無声映画祭最終日です。
 今日は昼夜で上映が御座いました。
 昼も夜も必見のラインナップでしたので早速ご紹介。

 まず昼の上映はこちら。

”Homunculus”(1916・独)
 なんと上映時間200分!もちろん一篇の作品ではなく連続活劇で、本日上映は各地に散らばっている素材とどうしても見つからない部分は字幕とスチール写真で補った世界最長版『ホムンクルス』です。会場は日中でもあるので野外ではなく市内の博物館映像ホールを使用しております。200分の長尺となると、寒く無くて椅子も柔らかいこちらの方がよろしい様で。
 途中二回の休憩をはさんで四時間にもわたる上映でしたが、実に良かった。先日僕も東京で『霊の審判』の説明をしましたが、あの作品の原題は『人造人間』なんです。東西「人造人間」を見比べる会なんて出来たら楽しそうじゃないですか。
 演奏はRichard Siedhoffさんでした。お見事の一言。
 本作もそうですが、『メトロポリス』や『カリガリ博士』を相次いで作ってしまうドイツの科学趣味って素晴らしい。ああいつか『ホムンクルス』演りたいな。



 『ホムンクルス』は今年の目玉でもあったので、ポスターも『ホムンクルス』だったのです。

ボン無声映画祭2014


 そして夜はお馴染み二本立て。

”Tramp, Tramp, Tramp”(1926・米)
 これは南北戦争で歌われた歌の中で最も有名な曲を映画を見ながら一緒に歌いましょうという、観客参加型娯楽映画なんですね。ただ欠点がひとつありまして、映画と曲が同期しないという、実にその致命的な欠陥が。上映には歌手までついて皆で唄おうとしたのですが、会場にいる人間が誰一人ちゃんと歌えなくて、でも笑いながら歌う、そんなほのぼのとした上映でした。たしか昨年のポルデノーネでも上映されているはず。
 演奏は昼に引き続きRichard Siedhoffさん、そして歌はStewart Trysterさん。



 動画のコメント欄をみると「なんで曲が付いてないの?」って書いてありますね。
 ”Tramp,Tramp,Tramp”って北海道大学の校歌なのかな?
 曲はこんな曲です。僕は結構好き。



 北大校歌は『永遠の幸』なんですね。



 
 今年のボン無声映画祭最後を飾るのはルビッチでした。

”Monte Carlo”(1930・米)
 まずは動画をば。



 ご覧の通り『モンテカルロ』はオペレッタ映画なんですね。でも本日上映は無声映画祭でトーキーはかからないはず。
 実は『モンテカルロ』にはサイレント版があって、本日は復元後初の公開でした。にしてもルビッチのオペレッタ映画でサイレント版なんて良くも作ったものですよ。作品の最大の特徴である音楽がないんですから。とはいえこれはこれで楽しく見られるのが流石ルビッチと申せましょうか。
 音楽はGünter A Buchwaldさん。
 ラストのオペラシーンでは”Tramp,Tramp,Tramp”に続いてStewart Trysterさんが歌って臨場感抜群と思っていたら、なんと大詰めでブーフヴァルトさんも歌い出しての二重唱。終演後にお喋りしたら「あれが精一杯だったよ」なんて言ってましたけども。

 写真は上映前のリハ風景。
 マイクの前に立っているのがStewart Trysterさん。

ボン無声映画祭 最終日

 映画祭関係者の方々に来年の事をお話しして、僕のミッションもおおむね達成。
 充実の11日間でした。
 
 この欧州事業はアーツカウンシル東京の助成を受けて行われております。

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