先日来、翻訳をしていると言い続けていた作品の字幕の訳が一先ず終わりました。これから台本を書きながら訳を直していく作業が待っています。

 無声映画の字幕の訳は、これはこれでちょっと独特の作業です。映画のストーリーがあって、それを理解させるために劇中にぽつりぽつりと入るのがインタータイトルと呼ばれる字幕です。映画は大衆娯楽なので物凄く複雑な文法や、マイナーな単語はあまり出てきません。だからほんの少し英語力があれば、映画を見ながらならば何となく意味は掴めます。ただし映画を見ないで字幕だけ抜き出した物を渡されて、さあ訳して御覧なさいと言われても意味の分からない文章が多いのも無声映画の字幕です。
 そんなこんなでざっくり訳した下訳を、今度はストーリーをきっちり理解しながら修正をせねばなりません。

 ところがですね、この作品は主役が一人二役なんです。そっくりさんが歩む数奇な運命の物語ですね。ちょっとボンヤリしていると、どっちがどっちだか分からなくなってしまう。ここで間違えてたまま訳を進めると取り返しのつかない誤訳をしてしまうのです。
 そして本作には懸念が一つ。台本を作るために気を付けてながら見ていても一人二役を混同しがちなのに、当時、弁士も無しに上映してこの映画はちゃんと筋を理解して貰えたんだろうかと。これをこれから現地で上映するとして、ちゃんと理解して貰えるんだろうかと。
 なかなか不安な部分ではありますが、あまり日本の無声映画には無い大河ドラマの様な雰囲気をどうやって語るか、台本を書く楽しみでもあります。
 新春は部屋に籠って台本書き決定で御座います。

 実はもう一本、字幕翻訳からやらなきゃいけない作品があるのよね。これは2013年に二本で上映が決まっている作品なので、こっちも渡米中に台本を書きあげちゃいたいんですが、さてどうなりますか。

 来年を迎える準備は順調であります。

 それからね、こちらにはJangleという情報紙が御座います。
 日本語で書かれた日本情報紙ですね。このJangleの2012年12月第2週号に中村勘三郎さんと小沢昭一さんの訃報が同ページに掲載されていました。日本ではあまり目にする機会のない記事でしょうから、ひとつの記録としてここで取り上げておきます。

勘三郎・小沢昭一 訃報


 Jangle紙は芸能、スポーツ、米国生活お役立ち情報等の割に柔らかい読み物が多いので、こちらで暮らす事になった方はたまに見てみると楽しいですよ。

 Ann Arborは学園都市なので、この時期になると人口が減る気がします。
 私も「帰国するの?」とよく聞かれますが、半年しか居ないのに帰国も大げさですからね。こちらでのんびりしようと早々に決めたのです。近所のショッピングモールでは新春セールもあるそうですが、平素から別段欲しい物がある場所でなし、といって交通機関も限られているので遠出もし辛いしで、要は日本に居る時と同じような年越しになりそうです。


年末の木
クリスマスも終わったなあという風情
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|12/28| もやもやコメント(0)TB(0)












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