今回は本当に危なかった。
 僕の事を知っている方は、僕がいろんな国をフラフラと回っているのを御存知でしょう。いろんな国ではありますが仕事は映画関係なので基本的に安全な場所にしか行きません。だから危険な目にはほとんど遭った事がないのです。でも文化習慣の違いからくる面倒や苦労は幾らか体験しております。

 アメリカでソーシャルセキュリティーナンバーが届かなかったり、クロアチア行きの飛行機で荷物が無くなったりと。
 やっぱり短期滞在よりも長期滞在の方が大変な事は多いのです。
 そして今年はドイツに半年間滞在。観光ビザで入れるのは90日間ですから、それ以上滞在するとなるとビザを取らねばなりません。

 あまり知られてはいませんが、各国にはアーティストビザと呼ばれる滞在許可があります。これはアーティスト活動に限って収入を得ても良い、それ以外の仕事(スーパーの従業員とか、会社員とか)で収入を得るのは罷りならんというシステムです。芸術家が自国で活動するのは歓迎だけど、食い詰め物がやって来て自国民の労働環境を奪ってしまっては本末転倒である為に生み出されたシステムですね。ワタクシもそれを狙っておりました。

 ではアーティストビザをドイツで取得するにはどうすれば良いのか?
 まずはドイツ大使館に問い合わせをしました。これが今年の一月のこと。返答はドイツでの滞在許可は現地に到着してから滞在する町の外人局に行って申請をする、というものでした。申請に必要になるのは

1、ア-ティストとしての履歴書
2、展覧会に出品した、あるいは賞を取った等があればその証明
3、ドイツでの受け入れ先があればそちらからの招待状ならびに推薦状
4、ドイツでの滞在費の保証
5、ドイツでの健康保険の加入
6、外人局にて要求されるそれ以外の書類

 と教えて貰いました。今後、ドイツでのアーティストビザ取得を目指す方の為に転載しておきます。実際はこのほかに申請書、許可証に使うための顔写真が必要でしたし、家族を連れて行っている場合は日本で戸籍謄本を発行して貰い、それをドイツ内にある日本領事館でドイツ語の証明書を発行して貰って補強する必要もあります。海外に来てしまってから、日本の戸籍を取り寄せるのは本当に大変なので、これは日本居る間にやっておくのがベストです。(僕はそこまで気が回らなかったので日本の家族に大変世話になりました)

 ともあれ、作業の大半はドイツについてからです。
 渡独は7月10日発、7月11日到着。ついてから間をおかずにボン市に住民登録をして、保険へも加入しました。ちなみに保険加入もビザ取得に特化した期間限定の格安保険がいくつかの民間保険会社には用意されています。Vismなんてめっちゃ直球の商品だったりする。
 さあ、これであとはビザ取得に向けて外人局に行くだけだ、となりまして外人局に電話をします。(実際は電話をして貰いました、が正しい)
 まず外人局の電話が繋がらないの何の。何回コールしても出ないか、もしくは話し中。
 ようやく繋がったと思ったら「今はとても混んでいるので、申請をするために外人局に来るための予約を受け付けられるのが二か月後です」と。

 今思えば、ここで変だなと思うべきでした。
 予約をして実際に外人局の人に会えるのが二か月後じゃないんです。予約が出来るのが二か月後なんです。
 よく分んなないけど、そう言われたんです。

 じゃあってんで、その二ヵ月間に戸籍謄本を取り寄せ、証明書を発行して貰い、ドイツの銀行口座を開設し、とさらに入念に準備を進めてあっという間に二ヵ月経ちました。再度外人局に連絡をします。
 
 また繋がらないんですね。

 ようやく繋がったと思ったら「予約を受け付けられるのが10月の下旬になります」と。
 あのね、観光ビザの滞在許可日数は90日なのね。10月下旬だと10日以上オーバーなのね。ていうか「日本人ならビザが無くても入国できますよ」とか、全く分かってないのね。二ヵ月前の電話でこっちの状況を全部伝えてあるにもかかわらず。
 このあとアメリカ、イタリア、イギリス、スイス、クロアチア、オーストリアに行く予定なのね。それ以外にも相談している案件があるのね。日本にも一時帰国するのね。それがアーティストビザを取得できないと全部オジャンなのね。

 この時の日付が9月15日。観光ビザ滞在日数リミットまで一ヶ月を切っています。相手の言いなりになっていては話が進まない。こうなったら予約なしの朝イチで外人局に乗り込むしかない!と相談がまとまりました。

 そう、これが激闘の始まりだったのです。

 つづく
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|09/16| もやもやコメント(0)TB(0)












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