アタクシのプロフィールには弁士の他にも声優とか書生節とか紙芝居とかもやります、てな事を書いてあります。
 実際、上記の営業がどれだけあるかっていうと、まあほとんどないんですね。たまーにある位。
 一方で書いてないけど年に一度はコンスタントに入る営業が幻灯なんでございます。
 
 申し上げるまでもなく幻灯は映画に先行する投影式視覚芸能で御座いまして、欧米でも大変に盛んに用いられ日本に輸入された後は様々に改良され写し絵とか錦影絵といった名称で一時期は寄席の人気演目であったわけです。
 では幻灯は映画の台頭と共に命脈を断たれたかというとさにあらずで、映画と違って塵扱いが平易な事から戦後も永く使用されておりました。私が小学生の時は流石に幻灯では無かったですがスライドはまだまだ現役でした。マウントがマガジンにぎっしり詰め込まれていてボタンを押すたびに「ガッチャン」なんて音をして一枚づつ写真がスクリーンに大写しになっていたアレね。
 あのスライドに子供心に惹かれていて、今にして思えば自分は弁士になる要素が小学生の時からあったんだなあ……テナ事を言えれば良いのですが、特別な感情をスライドに持つこともなく、むしろあのガッチャンが楽しかった記憶が御座います。

 幻灯の話をしようと思ったらいつのまにかスライドの話にずれてしまいました(スライドだけに)

 ひとまず公演情報でゴワス。

●映像と語り芸 幻燈機が生んだ芸能
日時/9月23日14~16時
プログラム/映像と語り芸の流れ
錦影絵  春朧花機巧(はるおぼろはなからくり)に壁(かべ)くぐるとは/錦影絵池田組
幻燈    幻燈さまざま  -明治から昭和へ-/片岡一郎
無声映画 ちびっ子ギャング・ドッグ・デイズ、坂本龍馬/澤登翠
会場/国立劇場小劇場
料金/一般 3,500円 (学生 2,500円)
ご予約・お問い合わせ/国立劇場チケットセンター(午前10時~午後6時)
0570-07-9900
03-3230-3000[一部IP電話等]
チケットインターネット購入/パソコンから http://ticket.ntj.jac.go.jp/
スマートフォンから http://ticket.ntj.jac.go.jp/m

9月23日 映像と語り芸_1

9月23日 映像と語り芸_2


 今回はなんと国立小劇場で幻燈の弁士をやってくれとの依頼です。
 ちなみに幻灯と幻燈の差はどこにあるの? と思われた方きっといらっしゃると思いますが、私は知りません。
 比較的よくお仕事を頂くのは戦後の幻灯で御座いまして、フィルムと台本がセットになっているものです。
 これは教育現場ですとか、あるいは社会運動、はたまた鉱山労働者の娯楽などに用いられたものでありまして、語り手も必ずしもプロを想定しておらず、ちょっと人前で話すのが得意な方を想定していたのではないかと思います。お仕事を頂いている身としてこんな事を申し上げるのもナンですが、戦後の幻灯文化はアマチュアの語り手が大きな担い手であったわけです。

 それに対して今回の幻燈は「明治期に広まった幻燈の様子を再現しながら、錦影絵から無声映画に至るまでの流れを合わせてご紹介します」とチラシに書いてあります。

 知らん、そんなの知らん。

 いやね、明治期に流行した幻燈の語りって継承者が居ないのよ。
 まあ居たら俺がやることも無いんだろうけど。
 とはいえ、こうすれば良い見たいな指標が無いのは結構シンドイ。
 なにしろ同じ枠での出演者は錦影絵池田組(錦影絵の専門)、澤登翠(弁士の専門)じゃないですか。
 俺だけだよ、良く分ってないの。救いはお客さんも良く分ってない事ですね、ええ。

 とりあえず国会図書館やら何やらに行って明治期の幻燈について勉強せねばなりません。
 せめて幻燈の説明者がどんな態度で舞台に立っていたのかは知っておかないとなりませんしねぇ。
 不安そうな事を書き連ねていますけど、他の弁士よりはアドバンテージはあるんです。
 戦後の幻灯を何度もやっているのは私だけだし、ヨーロッパで今でも幻灯で興行をしている方々のパフォーマンスを実際に見た事がある弁士も私だけじゃないかしら。そんな理由で、この企画で語るのは正直私が一番良いとは思うのです。

 そういう訳で9月はちょっと悶える月になりそうです。
 御支援下さいませ。

 私の出番は昼の部だけです。自分の出番が終わったら即空港に向かってロンドンへ飛ばねばならんのです。
 どうして仕事ってもっと自然にバラケないんだろう……。
 私と一緒にロンドンに来たい方は昼の部だけご覧頂いても結構ですが、それ以外のお客様は是非夜の部もご覧くださいませ。

●映像と語り芸 幻燈機が生んだ芸能
日時/9月23日14~16時
プログラム/無声映画の夕べ
お話:無声映画の魅力
無声映画:大学は出たけれど、沓掛時次郎
出演/澤登翠、カラード・モノトーン
会場/国立劇場小劇場
料金/一般 2,500円 (学生 1,800円)
ご予約・お問い合わせ/国立劇場チケットセンター(午前10時~午後6時)
0570-07-9900
03-3230-3000[一部IP電話等]
チケットインターネット購入/パソコンから http://ticket.ntj.jac.go.jp/
スマートフォンから http://ticket.ntj.jac.go.jp/m
 
 8月の無声映画鑑賞会も御座いますよ。

●第709回無声映画鑑賞会 [翠・一郎 親子会 第1回アカデミー作品賞!]
日時/8月30日18時30分~
演目/『つばさ』
出演/澤登翠、片岡一郎、上屋安由美(ピアノ)
会場/日暮里サニーホール コンサートサロン
料金/一般2000円、学生1600円、前売・電話&E-mail予約1500円、子供(中学生以下)1000円、会員優待券1000円
ご予約・お問い合わせ/無声映画鑑賞会事務局
電話 03-3605-9981 (受付時間 平日の午前10時~午後6時)
FAX 03-3605-9982
E-mail: katsuben@matsudafilm.com

第709回無声映画鑑賞会

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