上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
|--/--| スポンサー広告| |
 ついに9月も最終日です。アメリカに到着して一か月経つんですねぇ、しみじみ。
 といった感傷にあまり浸る余裕もない今朝なのです。なぜといってこの数日間の学会最後の企画がDiscussion with benshi Kataoka Ichiro and Sangjoon Lee だからですよ。僕とサンジュン・リーとディスカッションですよ。サンジュンというのはミシガン大学の方でして、お名前から分かるように韓国の方ですね。この方、とても紳士でしかもジョークもイケる。ついでに言うと外見はヨン様似です。あと奥様は美人です。
 
 ボツボツ寒い朝で御座います。ヨン様、じゃないサンジュンが我が家まで迎えに来てくれました。紳士だ。Ann Arborが日曜の朝にバスが無いのです。それを相談したら「迎えにいくよ」と。ついでに「終わったら家まで送るよ」と。

 その昔、日本には女は男の三歩後ろを歩くべし、みたいな美徳が御座いましたね。いまそんな事言った日にゃ大変な目にあわされて、生涯女性の五歩後ろを歩かされるに違いありません。韓国では今でも比較的男性が女性を引っ張るのを良しとする雰囲気があるのだそうです。でもそれは「黙って俺の言うとおりにしろ」というのではなく、引っ張る分だけ責任を持つという事でもあります。なので韓国の方はもてなそうと決めた相手には物凄く丁寧です。少なくとも僕が会った範囲では。

 今年の五月に行ったドイツでもホームステイさせて頂いたご家庭は奥さんがドイツ人、旦那さんが韓国人というご家庭でしたが、ここもそんな感じでしたね。ここの旦那さん、ベッドルームでベンチプレスが出来るようにしてある方で腕力が強かったのを良く覚えています。握手すると痛ぇの。

 というような理由かどうか分かりませんがサンジュンも実に良くしてくれています。
 車の中で「昨日の夜の間に帰った人も結構いるから、今日のディスカッションには何人来るか分からない。もし誰も来なかったらコーヒーでも飲みに行こう」なんてお喋りです。こういうジョーク、海外の方は良く仰いますが、実行に移そうとするパターンは稀です。それに比べて日本人はこういうジョークこそ言わないものの、いざ来ないとなると実行に移そうとする人が多い気がします。なんででしょうか、狩猟民族と農耕民族の違いでしょうか。全然関係ないですね、はい。

 会場に到着しますとトラブル発生。
 会場が開いてない。
 入れない。

 いよいよコーヒー屋か?と不謹慎な僕は思ったのですが、急遽別の部屋を確保、事なきを得たのでした。

 ディスカッションといったものの、実質的には僕が少し実演をやって、あとはいらした方とのQ&Aでした。これがもう大変でね、通訳は大学の院生の方がやって下さったのですが、どうしてもこっちの仕事がマニアックなもんだから質問もマニアックになっちゃうのよね。こっちも頑張って答えるともっとマニアックになっちゃうのよね。明らかに通訳の方のボキャブラリーの外の言葉が交わされるのですから、ご苦労様としか言いようがありません。心の底からお礼申し上げたい。

 出てきた質問も多様でして、弁士の歴史について、声優との演技の質に違いについて、台本の書き方、稽古に要する時間、落語などの日本の伝統話芸との関係性というベーシックな質問から、あなたとあなたの師匠の澤登さんとの違いはどこにあると思いますか?なんて心底答えづらい質問やら、坂本頼光さんや山田広野さんは自分で作品を作って弁士をやっていますがそれに対してどう思いますか?なんて質問も出るんですわ。ここはアメリカだぜ。どうしてそこまで把握してるんだ、みたいなね。

 日本映画研究をされている方々は我々の予想以上に我々の事を知っています。我々の業界で起きている事も、思った以上に世界に知られています。
 軽率な行動は慎まねばなりませんぞ、同業および同業界の皆様。
スポンサーサイト
|09/30| 活弁コメント(0)TB(0)












 管理者にだけ表示を許可する

http://kaitenkyugyou.blog87.fc2.com/tb.php/562-e46a2d46
この記事にトラックバック(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。