3×7=21
 そうなんです。こっちにきてからもう3週間経ってしまいました。
 まだまだ不慣れな事も多いですが、でも何とか生きてます。これも皆様のお蔭ですね。日米両方から支えて頂いている気がします。まあ私は支えるに足る人材ですから、頑張って支えてくれたまえ。
 嘘です。お世話になっております。

 はい、今日はSilent Ozuの第二回です。演目は『出来ごころ』です。
 さすがに毎週Michigan Theaterという訳にはいきませんので、大学内に移動しての公演です。会場はU-M’s Natural Science Auditoriumという場所です。ミシガン大学のなにが凄いってね、行内に何カ所もAuditoriumがあるんすよ。さらに何カ所も35mm映写機やらデジタルプロジェクターやらが配備されているんですよ。日本の大学でもプロジェクター配備は珍しくないですけど、校内に何機も35mm映写機があるなんてのは破格です。ここで学べる学生さんはそれだけでも実に幸せだと言えますね。

会場
これがオイラの常小屋だぜ


 だから当然、校内でしょっちゅう映写機を回している技師さんも居らっしゃいます。なんだか凄いですね。おかげで私は毎週35mmプリント上映で説明が出来るのです。日本だとDVDか16mmが基本だったもんな。しみじみ。

映写室
こういう映写室がいくつもある大学なの

 しかもですね、ここが大事なのですが使用される35mmプリントがピカピカのニュープリント・・・・じゃない!これも嬉しいですね。この小津の無声映画はアメリカで何度となく上映されてきたんだろうなと思える傷のつき方をしているんです。トップタイトルからプリントが焼かれたのは2003年の小津生誕100年の時だという事が分かります。10年たたない間に異国の地で、それなりに傷が目立つ程度に上映頻度があったんです。これは日本人として誇っていい。

 お客様の反応は上々でした。『出来ごころ』はかなり純日本的な風景の作品なので反応が少々心配だったりしましたが、まったく無用でしたね、そんな心配は。ただ日本とは全く違う反応があるところも随所にあり、語っていてこちらがお客さんを鑑賞している気持ちになる事も度々で御座いました。

 たとえば伏見信子が突っ伏して泣くシーンが二度御座いますが、このシーンでアメリカ人はゲラゲラ笑う。考えてみりゃ家の中でも靴を履いたままの人たちですから、不可に崩れ落ちて泣くというのは、かなりの異常事態なのでしょう。
 それから大日方伝が伏見信子に「お前は俺の言うとおりにしてりゃ良いんだ」と言うシーンもありますが、これは日本の美徳なのですね。個人主義が浸透している、しかも現代のアメリカ人女性がこっちに聞こえるような声で「Oh!」って言ってました。

 その手の文化の違いによる愉快な反応は多々ありますが、作品満足度は充分だったようで、こちらも大満足の夜で御座いましたよ。

フィルム缶
『出来ごころ』の英語タイトルは『Passing Fancy』と言います。

 しかしここで心配の種がひとつ。終演後は基本的にバスで帰宅なのですが、Ann Arborはバスの本数が日本ほど多くない&終バスが早い。21時40分頃でお終い。毎週金曜日の公演が19時から始まります。終わるのが8時半頃。基本的は和服でやりますが、着替えてからバス停に行くとちょっと危ない時間帯なのですね。なら和服のままで帰れば良いじゃないかとも思われるでしょうが、問題はこれからの時期。この土地は11月になると気温が零下になる事もしばしば。Silent Ozuは11月9日まで続きます。そして和服は基本的に零下で活動する前提では作られていない!!

 今年の冬は、シミルぜ。。。。
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|09/21| 活弁コメント(0)TB(0)












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