『大当たり空の円タク』
『居酒屋の一夜』
『空の桃太郎』
『塙団右衛門』
『おい等の野球』

●記録・ニュース映画
『名古屋風景』
『関東大震災実写』
『日本精神』
『ベルリンオリンピックの記録』
『風景日本』
『相撲の妙技』
『ラジオ風景』
『日露戦争実写』
『大相撲』
『フランス初期作品集』
『嗚呼山中貞雄』

●中国無声映画
『漁光曲』
『神女(女神)』
『小玩意(おもちゃ)』
『天倫』
『労工之愛情(八百屋の恋)』
『桃花泣血記』
『大路(大いなる路』
『新女性』
『春蚕』
『国風』
『銀漢双星』
『火山情血』
『西廂記』
『野ばら』

●ポルノ無声映画
『監督と女優』(1920年代・アメリカ?)

●新無声映画
『幕末渡世異聞 月太郎流れ雲』
『SHI-KI』(2000)
『Life Story』(2004)

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://kaitenkyugyou.blog87.fc2.com/tb.php/237-6a7a24eb

 BLOG TOP 

プロフィール

Author:片岡一郎
ご用命・その他
syoseibusi@yahoo.co.jp まで

公演情報
●第602回無声映画鑑賞会 [第四回澤登翠一門会]
 『百万両秘聞』(昭和2年・マキノ御室)
 弁士/澤登翠、片岡一郎、桜井麻美、斉藤裕子
 日時/9月29日(月) 18時30分〜
 会場/門仲天井ホール
 料金/一般1800円 学生1600円 前売、電話&E-mail予約1500円
 ご予約/無声映画鑑賞会事務局
       電話/03-3605-9981 (受付時間 平日の午前10時〜午後6時)
       FAX/03-3605-9982
       E-mail/katuben@attglobal.net

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

FC2ブログランキング

FC2ブログジャンキー

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

Powered By FC2ブログ