猫背弁士
 9日目にしてすでに日記の書き出しのネタが尽きてきましたよ、こんにちは。
 今日は日曜日なので日記も書かなくて良いかな(※書いてるのは水曜夜)。

 それもあんまりダラシないですね。もう少し頑張ってみましょう。

 それに今日は良い日だったんですわ。14日のMichigan Theaterのリハをやったのですよ。いよいよ本格始動ですよ。
 まずは告知画像をご覧いただきましょう!

Ozu in Michigan


 どうです?スペシャルオープニングイベントですよ。
 もうね、感激です。無声映画時代からある劇場で『生れてはみたけれど』を演れるんだぜ?しかも生演奏で。考えてみたら俺って『生れてはみたけれど』を生演奏でしか演った事がない気がする。初演がクロアチア・ザグレブのコンテンポラリーアートミュージアムのこけら落としで、ピアノ生演奏。次いで神保町シアターでの上映で柳下美恵さんのピアノ生演奏。今度はLittle Bang Theoryの生演奏。俺は素敵な作品を素敵な環境で演らせて頂く点においては、これ以上ない幸運の持ち主ですね。

 14日は告知では2作品ですが、実は3作品演ります。
 実はミシガン大学における今季の大きなテーマが「翻訳」なのです。それで世界でも類まれなる翻訳装置の役割を果たした活動写真弁士に招聘の声がかかった、なんて背景があるのです。ならば弁士の翻訳装置としての様々な側面をお目にかけなければなりませんので、急遽トーキー最初期の弁士のやり方も実演する事になりました。演目はローレル&ハーディの『County Hospital』です。
 つまり14日は①ファッティ&キートンの『Cook』、②ローレル&ハーディの『Country Hospital』、③『生れてはみたけれど(I was born, But….)』の三本立てなのです。これによって①では無声映画期の翻訳装置としての弁士、②トーキーを強制的に日本語化していた時期の弁士、③日本映画を日本語で語り、アメリカに紹介する現代の翻訳装置としての弁士の3つの機能が一晩で検証できてしまうのです。しかも『生れてはみたけれど』の冒頭10分は私でなくMarkus先生が小津作品を英語で説明するという豪華っぷり。加えての生演奏ですよ。『Cook』はStephen Warner氏による無声映画上映用オルガンの音で!『生れたてはみたけれど』はLittle Bang Theoryの楽団生演奏です。
 写真は見てお分かりの通りLittle Bang Theoryとのリハ風景です。リハ会場は某M先生のお宅。自宅でリハが出来るなんて……。

猫背弁士


 にしても俺、相変わらず凄い猫背だな。
 
 Little Bang Theoryの特徴は写真でもちらっと見えますが、おもちゃの楽器を多用している所にあります。といって童謡チックな音かと思いきや、これが時に可愛く、時に悲しく、とっても良いの。14日はMichigan Theaterで新しい『生れてはみたけれど』が誕生しそうな気配がしています。誰か日本に呼んでくれないか。

 あとね海外のミュージシャンと共演するのは何が楽しいかというと、日本語が全く分からないミュージシャンと、楽譜はほぼ読めない私が言語と音楽でセッション出来るところなのね。僕は音楽を聴いて言葉を変える。彼らは僕の言葉を聴いて音楽を変える。幸せな時間です。ミュージシャンの人たちは、この楽しさがもっと強いんでしょうね。お互い会話ができない同士が楽器で繋がる瞬間の快感というのはきっとあるんでしょう。

 言葉が通じないからこそ、パフォーマンスでシンクロ出来た喜びは大きいのです。
 もちろん日本人の音楽家の方々とご一緒するのも楽しいですよ。それは前提としてね。

 いずれにせよ14日が楽しみで仕方なくなってきました。
 今から日本を出てもギリ間に合うぜ。日本時間で14日に出ても間に合うぜ。
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|09/09| 活弁コメント(0)TB(0)












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