いやはやドイツについて早くも十日が経過いたしました。
 ドイツ、今年は暑いです。猛暑です。といっても日本とは比べものにならないですが。
 ここ数年は夏といえば海外の、立場だけ見ると高等遊民の私です。実際はじたばた足掻いていますけれど。

 足掻いているついでに協賛のお願いです。
 今回の渡欧は企業メセナ協議会による助成認定制度に見とれられました。
 現在、協賛・御支援をお願いしております。
 詳しくはこちらから。
 これ、毎回書きます。

 最近のニュースといえば住民登録が無事に済んだって事でしょうか。
 ドイツは現在EUの中では経済的に一人勝ちとも言われていますが、だからといってバブル景気みたいにお金がジャンジャン溢れてきている訳でもなく、そこそこうまく回っているといった程度です。なのでお金がない自治体は結構苦しいんですね。
 ボンはと申しますと、苦しい方に属します。
 結果として市役所でも人員削減が行われているらしく、住民登録をするために窓口対応の予約をしようすると一か月先とか普通に言われてしまいます。ドイツ国内で引っ越して住民登録を書き換えるだけなら一ヶ月でも二ヵ月でも待てば良いんでしょうが、こちとら海外から来てますから。そんなに待ってた日にゃ観光ビザが切れちゃう。のんびりしてられない。ならどうするかと申しますと、朝一で役所に行くんですね。そうすると整理券が取れる。で、当日の対応をして貰える。その整理券だって役所が仕事を始める朝八時に行ったんじゃ遅いんです。もっと早めにいって整理番号を貰って、ようやく2~3時間後に対応して貰える。
 去年はそんなことありませんでした。前日に予約をして、普通に住民登録が完了しました。
 なのに今年はこのザマですよ。
 なぜかと言えば前述の人員削減が最大の理由ですが、さらに夏なので職員が順次休暇を取っていてさらに人出が足りないらしい。だったら切るなよと。せめて休暇が終わってから切れよと。昔のドイツではこんなことは無かったそうです。EUになって近隣諸国の悪い所を真似しちゃった感じでしょうか。
 
 日本でも武雄市の図書館が再度話題になっておりますね。
 やっぱりね、公共事業は効率だけで考えちゃ駄目よ。住民の不満が高まれば巡り巡って自治体が損をしますから。
 
 でも何とか朝一でお役所にいって住民登録は完了いたしまして、ついでに外人局で滞在許可申請の予約をしちゃおうって事になったんですね。私のブログにお付き合いいただいている方がどれだけいるか分りませんが、一年前から読んで下さっているならきっとご記憶の、昨年さんざん揉めた、あわや不法滞在をさせられるところだった、あの外人局です。
 外人局も予約なしで行くと整理券を取って順番を待つ仕組みなんです。
 外人局に行きました。あいかわらず薄暗い、ちょっと不健康な雰囲気の建物です。
 整理番号を取りました。この段階で、担当者が誰かはっきりします。
 びっくりしたね。去年のあの人だよ。
 展開は幾つか考えられます。

①担当官が完全に去年の事を忘れていて、淡々と事務が進む。
②担当官が完全に巨縁の事を忘れていて、同じ騒動を繰り返す。
③担当官が去年の事を覚えていて、スムーズに事が進む。
④担当官が去年の事を覚えていて、物凄く意地悪をされる。

 呼び出しアラームに導かれ、約一年ぶりに再会したFさん。
 同行者のIさんによれば、僕の顔を見た瞬間に目を見開いたそうです。
 で、結局、手続きは9月末に再度外人局に行って行えることになりました。

 今年は去年の様な騒動が起きないと良いな。
 無事に終われば芸人的には騒動も楽しいのですが、やっぱり心臓に悪いですからね。
 今年は順調に行くことを願って下さい。

 前置き長いですね。
 明日もブログを更新します。 
 明日は現在、絶賛開催中のボン無声映画祭についてお話しましょう。

 さて告知です。
 中国の無声映画を演ります。

●Sound of silence~中国無声映画と音楽の会~
日時/9月7日15時~、17時~、19時~  9月8日15時~、17時~、19時~
演目と演者/
15:00-『漁光曲』×曹羊 『八百屋の恋』×張宣蘇
17:00-『西廂記』×孫大威 『盤絲洞』×陳睦璉
19:00-『紅い剣士』×大友良英

2015年9月8日(火)
15:00-『女神』×顔峻
17:00-『桃花泣血記』×Lars Akerlund
19:00-『おもちゃ』×片岡一郎(弁士)上屋安由美(ピアノ)藤高理恵子(筑前琵琶)
会場/ザムザ阿佐ヶ谷
料金/一般1,200円/シニア・学生1,000円/一日券3,000円 
※当日券のみ、各日14:30より販売開始。(全席自由・各回入替制)

SOUND OF SILENCE~中国無声映画と音楽の会~ 裏


SOUND OF SILENCE~中国無声映画と音楽の会~ 表

 中国の無声映画には思い入れがあります。
 今も日中関係がややこしいですが、数年前にもかなり緊張感が高まった時期がありました。
 その時期に阿佐ヶ谷で集中的に中国の無声映画を演ったんです。
 三十年代中国無声映画の主なテーマは抗日でした。だからあえて抗日映画を日本人の弁士がやればちょっとは注目されるんじゃないかと思ったんです。結果としてその意図は外れました。さほど世間の耳目を集める事もなく二十本前後の作品を説明してネタ切れ。でもなんでも演っとくもんですね。僕が中国の無声映画をやった情報がネットには残っていまして、今回は中国の企業からのオファーです。
 こういう仕事をしていると、この作品は今回だけで生涯再演はないなと思わざるを得ない仕事が時々あります。
 準備にかける時間と報酬の見返りで秤にかければ演らない方が良いかもしれない。
 おおよそ芽の出る可能性の無い種まきです。でも地道に種まきをしておくと十年後にいきなり芽吹いたりするから油断できません。去年のオーストリア映画しかり、今回の中国映画しかり。

 今回は中国电影资料馆が国家予算でデジタル復元をした版が公開されます。
 残念ながら会場設備の関係でBlu-rayですが、100人前後の客席数ですからそんなに問題はないと思われます。
 そして目玉は映画だけではなく音楽です。
 この上映の為に中国から曹羊さん、張宣蘇さん、孫大威さん、陳睦璉さん、顔峻さん、そしてスウェーデンからLars Akerlund さんが来日します。さらに日本人チームは『あまちゃん』でその名をお茶の間にまで知らしめた大友良英さんが武侠物の傑作『『紅い剣士』(原題『紅侠』)の音楽を担当します。関係ないけどお茶の間って言葉を使うのに若干の照れはあります。
 どの作品も新たに作曲された音楽が中国の無声映画を彩ります。プログラムのトリ、中国無声映画史における最大の女優である阮玲玉主演『おもちゃ』(原題『小玩意』)を私の説明、上屋安由美さんのピアノ、藤高理恵子さんの筑前琵琶にてお届けします。 もちろん『おもちゃ』の演奏曲はこの上映の為に上屋安由美さんが新たに作曲します。
 私もこの上映の為に(他にも仕事はしますが)ドイツから帰国しますから、なんと日本、中国、スウェーデン、ドイツから出演者が集まって行われる上映会となります。どう考えたって採算は取れないんですが、それでも良いんだそうな。凄ぇなチャイナ・ア¥マネー。

 この『おもちゃ』って本当にいい映画なんです。
 現在にまで繋がる複雑な日中関係を考える上で、当時の中国の若者たちが何を考え何を訴えようとしていたのか、歴史書にはない瑞々しい感情が映画には込められています。それ故に本作は抗日映画でありながら、そうした限定的な時代背景を越えた普遍性があるのです。他の映画も良い映画です。中国の無声映画を見る機会もあまりないでしょうから、このチャンスに是非。
 これだけの作品が揃っていて一日券なら一本あたり千円ですから大変お得な上映なんです。奥さま、そう思いません?
 皆様の御来場をお待ちしております。

 今回の渡欧は企業メセナ協議会の助成認定、及びアーツカウンシル東京の助成を受けて行われております。
メセナ&アーツカウンシル

 
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