戦後70年を受けての阿倍首相による談話が何かと話題になっております。
 ざっくり見渡した範囲では、以前から阿倍支持の方々は「よくぞ言ってくれた」と感じ、阿倍不支持の方々は「なんという恥ずかしい首相だ」と感じていたような印象です。言い換えるなら、あの談話で意見を変えた日本人はあんまりいなかった。
 人間の意見なんてそうコロコロ変わるものじゃありませんから当然と言えば当然な訳です。
 なにを申し上げたいかといえば、人の心を動かす語りって難しいよねって事なんですね。
 一応私も話芸の世界の端っこに籍を置いてますから、そんな風に思ったんです。

 なんとなく話す事の価値が下がっているのではないかと感じてはいます。

 とある芸人さんが、スタッフも唸った話芸だというので見てみたんですYouTubeで。おしゃべりの天才と評されているとも書いてありました。
 確かに非常に器用な語りでありました。アタシャ出来ない。
 でもなぁ、と。
 もっととんでもなく上手い人って以前はゴロゴロしてたよねって。
 そういった方々が次々に鬼籍に入られています。でも映像だって録音だって残ってるんです。物凄い語りがいくらでも聞けるんです。なのに、あれを天才的と言ってしまうのかと。

 外交にも影響がある事が明らかな場できっちり語る事も、生放送で現役のテレビスタッフを唸らせる事も、癪ですが私には出来ないでしょう。でもやっぱり、話す事ってもっともっと追究されても良いんじゃないかと思うのです。言葉とは人間を人間たらしめている重要な要素だけに。
 嗚呼、満座の観客を掌中に収めてしまうような語りをしたいものです。


 以下数行定型の協賛お願い文
 今回の渡欧では企業メセナ協議会様より助成認定制度の認定を頂きました。これにより渡欧事業への寄付をする事で寄付者に税制上の優遇措置が得られるようになります。芸術家にも寄付者にもメリットを設け、芸術の振興を図るこの制度を知って頂くと共に、本事業への御支援をお願い致します。
 助勢認定制度についての詳しいご案内はこちら




 海外公演の告知をもうひとつ致します。

●EYES ON JAPAN: Japanische Filmtage Düsseldorf
日時/10月1日20時~
演目/『太郎さんの汽車』『御誂治郎吉格子』
出演/片岡一郎、上屋安由美(ピアノ)、宮澤やすみ(三味線)、田中まさよし(パーカッション)
会場/デュッセルドルフ映画博物館(Filmmuseum Düsseldorf)
料金/無料
主催/在デュッセルドルフ日本国総領事館、デュッセルドルフ映画博物館、国際交流基金 ケルン日本文化会館

EYES ON JAPAN: Japanische Filmtage Düsseldorf

 ドイツで最も日本人が多い町として知られるデュッセルドルフで毎年開催されている日本映画週間に出演が決まりました。
 しかも記念すべき第十回のオープニングです。しかも会場はデュッセルドルフ映画博物館のBlack Boxです。この会場では月に一度、生演奏付きの無声映画上映が行われていて、しかもシアターオルガンも設置されている会場なんです。シアターオルガンときくと無暗にテンションがあがります。おそらく今回は使わないけど。
 演目はある意味定番『太郎さんの汽車』『御誂治郎吉格子』の二本立て。日本だけに。
 
 最近は同世代ミュージシャンの方々と共演の機会が出来て本当に嬉しいです。
 芸歴の上でも、夢声映画と関わる上でも先輩方とご一緒するのは光栄です。
 でも同時に、それではいけないだろう、いつまでも目上の方の胸を借りているばかりでは駄目だろう、同じ世代の人達と一緒に上を目指さなければならないだろうと思っていました。
 上の方々に退けと言っているのではありません。念のため。
 俺だって将来、下の世代が台頭してきても簡単に道を明け渡すつもりもありません。
 だけど、活動写真は若者が作っていたのも事実なんです。弁士だって若かったんです。徳川夢声が名実ともに映画説明者として頂点にいた昭和の頭に、あの先生はまだ三十になったばかりでした。今の俺よりも年下の男の子。
 芸事の世界は若い世代が常に必要なんです。
 だから同じ世代と頑張りたいんですわい。

 なんて、自分が若いフリしちゃった。
 山内とかもっと頑張れ。山城は年上だけど、まぁ後輩だから頑張れ。

 そうそう、今回の上映の特設ページも作って頂いちゃいました。→オープニング:活動写真弁士による無声映画上映 生演奏付き
 なんだか「活動写真弁士による無声映画上映 生演奏付き」ってフランス料理のメニューにありそうだよね。無いか。

 ちなみに今回のEYES ON JAPAN: Japanische Filmtage Düsseldorfで上映される他の映画は下記の通り。

『雨あがる』
『やじきた道中てれすこ』
『黒執事』
『春との旅』
『HINOKIO ヒノキオ』
『旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ』
『2つ目の窓』
『藁の楯』
『南極料理人』
『ニワトリはハダシだ』
『福福荘の福ちゃん』
『ひみつの花園』
『かぐや姫の物語』
『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』
『サカサマのパテマ』
『紅の豚』
『Tokyo Symphony』
『トランジット・ビジェアルズ』
『サッカー・ストーリー』
『ひとりっこ』

 ちょっと独特の選定ですね。
 どなたのキュレーションなのか気になる所。
 デュッセルドルフ近郊にお住いの方は是非お越し下さいませ。

 ドイツは無声映画関連、日本関連のイベントが多く、かつ地震が無い、実に良い国です。

 上記以外の出演情報以下の通り。


●ノンフィクションW 阪東妻三郎 発掘されたフィルムの謎 ~世界進出の夢と野望
放送日時/9月5日13時~、(再放送)9月7日深夜0時~
放送局/WOWOW
解説/日本映画史に名を残す不世出の剣戟スター、阪東妻三郎。俳優・田村高廣、田村正和、田村亮の父親だ。大正から昭和にかけて活躍し、“バンツマ”の名で多くの人に愛された彼には、俳優とは別にもう一つの知られざる姿があった。それは、自らの映画を世界で公開し、日本映画のマーケットを拡大しようと野望を抱くビジネスマンとしての顔である。
2014年、バンツマの孫で俳優・田村幸士が祖母から譲り受けた、幻のフィルムが復元された。そこには、子煩悩なバンツマの素顔を映し出すホームムービーや、1953年に逝去した際執り行なわれた本人の葬儀の模様のほか、世界進出を目指してあがく、彼の夢の軌跡をうかがい知れる貴重な映像が含まれていた。この貴重なフィルムや、初公開となるアメリカの映画会社に封印されていた書類、身近にいた人々の貴重な証言などを糸口に、時代を先取りしていたバンツマの苦悩や夢を浮き彫りにする。


●【六区に映画の灯を燈す】 ~三友館という映画館があった~
日時/9月6日18時~
演目と出演/
山城秀之山内菜々子 『キートンの文化生活一週間』
片岡一郎 『喧嘩安兵衛』『東京行進曲』
ゲスト・林家正楽 『紙切りで綴る名優伝』
会場/浅草フランス座演芸場・東洋館
(元・浅草三友館) 浅草六区:浅草演芸ホール4F
料金/2000円(当日・ご予約共) 全席自由
予約・お問い合わせ/bokutoukinema@gmail.com

【六区に映画の灯を燈す】 ~三友館という映画館があった~


●Sound of silence~中国無声映画と音楽の会~
日時/9月7日15時~、17時~、19時~  9月8日15時~、17時~、19時~
演目と演者/
15:00-『漁光曲』×曹羊 『八百屋の恋』×張宣蘇
17:00-『西廂記』×孫大威 『盤絲洞』×陳睦璉
19:00-『紅い剣士』×大友良英

2015年9月8日(火)
15:00-『女神』×顔峻
17:00-『桃花泣血記』×Lars Akerlund
19:00-『おもちゃ』×片岡一郎(弁士)上屋安由美(ピアノ)藤高理恵子(筑前琵琶)
会場/ザムザ阿佐ヶ谷
料金/一般1,200円/シニア・学生1,000円/一日券3,000円 
※当日券のみ、各日14:30より販売開始。(全席自由・各回入替制)

SOUND OF SILENCE~中国無声映画と音楽の会~ 裏



SOUND OF SILENCE~中国無声映画と音楽の会~ 表


●STUMMFILM MIT FILMERZÄHLER UND LIVE-MUSIK
日時/9月16日19時~
演目/『雄呂血』
出演/片岡一郎、江村玲子
会場/ケルン文化会館
料金/無料

STUMMFILM MIT FILMERZÄHLER UND LIVE-MUSIK 表


STUMMFILM MIT FILMERZÄHLER UND LIVE-MUSIK 裏


 今年の渡欧活動はアーツカウンシル東京の芸術文化支援事業、および企業メセナ協議会の助成認定制度のバックアップを受けて遂行されております。なおも御支援、御協賛を募集中。

メセナ&アーツカウンシル
スポンサーサイト
|08/16| 活弁コメント(0)TB(0)












 管理者にだけ表示を許可する

http://kaitenkyugyou.blog87.fc2.com/tb.php/834-177afd8e
この記事にトラックバック(FC2ブログユーザー)