来週から巡業が始まるのです。
 アメリカ巡業ですよ。あっちいったりこっちいったりと、私は旅が大好きなので楽しみですが、準備がね。台本を書きながら隙間を縫って稽古して、んでもって旅をして、です。
 
 忙しいったらありゃしない。

 そんな合間にも自分の好きな事はしてないと持ちません。
 ミシガンには韓国から来た方が大勢いらっしゃいます。特にScreen Arts & Culturesには孫さんという方がいて、大変お世話になっているのですが、なんとこの方に韓国の弁士のSP盤録音を聞かせて頂きました。僕が今まで聞いた韓国弁士のSP盤録音は『アリラン』だけなのですが、今回拝聴したのはなんとグリフィスの『東への道』です。これには感動しましたね。
 弁士口調には日韓でそれほど大きな差は無いようです。若干韓国の弁士の方が謡調子が強いかなとは思いますが。韓国語で弁士は「변사」と書きます。発音は、あえてカタカナで書けば「ビョンサ」でしょうか。孫さん、このほかにも『ベン・ハー』の映画説明音源もお持ちとの事。これもいずれ聴かせて頂きたい。韓国では近年『青春の十字路』という無声映画が発見されましたし『アリラン』もリメイクされました。こういった作品もいつか演ってみたいのです。

 最近手がける機会が減ってしまいましたが、以前は私、頻繁に中国の無声映画を説明させて頂いていました。それは珍しい作品がやりたかったというのが一番の理由ですが、もう一つの理由として、調度日中関係がこじれていた時だったというのがあるのです。そういう時だからこそ、抗日がテーマの中国無声映画を日本人弁士が演る事に意義があるのではないかと思ったのです。実際に「よくやりましたね」という声も頂きましたが、ごく少ない例外を除いて世間からは大して注目されない企画でしたね。
 そんな私ですから、今は韓国の無声映画をやりたいと思うのは自然な流れなのです。
 政治的に難しい時期だからこそ、文化面では積極的に交流する機会を持たねばならんと僕は思っております。でないと戦争したい連中の思いのままになっちまいます。そういう手合、最近日本にも増えてきましたから。

 テナ大層な事は言ってはみたものの、やっぱり未知の無声映画は見たいし、説明したいのが弁士ってもんです。という訳で日韓友好団体の方々、オファーお待ちしております。

 『青春の十字路』上映を伝えるKRnewsの記事です。
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|10/06| 活弁コメント(0)TB(0)












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