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 インディアナ大学での『東京の宿』はどうやら好評で終えられたようです。
 さて今日は金曜日、ミシガンでSilent Ozuの日なのです。嗚呼、我ながらなんという売れっ子感。ずっとこうやって暮らしていきたい。

 という訳で、早々にミシガンに戻らねばなりません。夜も明けきらない内に起き出して朝食です。食堂に行くと誰も居ません。パンやらヨーグルトやらが並べられているのが、かえって物悲しいです。一人でもそもそと朝ごはんを食べていると、スタッフの方が出てきました。
「どっから来たの?」
「日本から」
「そう!アタシも日本に行ったことあるわ!right は右って言うんでしょ?」
「そうそう」
「Yes!」(とガッツポーズ)

 上機嫌でおばちゃんは去っていきました。朝から元気ね。
 さて、空港まではまたあの長い車に乗っけて貰えるそうです。親分モード再開、と思いきや到着した車には先客が二組。あいのりです。そうよね、そういうもんよね。却って安心しましたが。

 帰りはシャーロット経由。
 ここで問題発生。鞄の中に財布が な 
 落としたか?忘れたか?さすがに動揺でくらくらしますが、ここはもうシャーロット。
 仕方ないのでホテルに電話。片言で「お前ンとこに財布忘れてないか?あるとしたらホテルくらいなんだ」と伝えますが埒開かず。でも今夜はミシガンで『落第はしたけれど』を説明しなきゃならない。したけれど、じゃねえよ、落第だよお前。
 そもそも空港からどうやって会場まで行ったものか。アーメッド君の名刺も財布の中です。しかも現金がない!
 とりあえず家人に連絡をして、タクシー代を持ってミシガン大学で待ち構えてもらう算段を付けます。これで空港から会場まではたどりつける。後は……と思っていたところに、お馴染みアメリカ合衆国からの電話。インディアナ大学の方に財布が見つかったと連絡が行った模様。やれ嬉し、これで何とかなった。

 飛行機はシャーロットからデトロイトへ。
 空港でタクシーに飛び乗り一路会場へ、と思いきや運転手がミシガン大学への道を知らない!をいをい、空港からアナーバーへ定額で走るタクシーがミシガン大学へ行けないだって?正確な番地を行って貰わないと道が分からないだって?空港でタクシーに乗る客がアドレスを把握してない場合なんていくらでもあるでしょうに。何でもいいからアナーバーへ迎えと支持を出して走り出して数分、またしてもアメリカ合衆国から電話です。

「アーメッドだけど、今どこ?」

 ……今日は色々話が通じてたのね。

 頭のなかはしっちゃかめっちゃかの状態でミシガン大学に到着。売れっ子は財布を落してもいつも通り芸をしなければなりません。今夜は先ほども申し上げた通り『落第はしたけれど』です。音楽はStephen Warnarさん。先日『コック』をご一緒した、ミシガンシアターのオルガにストです。
 実は『落第はしたけれど』はちょっとミシガン大学と関係があるのです。小津作品は作中に洋画のポスターがちょいちょい使われますが、本作ではミシガン大学のタペストリーが斉藤達雄達が暮らす下宿の壁に貼られてるのです。まさか小津も80年以上経ってミシガン大学でこの作品が上映されるとは思っていなかったでしょう。その一点だけでも、ここで『落第はしたけれど』を演れて良かったと思うのです。
 Warnarさんの演奏は流石に手慣れたもの。無声映画を見慣れているなと感じられる安心の音楽です。ちょっと柳下さんとスタイルが似ているなと思ったら、Warnarさんてば『落第はしたけれど』の為に、昔ミシガン大学で演奏されたり歌われていた音楽の譜面を見つけてきて作中に織り込んでくれていたのでした。そういう作品に対するアプローチが柳下さんに似てるのね。無声映画の音楽をやる方の中には自分は一切リハはしない、事前に作品も見ない、なんて豪語する方もいらっしゃいますからね。そんな中、たった一回の為に古い楽譜を探して下さったWarnarさんに感謝であります。

 あ、財布ね。財布は送り先の確認をメールでしてから送ってもらう事になりました。
 良かったね。
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