発見は日常でありまして

 本日は土用の丑の日だそうです。土用が土曜でないと気付いたのはいつ頃ですか?思ってましたよねぇ?土曜日に鰻を食べるもんだって。

 さて、その鰻ですが、国産だ外国産だ偽装食品だと話題に事欠きません。それだけ日本人は鰻がお好きなんでしょう。私も嫌いじゃありません。手銭じゃ食いませんが。ともかく鰻の品質云々です。これね、皆鰻の味なんてわかんないでしょ。国産の天然と、国産の養殖と、外国産の天然と、外国産の養殖と差が分る人なんて滅多にいないですよ。なので提案なのですが、すっごぉ〜く美味しい鰻のタレを開発するってのはいかがでしょうか?

 正直言って、タレでしょ、大事なの。タレだけでお茶碗一杯イケるでしょう。恥ずかしがらずに言って御覧。

 だからね、ものすっごぉ〜く美味しい鰻のタレを開発するのですよ。これさえあれば中国産養殖鰻もご馳走です!みたいなタレを。そうしたらきっと売れると思うのですが、いかが?

 で、本題です。先日『源氏物語』の大沢本が発見されました。私は『源氏物語』通読した事はおろか『あさきゆめみし』すら読んだことがありませんので、この発見がどれ程凄いか本質的には分ってやしないのですが、それでも心躍るじゃないですか。
 
 と、おもったら昨年末には川上音二郎の番付も発見されていたんですね。こっちは分ります。仮にも演劇学科出身ですし、書生節をたしなむ片岡さんですから、そりゃあ凄いやと。川上音二郎で言えば『甦るオッペケペー』が発売された時にはびっくらこきましたっけ。1900年パリ万博の時に行った録音ですよ。興奮モノですがな。

 発掘や発見には、なぜロマンがあるのかと考える時があります。それは失われたと考えられていたもの、あるいは存在そのものが知られていなかったものが突如として現出する興奮なのでしょう。もしかしたらお化けの話が楽しいのと同じなのかもしれません。無声映画鑑賞会第600回の日にも書きましたが過去そのものには価値はないのです。現在にそして未来に繋がる過去だからこそ興奮するのでしょう。だって興味のない発見には興奮しないもの。悲しい事に映画関係で働いている某氏は映画に興味がありませんので、発掘のニュースを教えても「ふーん」で終わります。そんなこともあります。

 とてもとてもイヤらしい事を言えば、クラシックフィルムが発見されたと聞いて映画ファンが興奮するのは「見られるかもしれない」という期待があるからでしょう。見られないと確定すれば発見のニュースなぞ、むしろ聞かなきゃ良かった程度のものかもしれません。弁士などもっと卑俗ですから「演れるかもしれない」と期待する訳ですね。現実に私ですら『突貫小僧』『和製喧嘩友達』『天国その日帰り』なんかは演っていますし、このまま努力していればいずれは○○だって××だって演る日もくるでしょう。そうでなくたって□□は図々しくも△△を演ってるんですし。…ってこれは愚痴ですがねぇ〜。

 とにもかくにもアンテナを張ってると世界中ではひっきりなしに発見がされています。いくつもの発見の先にあるものは何でありましょうか。

 ちなみに私の身近でも最近小さな発見がありました。

 美味しい鰻のタレの作り方。

 ウソ嘘。

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Author:片岡一郎
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公演情報
●第602回無声映画鑑賞会 [第四回澤登翠一門会]
 『百万両秘聞』(昭和2年・マキノ御室)
 弁士/澤登翠、片岡一郎、桜井麻美、斉藤裕子
 日時/9月29日(月) 18時30分〜
 会場/門仲天井ホール
 料金/一般1800円 学生1600円 前売、電話&E-mail予約1500円
 ご予約/無声映画鑑賞会事務局
       電話/03-3605-9981 (受付時間 平日の午前10時〜午後6時)
       FAX/03-3605-9982
       E-mail/katuben@attglobal.net

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