今年の夏は二つもツアーを抱えてるぜ。
売れっ子だぜ。行き先は基本、温泉だぜ。
どっちかって言うとドサ廻りですね。嫌いじゃないけどね。
各地をぐるぐると移動する仕事は悲壮感が漂わなければとても楽しい物です。
この夏はそういう感じじゃないので、楽しく過ごせそうです。旅をして、行く先々の食とお湯を楽しむなんざ、嬉しいじゃ御座いませんか。
という訳で、8月の頭は秋田におります。
全三カ所、四公演を本日から小出しに紹介していきますよ。
初日はこちら。
●2013秋田 無声映画ライブ
日時/8月2日14時30分~
会場/北秋田市脇神 縄文の湯 大広間
出演/片岡一郎(弁士)
音楽 アンサンブル・バラダン
田中まさよし(パーカッション)
上屋安由美(ピアノ・作曲)
市川仁志(オーボエ・口笛)
益子侑(バイオリン)
上演作品/『太郎さんの汽車』『オペラの怪人』
料金/2000円
主催/映画ライブ2013実行委員会
協力/M-rak音楽企画、デジタル・ミーム

秋田ツアーは3日、4日も御座いますが、初日が温泉ですよ。
夏は怪談ものという安直な理由から『オペラの怪人』を上映致します。温泉場に洋画ほホラーは受け入れられるのか?個人的には怪談より総スカンが百倍も怖いのですが、まあなんとかなるでしょう。
映画だけじゃ御座いません。こんな腕っこきの楽団とご一緒するのですから、ミニライブも当然行います。そっちメインで良いんじゃねえか、と個人的には思いますが。俺は『太郎さんの汽車』だけで良いんじゃねえか、と思いますが。もっと言えば、俺は温泉に入るだけで良いんじゃねえか、と思ってますが。
ちなみに片岡の『太郎さんの汽車』はもう何度も見たよ、という方もいらっしゃるかもしれませんが、この編成では見た事ないでしょ?こちらも新たに上屋さんが作曲をしてくれていますので、お楽しみに。もちろん『オペラの怪人』は完全新曲です。アンサンブル・バラダンの上屋安由美がアンドリュー・ロイド・ウェバーを越えますよ。確実に越えてきますね。他人事だと思って言いたい放題だな。
パーカッションの田中さんはチラシにも記載がありますが秋田出身で御座います。田中さんに秋田弁で話してもらったことがありますが、本気で何言ってるのか分かりませんでした。当時、秋田の活動写真館ではこういう言葉で語る弁士がいて、地元のお客さん達も洋画を自分たちの言葉で楽しんでいたんでしょうね。思えば無声映画とは懐の深い芸術ではありませんか。
裏話をひとつ申し上げますと、折角温泉なので、ポルノ無声映画を深夜に上映したら面白んじゃないかと盛り上がったのですがツアー初日に逮捕されるといけないというので、このアイディアは自然消滅致しました。なにしろ無修正だからな、あれ。なのでやりません。本当です。お笑いの「押すなよ、絶対に押すなよ」的なやらないじゃないです。
やりませんとも。
どっちにしたって、無声映画の為に秋田まで行ってられねぇよ、と東京の皆さん思うでしょ?そう思う方は、秋田の夏祭りを調べて御覧なさい。行っても良いかな、という気になりますよ。
では8月頭は秋田で会いましょう。
またあした。