かねてからずっとずっとやりたかった事に着手する。形になるかといえば、おそらくはならない。でも、始めた事が何よりも大事なのである。これをしていない事が、ここ数年ずっとくすぶっていた。己の存在意義としての作業であるからして。

 誰にご報告かって?自分にでさぁ。

 それはそうと芥川龍之介の遺書が新たに見つかったそうです。こういう物が出てくるんだねぇ。何か新発見があると、すぐにフィルムも出てこないかなぁ、と思ってしまうのは完全に職業病ですな。古書市なんかに行くと明治時代や江戸時代の古書がゾロゾロ出てるんですよ。なぜ、書物はこれ程残っているのにフィルムは壊滅状態なのかと悲しくなります。

 そりゃ、紙とフィルム(ナイトレートもそうでない素材も)では化学的な安定度が全く別物ですから仕方ないのですがね。でも、どっかに幻のフィルムが残っているんではないかと、期待は捨て切れません。

 もしあなたのお宅に何気なく『新版大岡政談』とか『忠次旅日記』とか『盤嶽の一生』とか『狂恋の女師匠』とか書いてあるフィルム缶が置いてあったら連絡下さいね。

 あるかっつーの。

 あ、でも『メトロポリス』の最長版は発見されたらしいです。これまた凄い。いずれブルーレイで出るらしいです。海外は新発見されるやあっという間に商品化が企画されます。日本人は手元に置いておきたがりますね。「商品化したら価値が下がる」とか言いますね。お前にその価値を守る価値があるのかと問いたくなる事しばしばです。価値のあるものが発見されたら、関心のある人がアクセスする手段を作らなければいけないと思います。それが文化を守るという事です。

 どういった公開のされ方をするのか、詳細はわかりませんが、ともかく芥川の遺書が新発見された事は喜ぶべき事でしょう。

 芥川の死は大正の終焉と昭和の幕開け、つまりは時代の推移をどうしたって象徴してしまう出来事ですし。それは氏が極めて鋭敏な時代感覚を持っていた事が作品から感じられてしまうからに他なりません。無論タイミングもあるでしょうが。

 こうした遺書も含めて研究が進み、大正時代とはなんだったのか。ぼんやりとした不安とはなんだったのかが考察されると面白いですね。結論なんかでやしないのだけれども。
スポンサーサイト
|07/18| もやもやコメント(0)TB(0)












 管理者にだけ表示を許可する

http://kaitenkyugyou.blog87.fc2.com/tb.php/265-da5cb13b
この記事にトラックバック(FC2ブログユーザー)