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 えらいやっちゃですよ。
 貧乏ヒマなしとは良く言ったもので、次から次へと襲ってくる雑事をかいくぐりながら仕事をしております。
 割合で言うと雑事7に対して、仕事が3といった感じでしょうか。そりゃ雑事も仕事がらみではありますが、にしてもレート悪いよね。レートが悪いと言えば今回のポーランド公演で貰った出演料のポーランドズロチを日本円に換金したら、余りのレートの悪さに白目の割合が増えたよね。本当にンもうってなったけれど仕方御座いませんね。ちなみに我が家には日本で全く換金できないクロアチアクーナが一万円分も眠っています。これもどうしたものか。日本でどころかドイツでも換金できないんだぜ。だけどクロアチアで使おうとしたら、現地の人が何でも買ってくれるから使えないんだぜ。全く経済を回さない弁士ですよ。不景気なのも俺が悪いんだな。

 さて、間が空いてしまいましたがポーランド公演のレポートの続きです。
 衝撃の『國民の創生』を見て、その翌日。私の演目は『雷電』と『子宝騒動』です。
 喜劇は怖いんです。海外まで来てウケないと針のむしろじゃないですか。あいつ何しに来たんだって事になっちゃうじゃないですか。『雄呂血』みたいなのは心配ないのです。ある種の社会を切り取っていて、世代を超えたメッセージ性がありますから。一方で喜劇は、ある時期は面白かったけど数年経つと丸っきりウケない、なんて事もままありますから。気を付けたいものです。気を付けようがないですが。

 この日ご一緒したのはWacław Zimpelさん。洒落っ気のあるジャジーな音で作品にも上手くハマりました。
 この日は何のかんのとトラブルが多くて、リハが一切出来なかったんですね。演者側には大した問題はなかったのですが、スタッフサイドで大きな問題が起こってしまいました。今回の公演では事前に説明台本をお送りして、全て私の喋る内容を事前にポーランド語に翻訳、本番では喋りに合わせて字幕を投影する形式でした。字幕を操作するオペレーターさんの席は映写室の中にあります。つまりオペレーターさんは僕が喋っている事を生の音で聞いて居るのではなく、スピーカーを通じて聞きながら作業をしなければならない環境であったのですが、なんと本番が始まったら昨日は音を出していたスピーカーがウンともスンともいわない。これでは喋りに字幕を合わせようがない……。
 どうやら誰かがケーブルを抜いちゃってたらしいんですね。理由は不明ですが。
 後で聞くと映写室の中はそれで大慌てだったそうな。
 やっぱりリハーサルは五分でいいからやっとくべきね。

 ま、終わりよければ全て良しで、両作品とも好評でありました。

 そして自分の出番が終わった後のお楽しみはグリフィスの”The Avenging Conscience of Thou Shalt Not Kill”(1914)です。グリフィス唯一のホラー作品で、私は未見とくれば翌日が帰国だろうと見ない訳にはゆきません。
 音楽は二人組のガールズバンドSoundz Goodさん。
 昨日、大変な経験をして今夜はどうなるだろうと色んな意味で期待を高めている内にお二人の登場。

 美人!な気がする。
 近くでお話する訳じゃないから細かい造作は分かりませんけれど、遠目に見ると美しい。
  
 動画も上がってたからリンクしちゃいましょ。



 で、演奏ですが、良かったんですよ。
 エレキギターとチェロが中心で、それ以外にもマラカスだとかの小道具を幾つか持ち込んでました。
 伴奏をするというよりは、心音や足音などを楽器で表現して世界観を作り上げてゆく感じ。

 こうやって褒めてると、どうせ見た目でしょ?と思われる方もいらっしゃいましょう。
 実は見た目なんですね。俺、音楽の上手い下手は分らないから。だって見た目は大事なんですよ。
 無声映画の魅力について問われた時に「今の人間が参加できるのが魅力だ」とよく答えんるんです。弁士だけじゃなくて、様々なミュージシャンがそれぞれの音楽でアプローチできるのが無声映画の良さであり、これからの世の中に無声映画を問うてゆく時に不可欠の要素であると僕は確信しているのです。
 そんな風に言っていた自分がガールズバンドは見落としていた。これは痛恨です。
 実際、女の子がパフォーマンスをしているだけで目尻を落し、鼻の下を伸ばしつつ「彼女は才能がある。長年見てきた俺だから分かる」っていうヲッサン長年のお客様は少なからずいらっしゃいます。そういう層に大受けなんでないだろうか、ガールズバンドで無声映画。下衆かもしれませんが、そういう切り口で見せてゆくのも大切なんです。あの手この手で裾野を広げてゆかないといけない業界なんです。映画マニアのお客様はありがたい。弁士を好きでも、あるいは弁士を嫌っていても、やっぱり有難い。しかし人数が少ない。無声映画までフォローしてくれる映画マニアだけをターゲットにしていても商業としては成立しないんですね。実に悩ましい処であります。

 という訳で、我こそはと思うガールズバンドの皆様、無声映画に挑戦してみてはいかがかしら?

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