上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
|--/--| スポンサー広告| |
 いやはや無事にドイツに着きましたよ。
 渡独前の各種公演にお越し下さった皆様ありがとう御座います。
 酷暑の栃木はグリムの館でお馴染み映楽団の皆さんとチャップリンを演ったのは安定の楽しさでした。
 NHK文化センターでN響のまろさんこと篠崎さんとご一緒出来たのも6年越しの思いが叶って嬉しゅう御座いました。
 晴れたら空に豆まいてで『浮草物語』を新垣さんのある種挑発的な音楽を共に上演出来たのも気持ち良かったです。
 それから間もなく公表できるであろう収録も致しました。
 目が回るような忙しさは芸人として、生きている実感が得られるものでもあり、これからも忙しくしていたいと希望する次第であります。
 これからボツボツとドイツ滞在中や一時帰国中の公演情報も上げていきたいと思います。

 一歩日本から出ると、今の日本はピリピリしてるなあと思いますね。
 暑すぎるんだね。ドイツ涼しいよ。皆、避暑するべきですよ。涼しい所で一週間骨休めしてから重要な会議をしたら良いんじゃないかしら。んまあ適当言ってますがね。

 そんなこんなでドイツです。
 果たしてこの半年を無事に乗り切れるのか色々と不安ではありますが。もうそろそろ日本に居た方が稼げるんじゃないかと思っちゃったりもしますが。まあもうちょっと色々と頑張ってみます。
 あ、一時帰国は9月半ば、10月中旬~11月上旬です。あと多分来年一月にもちらっと帰りますので、お仕事下さいませ。

 さて今回はちょっと重要なお願いです。
 昨年に引き続き、渡欧事業はアーツカウンシル東京さん、ボン大学さんの御支援を頂いておりますが、今回はさらに企業メセナ協議会さんの助勢認定制度に応募して、どうやら認定を受ける事が出来ました。やれ嬉し。

 メセナ、あまり馴染みのない言葉かもしれません。
 ざっくりいうと企業による芸術文化支援の事です。

「メセナ」【mécénat】は、芸術文化支援を意味するフランス語です。古代ローマ時代の皇帝アウグストゥスに仕え、詩人や芸術家を手厚く庇護した高官マエケナス(Maecenas)の名に由来しています



 という解説が企業メセナ協議会のサイトに掲載されております。解説の通りメセナ活動は欧州で始まり、日本ではバブル景気を背景に広まりました。私も大学の授業で先生が、メセナとは云々と言っていたのをぼんやりと覚えています。 バブル好景気時代は企業がお金を持っていましたから芸術にも気軽にお金を出していた様です。無声映画業界で言えば1989年の『イントレランス』武道館上映がその最たるものでしょう。今調べたら東芝がお金を出していますね。おそらくですが1989年より今の方が無声映画は盛り上がっている筈です。クオリティの高いソフトの普及率は段違いです。でもあの時代なら『イントレランス』に企業がドカンとお金を出し、さらに8000円かけて見ようという観客が何人もいたんです。いかに新日本フィルハーモニーの生演奏とはいえ。 
 こういっちゃなんですが、狂ってまさあね。

 お話は現代です。
 もう20年このかた日本は不景気不景気言ってまして、大企業も道楽で芸術にお金を出してくれる時代ではなくなりました。
 派手にお金を使う事で他社との差別化を図るなんて夢のまた夢の時代です。
 しかしメセナ活動はバブル時代とはいくらか形を変えて残ったのですね。
 それが現代のメセナと言えるでしょう。
 サイトを覗くとCSRという項目を設置している企業さんは少なくありません。CSRとはCorporate Social Responsibilityの略で、企業の社会的責任をそれぞれが独自に果たそうとする動きです。メセナは主にこのCSRの一活動として捉えられており、派手ではありませんが地道な芸術支援は今も行われているのです。

 とはいえこのご時世に、舞台やるからお金を頂戴だの、展覧会やるからお金を出してだの言った所で資金が集まるものではありません。そこでメセナの普及、そして芸術団体と企業の仲立ちとして存在するのが企業メセナ協議会なのです。企業メセナ協議会では助勢認定制度という制度を設けており、支援者は寄付しやすく、芸術団体は寄付を集めやすくが制度の概要です。

 大雑把にいうと、企業メセナ協議会より社会的芸術的意義ありと認められた活動に対して、企業や個人が企業メセナ協議会を通じて支援をする事で税制優遇を受けられるシステムなのです。
 芸術団体は企業メセナ協議会の認定を得た事で、一定の社会的信用が発生し各企業に協賛のお願いをしやすくなります。一方で企業はお金を出した時に税制優遇を受けられるうえ、公益社団法人企業メセナ協議会に寄付をした体裁になるので社会貢貢献活動として分りやすくなります。そうした双方のメリットが生じる事でメセナ活動が活発になるのが本制度の狙いと言えましょう。

 つまり現時点で私は企業メセナ協議会から、今回の渡欧が社会的芸術的意義ありと認められた状況にあるのです。
 ただ助成認定制度はあくまで認定制度であって助成金ではないのです。この制度に認められただけでは一円にもなりません。むしろ手数料が発生する分だけマイナスになりかねない。認定された後に、それぞれの芸術団体が企業や個人から支援を受けるべく広報活動をしなければならないのミソなのです。

 さあ、ようやく本題に到着しました。
 このブログを読んだ皆さんのお力をお借りしたいのです。
 
 あそこの会社なら協賛してくれそうだよ。
 馬鹿だなあ、まずそういう相談ならウチの会社に来いよ。
 個人だけど幾らか援助しちゃうよ。

 なんて情報は御座いませんでしょうか?
 本制度における助成は1000円から受け付けております。
 説明が必要であれば一時帰国の際に出向いてもっと詳しいお話を致します。
 どうぞよろしくお願い致します。
 公益財団法人 企業メセナ協議会の助勢認定制度についての解説はこちら








 さて、ここからはもう少し突っ込んだ話。 
 本題とはずれますので、興味のある方のみお読みくださいませ。 
 まあここまで辿り着く前に読むのを辞めた方多数でしょうけれど。

 今回、助勢認定制度に応募して分かった事、感じた事が幾つかあります。それをつらつらと書き連ねてみます。
 
 まずは協賛を得るのは本当に大変だって事ね。
 認定が正式に出る前に事前アプローチとして10社くらいには電話したりメール送ったりしたのです。
 誰もが知っている大企業は総じて対応が素晴らしい印象でした。どこの馬の骨とも分らないような相手に対してもきっちり話を聞いてくださいましたし、協賛が不可ならばその理由も丁寧に説明して下さいました。しかし場合によっては代表電話取り次ぎの方に「一体何のご用件なんですか?」って、物凄く険のある言い方されて心が折れそうになったりもしました。基本的には社交性のない私の様な人間にはファーストコンタクトが苦痛で仕方ありませんし、そういう人間が電話してもきっとヘドモドして怪しい人間にしか相手も感じないでしょう。もしこれから協賛を得ようと思われる方は事務職を経験した事のある人に手伝ってもらう事をお勧めします。
 実際、大抵の事はネットで情報が手に入るこの時代に、いかにして協賛金を得たかを公開している芸術団体は殆どありません。それだけの苦労があり、また協賛してくれる企業に巡り合うまでが大仕事なのでしょうから、わざわざ赤の他人の為に情報を広める必要はないのです。

 もうひとつ思ったのは企業の時間間隔と、芸術団体の時間間隔の違いでしょうか。
 当然ですが企業は年単位の予算で動いています。つまり年度の途中に突然協賛してくれと言われても対応できない場合が殆どなのです。今回、私も企画そのものは評価して頂きながら(表向きはね)、予算枠が既に決まっているために協賛成らずとなった交渉が大多数でした。でも芸術団体は年度で動ける物ばかりではありません。社会背景を受けて今だからやらねばならない企画が幾つもあります。まして無声映画業界で一年前から企画が固まっているなんて滅多にありませんし……。
 結果として数年単位で動いているプロジェクトか、毎年恒例の企画以外が協賛を得るのは至難の業となってしまいます。
 でもそれってメセナの本義である「芸術・文化を通じた社会創造」から見た時どうなの?とも思ってしまいますね。
 このどちらが悪いわけでもないギャップを埋めるためにはどうすれば良いのかを考えてみたいのですが。

 あと最後にもうひとつ。
 何人かの方からはクラウドファウンディングを勧められたりもしました。
 個人的意見としては、どうも食指が動かないのです。
 僕の中の位置づけとしては助成金や企業協賛はパトロンで、クラウドファウンディングはご祝儀に位置します。
 芸人がネットを通じて祝儀をねだるのも若干気恥ずかしいというか、ね。
 無論ですが、これはあくまで個人の認識で、クラウドファンディングや、それを利用している方々を否定するものではありません。大いにやって頂きたいと思います。現に私もメセナの個人協賛はお願いしている立場ですし。

 長々書いてきましたが、マイペースにやっていきたいと思います。
 とりあえずね、弁士でここまでペーパーワークをもりもりやる人間もそういませんし。
 私なりに弁士の未来を切り開いているぞ、というご報告でした。


 本渡欧はアーツカウンシル東京の支援を受けて行われております。

アーツカウンシル2015


スポンサーサイト
|08/02| 活弁コメント(0)TB(0)












 管理者にだけ表示を許可する

http://kaitenkyugyou.blog87.fc2.com/tb.php/829-508f7021
この記事にトラックバック(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。