本日でポルデノーネ無声映画祭も最終日です。
 正確には明日も上映が御座いますが、これはどちらかというと地元の方の為にやる上映。
 ポルデノーネでは毎日夜8時30分からの上映をその日のメイン作品と位置付けておりまして、光栄にも私は過去三回の出演全てがこのゴールデンタイムの出演です。そしてゴールデンタイムにも若干の差がありまして、ゴールデン中のゴールデン、プラチナタイムが毎年最終日の夜8時30分なのです。この時間は出演者が決まっています。それはサン・マルコ・オーケストラ、つまり地元オーケストラなんです。
 正直言うとサン・マルコ・オーケストラはそこまで演奏が上手い訳ではありません。
 ですが映画祭の目的の一つが町興し、地域還元である事を考えた時に一番良い位置に地元オケが入るのは必然なのです。誰が見ても楽しめる無声映画の傑作中の傑作を地元の音楽で見聞きする。こんな贅沢があるでしょうか。
 日本でも無声映画祭があればいいのに、とは時折聞く意見です。
 実際問題として日本で無声映画祭を開催するのは、かなりの困難が伴うのですが、なかでも日本で行われる映画祭で欠けがちなのが地域との連携でしょう。映画祭がとこで行われても地元の人は全く関心を持たず、ただコアな映画ファンがあっちこっちから集まって来るだけでは些か物足りない。

 ちゃんと地元と連携している映画祭もありますよ。もちろん。

 もし本当に日本で無声映画祭をやりたいなら、どうやって地元の方々に参加してもらうかを真剣に考えなければならないでしょう。だって無声映画は今の人間が参加できる映画なのですから。地元の人が参加して楽しんだ時に無声映画に弁士が要るとか要らないとか、音楽が要とか不要とかは些末な問題になるに違いありません。

 今夜の上映作品は『オペラの怪人』です。
 今年も見届けなければなりません。

 はい、それでは今日の告知です。

●~映画誕生120周年~ 弁士と生演奏で見る大チャンバラ活動写真
日時/10月17日14時~
演目/『槍供養』『雄呂血』
出演/片岡一郎、宮澤やすみ(三味線)、田中まさよし(パーカッション ※上小阿仁村出身)
会場/上小阿仁村生涯学習センター ホール
対象/全村民対象(入場無料)
主催/上小阿仁村公民館
協力/京都府京都文化博物館マツダ映画社

 ようやくお知らせだよ。
 時間掛かったよ。
 でも時間をかけただけの事はあるプログラムです。
 何がってあなた、京都文化博物館さんのご協力で『槍供養』が使える事になったのです。
 『槍供養』はマツダ映画社も所蔵していますが、京都文化博物館所蔵版はより長いバージョンで、字幕もオリジナルのものなのです。なぜ『槍供養』かといえば監督の辻吉郎が秋田六郷町(現在の美郷町)出身だからなんですね。辻監督は現在ではほぼ忘れられた監督ですが、当時の日活においてはエース級の監督でもあり、我々無声映画関係者としては復権を目指したい方の1人でもあるのです。作品も『槍供養』だけではなく、他にもいくつか残っていますから、いずれ秋田で辻吉郎映画祭が開催できれば良いなと勝手に夢想したりもしています。
 今回はそんな企画の第一弾。
 さらにメイン作品には片岡、宮澤、田中トリオが初めて共演した『雄呂血』です。
 この三人で『雄呂血』を初演した時に田村幸士さんがお越し下さって、その後『李王殿下を奉迎して』の発掘、阪妻ドキュメンタリーの制作へと繋がりました。今回もきっと新たな御縁を生んでくれるに違いありません。

 私の活動の中心である東京からは上小阿仁村は遠いです。
 でも考えて見れば、私はドイツから向かうのですから、それに比べりゃずんと近い。
 しかもあーた、俺、秋田公演終わったらそのまま帰京して、次の日の始発で京都公演かつ日帰りだよ。
 無茶苦茶なスケジュールだよ。そこまで売れてねぇっつーの。
 兎に角ですね、告知期間が短いのが難点ですが、きっと面白いので是非遊びにいらしてくださいませ。
 秋田と京都、両方に来てくれた方にはドイツからお土産買って来てあげる。
 そんな奴いねー。

●京都国際映画祭2015
日時/10月15~18日(片岡出演は18日11時~)
演目/『忠臣蔵』(1926年・尾上松之助主演)
出演/片岡一郎、川嶋信子(薩摩琵琶)、太田米男(解説)、中島貞夫(舞台挨拶)、清水圭(MC)
会場/大江能楽堂
料金/自由席 - 前売500円/当日700円

京都国際映画祭2015


●日本映画最初のスター尾上松之助
日時/10月16日17時35分
演目/『中山安兵衛』『荒木又右衛門』『雷門大火 血染の纏』
出演/澤登翠(弁士)、柳下美恵(ピアノ)清水圭(MC)
会場/よしもと祇園花月

●家族で楽しもう!おもちゃ映画とちびっ子ギャング
日時/10月17日18時~
演目/『怒涛のおもちゃ映画特集 第2弾』『ちびっ子ギャング ドッグデイズ』『ちびっ子ギャング モンキー・ビジネス』『雷電』
出演/山崎バニラ(弁士)、太田米男(解説)、清水圭、月亭八光(舞台挨拶)
会場/よしもと祇園花月

●喜劇映画のルーツ ファッティとキートン
日時/10月18日13時25分~
演目/『コニー・アイランド』『特選ギャグ集 その1』『デブ君の給仕』
出演/大森くみこ(弁士)、藤代敦(キーボード)、新野敏也(解説)、おかずクラブ、太田米男(舞台挨拶)、清水圭(MC)
会場/大江能楽堂


●映画探偵の映画-厳選超レア作ナイト
日時/10月27日開場18:30/開演19:00
演目/『僕らの弟』、『荒木又右衛門』、『荒木伊賀越三十六番斬り(荒木又右衛門)』、『一殺多生剣』
出演/片岡一郎、上屋安由美(ピアノ・『僕らの弟』のみ演奏)
会場ザムザ/阿佐谷
料金/3,000円
お問い合わせ・ご予約/ラピュタ阿佐ヶ谷 TEL:03-3336-5440
協力/おもちゃ映画ミュージアム、牧由尚

映画探偵の映画
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